ワインの仕入れ
今日は
愛猫のティティです。
先日仕入れたばかりのワインがもう底をついてしまいました。
早速、モンタルチーノ村へ仕入れに向かいます。
緩やかなカーブが続く砂利道を運転するパトリッツィオ。
ふと何かに気づき、ブレーキを踏んでバックし始めます。
「ちょっと待ってな~、今、面白いもの見せてやる」
「なに、何?」
「ほら!」
指差された人家の方角を見ると、
その門前では堂々とキジが歩いています。
「あいつら、‘森中に潜んでいると討たれるけど、人間の家の前にいれば、安全だ!’って言ってるみたいだな」
「身近に見ると、こんな大きいのね!」
キジに挨拶をして小さな村に入ると、
売家の看板の上で、猫が気持ちよさそうに昼寝をしています。
「あの家、猫付、ってことだな!」
モンタルチーノに近づくと、羊の群れが現れました。
「ねえ、車止めて!写真とってくる」
「おいおい、あの番犬にけしかけられるぞ!」
・・・・・・
ノンビリ走行すること1時間。
モンタルチーノに着く頃には、温泉にでも浸ったかのように気持ちが浄化されます。
カーゼバッセ、アンジェロガイアなどの有名ワイナリーを通り抜けると、目的地のワイナリーMate に到着。
「ようこそ、いらっしゃい!」
小高い丘に建てられた上階の窓から、作家の旦那様がひょっこり顔を覗かせます。
「チャオ チャオ!
またワイン飲みながら書いているんですか~」
「まあね!」
モンタルチーノを一望できるこの環境で、ロマンスでも書いているのかと思いきや、彼が手がけているのは、
近年、世界各国で起きた事件について。
温厚でユーモラスな彼を見ると、ついつい、
元ジャーナリストだということを忘れてしまいます。
眼下に広がる雄大な葡萄畑、そして奥様が手がけるワインを飲みながらの執筆とは、何と人生を謳歌していることでしょう!
この日のトスカーナは曇り。
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