オリーブの実、衣替えです
Ciao ciao!
皆さん、今日は。ティティです。
早いもので、まもなく10月ですね。
葡萄やオリーブの収穫を直前に控えたトスカーナより、今回はオリーブ農園の状況を御報告いたしましょう。
Kiyomiさんは、ファンチュッリ農園のルイージを尋ねます。
「これはレッチーノという品種。
他の品種より早く熟れ始めるんだ。葡萄の房のように、オリーブの実が寄せ合っているんだよ。
一つの房に、まだ緑色の状態のオリーブもあれば、
完熟して黒くなっている実もある。
だから、一概に(ハイ!収穫一斉スタート!)というわけにはいかないんだよな~。
ほら、あの実を見て!うっすらと紫がかった状態、
これが収穫のジャストなタイミングなんだ」
10月に入るとハードな肉体労働が始まりますが、
収穫前のこの時期、ルイージの表情にはたっぷり余裕が見られます。
「上質オリーブオイルに求められる基本要素は酸度が低いこと。そして抗酸化成分を豊かに含んでいること。それには早摘の実でなければならないんだ。
実が熟してしまうと、どうしても成分の質が落ちる。
収穫した実を搾油工房に運んで、数時間後にオイルが誕生するんだけど、まず、搾油工房ではオリーブの実の重量が測られ、その重さに応じて農家は支払いをする。
早摘の実は水分を多く含み、ずっしりと重い。
そのわりには、少量のオイルしか抽出できないから高い出費になるんだ。
中には、実が熟して、水分が減った状態のオリーブを持ち込み、採油にかける費用を節約する作り手もいるけど、俺たちは、そんなことはしないよ!」
1500年から家族代々に渡り継承されるオリーブ農園で生まれ育ったルイージは、シエナのオリーブオイル協会で鑑定士としても活躍します。
「うちのオリーブオイルをコンクールに出展したり、広告を打って宣伝しようとも思うけど、結構、費用がかかるんだ」
彼の手がけるオリーブオイルは、手間隙かかっている割にはお手ごろ価格。
「10月に入ったらkiyomiも収穫においでよ!
そういう経験、大事だと思うよ!」
「そうよね。やってみるか!オリーブの収穫」
収穫に参加した翌日は、温泉でも行こうかな?
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