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2010年8月

2010年8月31日 (火)

猫と音楽

今日は

ティティです。

近くで開催されていたゴーカードのイヴェント終了と共に、アクアボッラには、平常なリズムが戻りました。

今までの疲れがとれたところで、
早速、猫の家に向います。

一匹ずつ入れられた檻の扉を開け、
「そのうちに、広いところで自由に暮らせるようになるからね」 
と話しかけながら背中やお腹を撫でてあげると、うっとりとした目でkiyomiさんを見つめ、

グルーッ、グルーッと鳴らす猫ちゃんたち。

Kiyomiさんのライフワークの一つになった猫の家。
このボランティア団体は、友人、エリーナを介して知りました。

ウクライナ人のピアニストである彼女は、シエナの男性と結婚しここシエナで生活をしていますが、決まって毎年6月には海の家で一家揃ってヴァカンスを過ごし、

その後、ウクライナで一人暮らすお母様のもとに2ヶ月帰省します。

kiyomi6月の中旬に一度シエナに戻るわ。
本当だったら、この期間は郊外にいるからコンサートの依頼を断るんだけど、今度ばかりは特別なのよ!
猫のボランティアからの依頼なの!断れないでしょ!」

とキラキラした目で微笑みかけるエリーナ。

コンサートは日曜の午後

「夜の営業までには戻るわね」
とパトリッツィオ伝えると、
「心配しないで、楽しんでおいで!」
と気持ちよく送りだしてくれました。

この日、司会と挨拶を務めるボランティアの会長は、
元ソプラノ歌手。彼女自らアリアを熱唱し、また音楽学校で指導する教え子はソプラノ歌手の難曲「椿姫」のe stranoを披露し、会場から拍手喝采を浴びました。

アクアボッラの夜の営業時間に間に合うよう、

後ろ髪を引かれながらもコンサートを途中で抜け出しましたが、この日のパンフレットはずっとコンピュータの横に置かれ、「待ってるから!」と誘いかけるよう。

ある日、何気なく足を運んでみたところ、

その翌日には責任者がわざわざアクアボッラに立ち寄り、kyomiさんに施設の合鍵を届けてくれました。

合鍵を渡されると同時に、メンバーとしての責任感をも譲渡されたような気分になり、今では全ての猫ちゃんの叔母さんになった気分で毎日を過ごしています。

さて、レストランの忙しさに追われていましたが、気がつくともう9月。

エリーナがもうすぐシエナに戻ってきます。

音沙汰していたレッスンを開始しなければ!

今、kiyomiさんが取り組むピアノ曲は以下のとおりです。

 ラフマニノフ プレリュード Op.23-4
 
http://www.youtube.com/watch?v=7CjEk5_YLvg

ラフマニノフ エレジー
 
http://www.youtube.com/watch?v=2Fy4kSo7Xx8&feature=related

ベートーベン ピアノソナタ No.31 Op.110-3
 
http://www.youtube.com/watch?v=UJG8VqU8XNE&feature=related

いつかは、猫の家主宰のコンサートで演奏したい!

という夢を抱き、ピアノに向います。

最後に、おまけの映像はこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=0O9JdMyKDiM&feature=related

Elina
ボランティアに参加する友人エリーナ

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2010年8月27日 (金)

世界は俺のもの

今日は

ティティです。

「最高だな!世界が俺のものに思える」

ヒンヤリ心地よい夜風の中、
タバコを味わいながらパトリッツィオが呟きます。

「あなたが手にする前のアクアボッラは放置された空家状態で酷かったもんね。そこに私達が魂を吹き込んで、今ではこんなに賑やかに人が食べて、飲んで、素敵な時を過ごす場所になってるんだもの。最高よ!」

ここ連日、アクアボッラは満席です。

営業を終えて外で寛ぐ束の間、
足首や膝付近が熱を帯びて、鉛のように重く感じられますが、満足感がシップとなって、そんな痛みを和らげます。

思いっきり走り回って、ビッショリ汗かいて、水をがぶ飲みして・・・

大胆に喧嘩して、深く悲しんで、単純に喜んで、笑って、感激して・・・・

そんなオーソドックスな生活がたまりません。

「世界(アクアボッラ)は俺のもの!」

少人数でコツコツと築き上げたアクアボッラでは、お客様にも媚びることなく伸び伸びと生きる私達。

疲れた体内に、誇りが響きます。

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2010年8月24日 (火)

バッカスの一件落着

今日は

ティティです。

パトリッツィオがkiyomiさんにある新聞記事を読み上げます。

「・・・なんだってさ、信じられない家族の絆だよな」

眉間に皴を寄せるkiyomiさん。

「ねえ、もう一度、始めから一文一文、読んでくれない?意味が読み取れないのよ」

今日の喧嘩はこの一言から幕開け。

「ありえないだろ?10年以上イタリアにいながら
この記事が理解できないなんて」

「一つの単語が分からなくて、内容が繋がらないのよ」

kiyomiはいつも楽ばかりして、知らない単語を聞き流しているから、そういうことになるんだ」

「何言ってるのよ。あなただって、フランス語がしゃべれるって言っておきながら、実際にフランス人が来ると会話が通じてないじゃない。
私の外国語能力が著しく低いんじゃないわよ!
それに何よ!私が楽しているなんて、非難して。
こうして知らない単語を覚えようとしているんじゃないの。すんなり教えてくれればいいものを、すぐに癇癪起して!」

kiyomiは1ヶ月のうち、1日だけは明るくて、残りは問題だらけだ。
意地悪だし、キツイし。俺は安らがない。
問題っていうのは、今朝のようにバールの冷蔵庫と水道がいっぺんに故障すること、これが問題なんだ。
Kiyomiには問題がないはずだろう?」

その言葉を聞くや否や、
kiyomiさんは仁王立ちをしてソファーのパトリッツィオを睨み付けます。

「もう、我慢しないわよ!
あなたとの口論を避けたくて、仕事の話はしないって決めたの。そして落ち込んだ時も甘えないって決めたの。
今までだってアパート探しや滞在許可証の申請、盲腸の入院手続きも一人でやってきて、何でも一人でやることが自立だと思ってきたけど、自立とは精神的なことを言うんだ、ってあなたから教わったのよ。
でも頭で分かっていても気持ちは無理してるからぎこちない。
そんな状態では私がポジティブに前に進めない。
私の問題はそういうこと」

そういいながら、kiyomiさんは段ボールに私物の本を次々投げ込み始めます。

「問題なのはアンタの方よ。
私、他所では人付き合い上手くいってるし、
仕事だって、アンタに頼らなくても進行を務めてる。
あんたから、〈問題ある女?意地悪?ヒステリー〉なんて言葉を浴びる日が続くようだっから、他の地で発芽して成長するわよ!私は私に誇りがあるんだから!」

そんな矢先、老夫婦が店に入ってきました。

「ボナセーラ。誰か居ますか?」

「誰も居ませんよ~」

こんな時でも咄嗟の冗談で応えるパトリッツィオ。

「閉まってるんですか?」

冗談を真に受ける老夫婦はアイスクリームを注文しました。

そして、老婦人は店内の棚にあるエプロンに触れています。

「この生地、水を通さないから服を汚さなくてすむわね~」

80代と見られる老婦人は、たたんだままのエプロンをカウンターに載せます。

そんな買い物に動揺するパトリッツィオ。

「あ~このエプロンは、お勧めできないですよ」

「あら、どして?」

「ダヴィデの絵なんです」

フィレンツェにはミケランジェロの「ダヴィデ像」 があります。

その男性のヌード姿の彫刻の顔の部分を除き、
裸体部分をエプロンにプリントしたお土産がコレ。

男性の部分がバッチリのユーモアエッチ商品です。

観光地の店では必ず見かける定番エプロンですが、
この老夫婦はパトリッツィオの説明の意味が分からず、「はあ?」と曖昧に頷きます。

「それより、こっちのエプロンがいいですよ。
お菓子の柄のね」

「でも、この生地だと水を通してしまいそうだし・・・・」

「負けときますから」と強引にお菓子柄のエプロンを勧め、二人を見送ります。

そんなやり取りと聞いていたkiyomiさんは可笑しくてたまりません。

「エプロン買うのに、サイズも柄も確かめないのね?
折りたたんであるまま手にとって!」

「もう、焦ったよ。
冗談も分かりそうも無い真面目なおばあさんの前で、
あんな柄広げて見せる訳にはいかないだろ?」

「もしかしたら良く見えないかも知れない。
あのエプロンしたままで近所にゴミ捨てに行かれたら、たまらないわよね!」

「そうだよ!皆、(どこで買ったんだ、こんなエプロン)って聞くだろうに」

「アクアボッラ!」

大笑いしている最中、
ダリオ君が2階から降りてきました。

「さっきまで、二人の喧嘩声が聞こえたと思ったけど・・・・」

「そうなのよ。いろいろあるのよ」

Kiyomiが癇癪起こして、また本をまとめて俺達を見捨てようという時に、老夫婦が店に入ってきたんだ。
アイスクリームありますか?って」

「その後、ダヴィデのエプロンを買いたがるから、
もう可笑しくって!」

キョトンとするダリオ君。

その脇では、ワインの神様バッカスが
「やれやれ、一仕事終了」と微笑みます。
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2010年8月21日 (土)

美味しさのコツ

今日は

ティティです。

日本からいらしたお客様から、
「イタリアは、どこに行っても食べ物が美味しくてね!」
という感想を耳にします。

何処にでもありそうな身近な素材を使用し、
シンプルに仕上げるスパゲッティが
何故、美味しく感じられるのでしょうか?

その秘密は調理する際のオイルに隠されています。

通常、油で炒め物をする際、
強く加熱すると油が酸化して粘っこく、ドロンとする場合があり、炒め物もベトベトする感じになりやすいですが、
オリーブオイルはオレイン酸が多い故に酸化せず、
料理もさらりとした感じに仕上がります。

ニンニクとトマトだけのシンプルなスパゲッティが
美味しく、艶やかに感じるのは、オリーブオイルを使用して調理されているからでしょう。

暑さがベッタリと身にまとう夏、
胃の中はサラサラ、クール気分でいたいものです。

この時期出回る熟れたトマトを利用して、
美味しいスパゲッティを作りましょう!

こちらをクリックしてください。

http://www.youtube.com/watch?v=1HePoUx8Tbs

(翻訳)

トマトを4つに切って、種を取り除いてください。
それからさらに、角切りにしてください。

同時にスパゲッティを茹で始めましょう。
お湯に塩を加えて茹で始めてください。

さて、フライパンにオリーブオイルをひき、
ニンニク(1片)、玉葱のみじん切り弱火で炒めます。

玉葱が狐色になったところでトマトを加えます。

塩をコショウを加えて、かき混ぜます。

ニンニクを取り除き、代わりにバジルを加えます。

杓子1杯の茹で汁を加え、さらにトマトソースを煮てください。

スパゲッティが茹で上がったらトマトソースに加え、

さらに、杓子1杯の茹で汁を加えたら強火にしてください。

茹で汁が蒸発するまでよく和えたら、
お皿にもって、出来上がりです。

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2010年8月18日 (水)

過保護体質

今日は

ティティです。

猫の家では、昨日に引き続き、
今日も小さな猫ちゃんが息を引き取ろうとしています。

「お~、可哀想に、可愛そうに、何とかしなくちゃ、何とか・・・」

泣きじゃくるカルラ。

そんな彼女に対して、マリアアンジェラはいつものように強い意志をもって説教を始めます。

「カルラ、あなたもご存知のように、この子の母猫は病気だったのよ。生まれた時からの宿命なの。
もし、治療して回復に向うようだったら、
他の猫同様に手術でも何でもするけど、駄目なのよ。
もし、あと1日、もう1日と命を延ばしたからって、
この猫ちゃん、その分をより苦しんで、あの世に行くことになるのよ。
あなたに何の権利があるわけ?
この猫の苦しむ時間を引き伸ばすなんて・・・・
仏教的に言うとね、3時間早く旅立ったら、3時間早く、生まれ変わるかもしれないじゃない」

「グスン・・・グスン・・・昨日の猫ちゃんも可哀想に・・
私が抱っこしてあげたら最後にあんな鳴き声あげて・・」

「あなた、可哀想だからって、猫を檻から取り出して、そんな勝手なことしないで頂戴。
私達は大人なの。
こういう光景に耐えられないようだったら、ボランティアは出来ないのよ。他所に行って頂戴。
それに言っちゃなんだけどね、仏教的に言うと、あなた、心の奥底に何かとても苦悩を抱えているみたい。
科学的な根拠なんて全くない私のお喋りだと思って聞いて欲しいんだけど、あなたの体内に潜むネガティブな空気が、不幸まで運んでくるような気がしてならないわ!」

イタリア人でありながら仏教徒のマリアアンジェラ。

Kiyomiさんへの初めての質問は、
「あなたの宗教、何?」でした。

「キリスト教よ。プロテスタント系」 と応えると、
「あ~残念!仏教の話が出来ると思ったのに!」
と大げさなジェスチャーで感情を表現する彼女。

イタリア人がジェスチャーを加えながら表情豊かに話すのは知られていますが、彼女のそれは、イタリア人の中でもハイレベル。
まるで舞台のお芝居のようです。
声のボリュームも、抑揚も、表情もジェスチャーも、まるで100メートル先の人間に伝えるかのように大きいのは、彼女が学校の先生だからかもしれません。

そんな大柄のマリアアンジェラからコテンパンに説教を喰らっても、カルラは猫のことで頭が一杯です。

「ところで、キッカは引き取り手が見つかったのかしら?」

~あなたの体内に潜むネガティブな空気が、不幸まで運んでくる~、とまで言われておきながら、そんな台詞は聞き流しているのか?あまりピンとこないのか?涙目で彼女に話しかけるカルラ。

「あら、こんな時間!私、もう帰るわ!またね」

kiyomiさんは猫の家を去りますが、入り口の門で振り返ると、マリアアンジェラとカルラは二人でキッカの小屋を整えています。

Kiyomiさんは、今まで両親に可愛がられ、
パトリッツィオや友達、日本のお客様からも良くされ、
柔らかい人間付き合いに慣れきっていました。
それに加え、消費大国日本での過剰サービスによるソフトな対応になれ、些細な言葉にも傷つく体質になっていました。

「あのテーブルの女性客、アジア人の私を軽蔑してるみたい」

「傷ついた、こんなこと言われた、誰もわかってくれない・・・」

このボランティアに参加するようになり、
イタリアの社会では皆、自分の思いを言ったり、
相手の思いを嫌でも聞かされたり・・・
しかし、平然とした態度でその場に共存する、
という光景を目にします。

それは、この場に競争原理がなく、
自分が有利に立つために、相手を扱き下ろす、
という相手への敵対心がないからでしょうか?

指に小さな棘が刺さったことを、泣きわめいている時、ふと、隣では、指に深い傷を刻み血を流しているけど、平然としている人がいる。

そんなことを知った途端に、小さな棘ごときで泣いている気分が白けて飛んでいくように
日常で飛び交う一言に落ちこんでいる自分が幼稚に思える今日この頃です。

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2010年8月17日 (火)

やっと一息

今日は

ティティです。

イタリア休暇週間やっと過ぎました。

Kiyomiさんは厨房で一人、満席状態の料理をこなし
ダリオ君は厨房とお客様のテーブルの間を駆け回り、
足の不自由なパトリッツィオは、テーブルセッティング、オーダー受け、そして珈琲やデザート、会計の係りとしてフル回転に動きますが、
そんな中でも、パトリッツィオやダリオ君はお客様にユーモアを投げかけ、
あちらこちらのテーブルから笑い声が響きます。

「また、トスカーナに立ち寄ったら絶対来ますね!」

そんなお客様の言葉で元気を充電したら、3人残されたアクアボッラでは、各々のリズムで第2部が始まります。

シューベルトの柔らかな音楽に合わせてkiyomiさんは床にモップをかけ、
ダリオ君は鼻歌を歌いながら山積みの荒いものに泡立て、
パトリッツィオはチビチビと赤ワインを飲みながらグラスを洗います。

3度も服とコンタクトを着用したまま朝を迎えてしまった1週間。

今日は待ちに待った定休日です。

これから猫の家を訪れ、沢山の猫ちゃんを撫で撫でしてから、町に繰り出しますね。

誰かを電話で呼び出して、
時間に追われない開放感の中、午後のお茶を楽しみます

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2010年8月13日 (金)

キッカ

今日は

ティティです。

あんなに忙しかった昨日とはうって変わって、
今日のランチはとても暇。

そこで、kiyomiさんはダリオ君と「猫の家」を訪れました。

市とボランティアで運営する猫の家には、
事情を抱えた猫ちゃんが沢山います。

その中でも、一際気になるのがキッカ。

昔、お婆さんと屋内で優雅に生活していましたが、
お婆さんが他界し、娘夫婦がその家に住み始めまると、キッカは外に追い出されます。

相当立派な家で、庭も広く、極楽な環境で育ったキッカですが、その後4年間、屋外での生活を強いられ、
最近になって、屋外にキッカがいることをも嫌がる娘夫婦にこの施設に運ばれ、今では檻の中で生活をしています。

昔の甘い思い出、そして人間不信の狭間に生きるキッカ。

岩のようにジッと佇む姿には悲しさが漂います。

そんなキッカの話を聞いたピーノは、
「猫名義で保険にかけて、それからお屋敷を放火したい!」と大憤慨。

心を閉ざしたキッカですが、
わざわざ彼女を撫でるために訪れるボランティア女性もいることを知り、安心するkiyomiさん。

今日、キッカは尻尾をピンと立てながら、kiyomiさんに体を擦り付けてきました。

できることなら、全ての猫ちゃんを引き取りたい!

ああ、神様、

仕事を頑張れば、
広い庭付きの小さな家をプレゼントしてくださいますか?

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キッカちゃん

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2010年8月10日 (火)

マッサージ

今日は

ティティです。

近くで開催されているイベント、
そしてヨーロッパの夏季休暇が重なり、
アクアボッラは連日、忙しい日が続きます。

食材の買出しから始まり、
ランチ、仕込み、ディナーと駆け抜け、
一日の仕事を終えると、気力が尽きてソファーにバタン・キュー。

kiyomiさんの隣でゴソゴソと音を立てるパトリッツィオに
「はやく、あなたも腰掛けて休めばいいのに」
と思いながら目を閉じてボーっとしていると、
彼は、Kiyomiさんの足首を掴み、彼の膝に乗せました。

Kiyomiさんが放り投げた足の先に腰をかけ、
ニベアクリームを手にとって、丹念にkiyomiさんの足の裏をマッサージしはじめます。

「ありがとう」

仕事が終わった真夜中、
彼も充分疲れているのに、
kiyomiさんの足の裏のマッサージに力をこめる彼。

心までほぐれます。

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2010年8月 7日 (土)

雷雲、通過中

今日は

ティティです。

地球のまわりを回る月。

太陽の光を反射して、満月になったり、新月で真っ暗になったりと満ち欠けが生じるように、
kiyomiさんも、外部からの影響を受けながら、
満月になったり、新月で真っ暗になったりと、
変化します。

その昔、大学受験に向けて頑張ること、就職先を見つけて自分に課された仕事に取り組むことなど、
自分の力を注ぐ方向性が見えやすく、
確信を抱いて進むことができました。

時代が変わり、
世の経済状況も年齢も大幅に変わった今日、
与えられるカリキュラムもなく、
気がつくと、自分で方向性を決め、レールを敷き、自分を信じて未知なる明日へ一歩、一歩、踏み出していく必要があります。

波乱万丈記を楽しみながら、その時の出会いを味わいつつ旅をする人もいますが、kiyomiさんは、どちらかと言うと与えられた計画に基づき、着々とこなすのが好きなA型タイプ。

頼りになるボスからの指示もなく、用心深く石橋を叩き、猫のように恐る恐る周囲を臭ぎながらオドオドと進みますが、時折、アイデアの光がスーッと差し込むのです。

「ねえ、今日、こんな考えが浮かんだの!」

輝かしい心境でパトリッツィオに語ると、
彼は(仕事の話はうんざり)という態度。

一番身近にいる人に、嘘でもいいから、
「いいんじゃない!頑張りなよ!」
というサインをだしてもらいたい。

しかし、無関心な態度を見せ付けられると、
途端にkiyomiさんの心にもくもくと灰色の雲が押し寄せ、プラスとマイナスの粒子が衝突して、稲妻が発するのです。

kiyomiは整理が近づくと不安定になるね。精神的に辛いようだったら、一度、病院で診てもらったほうがいいんじゃないか?」とのアドバイス。

月と同様に、周りの影響を受け、満ち欠けがあるということ。
そして私が稲妻を発するまでには、その心境の過程があること。

そういうことに耳を傾けてくれるだけで、安心して進めるのに・・・

病院を勧める、ということは
Kiyomiさんが正常ではなく、それを薬という外部に委ねたい、という彼の判断。

少しばかり不安定な精神状態だからといって、
薬を投与することに、とても抵抗があります。

歯が痛いときに鎮痛剤を飲んでも、
痛みから逃げられるだけで虫歯は残るのといっしょ。

もし、薬を飲んで気持ちが晴れ晴れしたって、
不安を感じる原因はそこに居続ける。

自分の中の弱点を見つめ、それを克服して自信を獲得することが大事なのであって、安易に薬なんかで誤魔化して、精神の免疫力を低下させたくない。

それに、平穏な女になりたいか?というと、
そんなの自分らしくなくてつまらない。

子供の地団駄も見苦しいが、
大人の女の地団駄はもっと醜い。

身近な人だけにはそんな面をも見せられる、
と信じていたけど、
やはり、自分は自分で受け止めないといけないようです。

(そんな力強さを備えたら、先が見えてきますよ)
という神様のメッセージなのかな?

仕事のテーマが頭から立ち去ったら、
違った視点からパトリッツィオの魅力に気づき、
今まで、何万回も繰り返してきたように、
すぐに仲直りするでしょう。

女は逞しく、男は単純なのがいい!

新月で真っ暗な僅かな時間を利用して涙を流しておこう。

雷雲のあとに架かる虹が、
希望の方角を示してくれるんだから・・・
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2010年8月 5日 (木)

夏はバリッ、バリッ!

今日は

ティティです。

最近、どんな味のパスタでも、
サラダと合わせて食べてます。

レタス、赤玉葱、セロリ、ういきょうなど、
歯ごたえのある生野菜を大雑把にお皿に載せ、
その上にパスタを盛り付けるだけの賑やかレシピ。

歯を激しく上下しながら
バリッ、バリッ、ボリッ、ボリッ、と音を響かせ野菜を噛み砕く、その感触がいいんです。

美味しさとは、色・味・香り・噛みごたえ・温度など多数の要素が重なり合って決められますが、その中でも、料理を口に入れたときに感じる食感は、食べ心地を味わう上で大切な要素です。

その食感ですが、
「口中でトローリとろけて感動!」
「柔らかくフワッとして感激!」等など・・・

日本では、歯ごたえの感じないもへ美味しさが求められていくと感じるのは、kiyomiさんだけでしょうか?

今日も新鮮野菜の旨みを噛締め、
バリバリ生きますよ!

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2010年8月 4日 (水)

桃二郎

今日は

ティティです。

Kiyomiさんのお母さんから桃二郎君の写真が届きました。

もともとの飼い猫が野良猫となり、
何を根拠にしてか、年齢は3歳とのこと。

自分のテリトリーを決めてからというもの、
猫でも犬でも、その道を通るものなら、

威嚇して突進していく獰猛さを備えた甘えん坊猫。

近所の池で泳ぐ魚が減っていくのも彼の仕業ともっぱら評判が立ちますが、
猫好きの人たちに食事を与えられて、悠々と生活をしているそうです。

「桃二郎君っていうのは、皆でそう呼んでいるの?」

「いいえ、お母さんが勝手に名付けたの。
聖美のところにいた桃太郎君も太ってたでしょ?
だから、弟分として桃二郎」

母が散歩すると、動物のほうから
「今日は!」と声かけてくるそうです。

これから太っちょな猫を見かけるたびに、

「桃三郎」「桃四郎」 「桃五郎」・・・と
彼女の中で猫の系図が増えていくことでしょう。

そしてこちらイタリア、アクアボッラでは犬連れのお客様が目立ちます。

ドイツ人夫婦が連れる小型犬はシャネルちゃん。

向かいのテーブルにいる若いオスにお尻を向け無関心を装い、
じーっとしている姿はまるで縫ぐるみのようです。

「それにしてもシャネルちゃん、お利口ですね。
調教スクールに通ったんですか?」

とパトリッツィオが尋ねます。

「いいえ。調教の先生は、私のワイフ(奥さん)ですよ」

「なるほど。ついでに旦那さんも調教されたってわけですね?」

いつものトスカーナ節の冗談を投げかけます。

41歳になっても結婚願望が全く沸きませんが、
将来、沢山の動物達と一緒に暮らしたい!

そんな憧れが膨らむ今日この頃です。

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kiyomiさんのお母さんの友達、桃二郎クン(我孫子在住)

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2010年8月 3日 (火)

飛んでる親友K

今日は

ティティです。

着信音に気づき携帯を手に取ると、
画面には、日本の電話番号の表示が。

「ハロー、聖美?」

短大時代からの親友Kです。

いつもメールで連絡をよこす彼女が突然携帯に連絡してくるなんて、何だか普通ではありません。

「聖美、今、忙しい?」

「ううん、暇してるわ。ところで、日本って夜中じゃないの?」

「うん。何だか仕事、疲れちゃってね・・・・」

(さては仕事の件で、何かあったな?)
と心の準備を整えるkiyomiさん。

「ところで、聖美は今週、忙しいの?」

「あ、分かった。また出張でヨーロッパに来るんでしょ!」

航空会社に勤める彼女は、頻繁に出張にやってきます。

「実はね、家族揃ってアメリカに行く予定だったんだけど、飛行機に空席が出ないのよ。だから、ホテルもレンタカーも全てキャンセルしちゃったの。そこで、ヨーロッパ方面を調べていたら、何だかありそうなのよ。空席」

「いいじゃない!イタリアにおいでよ!いつ頃?」

「あさって。まだ旦那には言ってないのよ。すっごく考えちゃって、聖美に電話しちゃった!」

「でも、日本は深夜で日にちが変わったから、明日ってことよね」

「そう」

こういうところ、昔から変わってません。

20代の頃の電話を思い出します。

「聖美、今から踊りに行かない?」

「え~、今から?」

「これから六本木に向うわ!」

「ところで、今、何処なの?」

「成田空港!」

遊び歩いた昔が懐かしい。

飛んでるKはその後、更に世界へ。

そしてkiyomiさんは東京発、イタリアの田舎生活へ

それぞれの道はその後、どう続くのでしょうか・・・

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2010年8月 2日 (月)

Buon Lavoro !(お仕事がんばって)

今日は

ティティです。

また、例のアフリカ人が大きなリュックを肩にかついでこちらに歩いてきます。

「また来た・・・」

物売りからは特に買うものがなく、
売り込みを断る心の準備に気が重くなります。

「チャオ」とkiyomiさん

「チャオ。調子はどう?」

「今一ね。日曜のランチだっていうのに、こんな状態よ・・・ところで、お腹空いてる?」

すると、物売りはちょっと控えめに頷きます。

「はっきりさせましょう。
私たち、あなたからは何も買わないわ。
でも、スパゲッティをご馳走してあげる。
トマトソースがいい?それともミートソースがいい?」

「肉系がいい」

真昼の太陽の下、重い荷物をしょってきた男性にまずは冷たい水を差し出し、kiyomiさんは厨房へ。

「はい、お待ちど~!」

悪戯心もあって、山盛りにしすぎたパスタはお皿からはみ出そうです。

「有難う。嬉いです」

この物売り男性の仕草、しゃべり方には落ち着き感があり、人徳が漂います。

「今日は何件のレストランを回ったの?」

「今日は日曜日。お宅訪問の日なんだ。日によってゾーンを決めている。」

「ふ~ん」

「昨日はグローセット。今日の朝、シエナに着いたんだ。私はヴェネツィアに住んでいるんだよ」

「え~!そんな遠くから来てるの!」

「働いていた工場が閉鎖してね、仕方なくこの仕事をしてるのさ。本当はこの仕事したくない。相当な体力を消耗するしね・・・・」

先日、野外オペラを観にヴェローナに行った時のこと。

夜中1時過ぎに公演が終わり、そのまま朝の3時発、フィレンツェ行きの列車に乗り込むと、そこには何とも異様な空気が流れていたのを思い出します。

節約旅行をするため、不便な時間帯に移動する若者達と移民で寝台車は満席。

車掌も検札に来ません。

恐らく、彼も深夜の電車で寝て過ごしては方々、渡り歩いているのでしょう。

「ここのスパゲッティ、No1。とても美味しい」

「あら、嬉しい!ちょっとは、ベンチで昼寝していったら?」

「いや。訪問販売、続けなくちゃ」

「お水、持っていく?」

「有難う。でも、これ以上、荷物が重くなると大変だから」

「そうだったわね。じゃあ、また!」

「また!」

路の向こうに小さく消え行く彼を眺め、
(いつかは、もう少し楽な仕事が見つかりますように)

と祈る今日この頃です。

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2010年8月 1日 (日)

ワインと脳

今日は

ティティです。

「人間の脳も、赤ワインも、一緒ね。このくらいの気温だと機能するわ」 

「ほんとだな」

秋が出番を間違えたのか、
ここのところヒンヤリとしたが日が続くトスカーナ。

猛暑の中で赤ワインを飲むと、
暑さのためアルコール分が目立ち、
ボワ~とした野暮ったい印象になってしまいますが、
素肌がヒンヤリと感じるくらいになると、美味しさを取り戻します。

そして頭の動きも正常に。

猛暑の中、重苦しい空気に呑まれボーっと疲労感を味わっていましたが、こう涼しいと、進んで本でも読みたい気分になります。

皆さん、温度の高い空間で高級赤ワインを開ける時は、冷蔵庫で冷やしてくださいね。

美味しく感じられる赤ワイン(フルボディー)の温度は、18度前後です。

では、素敵に8月を過ごしましょう。

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溜まった経理の仕事を一気に片付けるパトリッツィオ

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