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2010年7月 8日 (木)

のどかな夏の光景

今日は

ティティです。

「ロベルト!どう?」

庭先で見かけた彼に声を掛けると、
人差し指を立て、ノーのサイン。

「・・・戻ってくるといいね。猫ちゃん」

レストランの定休日ですが、
大学卒業パーティーの予約が入った火曜日。

ランチを終え、夜の8時にアパートに帰宅しますが、
まだ陽の高い夏の夜に、
ロベルト一家は猫ちゃんを探しています。

「もしもし、パトリッツィア?kiyomiです。
御免なさい、夕飯時に電話しちゃって」

「あら、kiyomi。どうしたの?」

「同じ敷地内に住むロベルトのところの猫ちゃん、
メスのほう。帰ってこないのよ。
猫が運ばれてきたとか、何か聞いてない?」

「あの猫ちゃん、去勢手術したから盛りで家出することはないのよ!」

「窓から、落ちたのよ。翌朝気がついても、姿がないの。で、まだ帰ってこないのよ。
獣医の立場から見て、猫はどうなっちゃってるの?」

「まあ、落ちちゃったの!ショックを受けてヒッソリと隠れてるわ。暗くなって、車の通りがなくなった頃に戻ってくるから、入り口を開けて待ってあげることね」

「いつも、ありがとう」

パトリッツィアの忠告を奥さんのラウラに伝え、
あとは朝を待つのみ。

翌朝、階段を下りると、家具の搬入作業をしているロベルトが仕事の手を休め、kiyomiさんに近づいてきました。

「戻ってきたよ!夜中」

「ワーッ!」

「俺、夜中にミーチャの夢見てさ、
気づいたらミャーミャー窓の下で鳴いてるんだ!」

一見落着

家族全員で猫ちゃんを探したロベルト一家は、
皆で喜びを分かち合います。

そして、アクアボッラでも、
スペッツィアから集まった家族一同が喜びを分かち合います。


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卒業した孫娘さんと踊るおじいちゃんは83

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