今日の乾杯
今日は
ティティです。
Kiyomiさんは、ポーッとしています。
6月、沢山の問題が押し寄せ、チャンバラのように刀を振り回しながら過ごしてきましたが、やっと全ての問題が解決。
「よしっ」
刀を腰に戻し、風を切って前進したいところですが、
緊張が解けた途端に体と頭が電池切れ。
動けません。
ボケーッとしてテレビを見つめると、
FIFAワールドカップで惨敗したイタリアチームへの批判の矢が飛び交っています。
「前代未聞だぞ!」
「恥を知れ~」
「侮辱王!」
今後の試合のために蓄えた応援エネルギーが有り余ってしまい、それが全て罵声となって吐き出されています。
日本だったら、
(いや~、残念でしたね。しかし、よくやりました)
という労いの言葉もありそうなものですが、
イタリアのこういう単純さが面白い。
丁度この日、アクアボッラ食堂に、国立エノテカイタリアーナの秘書、アンナが彼と訪れました。
彼女はスペイン人。
「私、サッカーのことチンプン カンプンなんだけど、
娘とテレビの前で
行け、行け~、スパーニャ(スペイン)!
て叫んでるわよ。ヨーロッパはスペインが救う!」
と誇らしげ。
「私もサッカー音痴だけど、こうなったら日本を応援しちゃうもんね!」とkiyomiさん。
アンナの明るさにつられて、kiyomiさんは乗ってきました。
「決めた!今日はちょっといいワインをおごっちゃうよ」
「何言ってんだよ、kiyomi。アンナは仕事柄、いつもいいワインを飲んでんだぞ!」とパトリッツィオリが口を挟みます。
「いいの、いいの。今夜をいい気分に仕上げましょうよ!」
仕事が一段落したこと、アンナが訪れてくれて嬉しいことなど、少々高揚気味の血がワインを欲しています。
そんな時のワインは、ちゃぶ台に乗せられたショートケーキのように、単純な喜びを与えてくれる。
それがイタリアワインです。
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