のどかな夏の光景
今日は
ティティです。
「ロベルト!どう?」
庭先で見かけた彼に声を掛けると、
人差し指を立て、ノーのサイン。
「・・・戻ってくるといいね。猫ちゃん」
レストランの定休日ですが、
大学卒業パーティーの予約が入った火曜日。
ランチを終え、夜の8時にアパートに帰宅しますが、
まだ陽の高い夏の夜に、ロベルト一家は猫ちゃんを探しています。
「もしもし、パトリッツィア?kiyomiです。
御免なさい、夕飯時に電話しちゃって」
「あら、kiyomi。どうしたの?」
「同じ敷地内に住むロベルトのところの猫ちゃん、
メスのほう。帰ってこないのよ。
猫が運ばれてきたとか、何か聞いてない?」
「あの猫ちゃん、去勢手術したから盛りで家出することはないのよ!」
「窓から、落ちたのよ。翌朝気がついても、姿がないの。で、まだ帰ってこないのよ。
獣医の立場から見て、猫はどうなっちゃってるの?」
「まあ、落ちちゃったの!ショックを受けてヒッソリと隠れてるわ。暗くなって、車の通りがなくなった頃に戻ってくるから、入り口を開けて待ってあげることね」
「いつも、ありがとう」
パトリッツィアの忠告を奥さんのラウラに伝え、
あとは朝を待つのみ。
翌朝、階段を下りると、家具の搬入作業をしているロベルトが仕事の手を休め、kiyomiさんに近づいてきました。
「戻ってきたよ!夜中」
「ワーッ!」
「俺、夜中にミーチャの夢見てさ、
気づいたらミャーミャー窓の下で鳴いてるんだ!」
一見落着
家族全員で猫ちゃんを探したロベルト一家は、
皆で喜びを分かち合います。
そして、アクアボッラでも、
スペッツィアから集まった家族一同が喜びを分かち合います。
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