叔母さんの幸せ
今日は
ティティです。
一昨日から2日連続で、スペイン人のチュースと娘のマルタちゃんがアクアボッラに訪れてくれました。
パトリッツィオの家族と30年以上の付き合のあるチュースは、すっかり親戚のようです。
「スペインでね、今、マルタが見てるテレビ番組に日本人のお母さんが出てくるの。その名前がKIYOMIっていうのよ。それもあって、あなたに興味津々だったわ。
お土産のシャツも、マルタが選んだのよ!」
丸い体格のマルタちゃんは11歳。
好奇心旺盛の彼女は、厨房からお皿を運んでウエイトレスをしたり、ピアノに合わせて歌って踊ったり、川で魚を見たり・・・
ハイジのように素直で明るく、彼女のユーモアで大人たちは長閑な午後を楽しみました。
別れ際、タックルして強く抱きつかれ、再会を強く約束した瞬間には、温もりと同時にちょっぴり寂しい味が・・・
「子供にとって、kiyomiは凄く魅力があるよ」
とパトリッツィオ。
「そうかしら?それはあなたでしょ。私は特別ではないわ」
「kiyomiには、子供のままの部分が残ってるんだよ。
この前、シルビアだって、kiyomiの姿を見るなり、
思いっきり走って出迎えただろ?」
「そうね。あれ、嬉しかった!」
よく、子供が好きです、という人がいますが、
Kiyomiさんは、そういうタイプではありません。
ワンパク盛りの子供が猛威をふるって自己を主張する姿や、大人の関心を惹くための悪戯に直面すると、
ストレスを貯めてしまいます。
でも、まっすぐに飛び込んでくるマルタちゃんやシルビアちゃんを愛おしく感じ、今まで味わったことのない、
(叔母さんであることの幸せ)を覚える今日この頃。
「もしもし、叔母さん?シエナの聖美です」
「あら!聖ちゃん、何かあったの?」
「いえいえ。ただ声が聞きたくなって、電話しちゃいました」
「まあ!」
「叔母さんには、何か頂いた時のお礼とか、
お正月とか、特別な時にしか話をしないけど
夏のせいかしら?
何だか、遠い昔の思い出が近く感じられてね。
覚えてますか?
昔、お古の洋服、段ボール一杯に送ってくれたでしょ。
あの時、私達のことを思って、詰めてくれたんだな、って今ごろになって、感謝してるんです・・・」
「叔母さんも、聖ちゃんのこと、大好きよ」
Kiyomiさんは41歳ですが、
叔母さんにとっていつでも姪っ子。
まっすぐ飛び込んでいくことが、叔母さんにとって嬉しいことなんだな、と素肌で感じる夏です。
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