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2010年5月15日 (土)

日本の公共マナー

ciao ciao!

ティティです。

数日前、友人のエリーナを訪れカフェを楽しみました。

kiyomi、今読んでいる本に日本の描写が出てくるの。何やら、日本のおトイレには音楽が流れるって、書いてあるのよ。それって、本当?」

「あ~。日本人は公共の場に内密な音を漏らしたくないのよ。イタリアでは静まりかえった場でも、大きな音を立てて鼻をかむことが自然だけど、
日本では、恥ずかしい、っていう感覚があるの。
だからトイレの個室にも音消し装置があるのよ」

「それって、全てのおトイレにあるのかしら?
kiyomi
の家もそうなの?
その本にはね、モーツアルトが流れるって書いてあるのよ。もしそうだとしたら、子供が鐘の音を聞いて授業に向うように、日本の人はモーツアルトを聞くたびにおトイレに向いたくなるのではないかしら?って思ってしまったの」

「モーツアルト?それだったら単なるBGMよ。
トイレの個室の音は、川のせせらぎとか、鳥の鳴き声とかだもの」

「面白い!」

ウクライナ人の彼女にとって、日本人独特の細かな拘り装置はとても興味深いもの。

数年前、
パトリッツィオが日本に来た時に驚いたこととして

飛行機に乗り込み、窓の外をふと眺めると、整備員が一列に並び、飛行機に向って皆で手を振っていること

無人の道路で80キロの運転をしていたら、
いつの間にか覆面パトカーに付けられてしまったこと

上野公園の浮浪者の方の生活ぶりに秩序があり、食事の配給時、皆が静かに列を成していた事など等・・・・

日本人にとっては見落としてしまいそうな日常の光景がイタリア人にとっては鮮明に映り、それらを書き出すと、1冊の本が書けてしまうほどですが、中でも、印象強かったのがウォシュレット。

何も知らずに便座のボタンを押してみると、
急所目掛けた突然の噴射にビックリ。

「ねえ、気分でも悪いの?大丈夫?」

最初のうちは、トイレにこもったパトリッツィオを心配し、扉をノックしていましたが、なんてことない。

水温や噴射の角度、フォーンの強弱が調整できることを知った彼は、その後も行く先々のレストランのトイレにこもり、kiyomiさんはテーブルでお茶を啜りながら気長に彼を待つことになります。

さて、携帯にメッセージが届きました。

発信は、日本旅行から帰国したばかりのアリアンナ。

kiyomi、帰ってきたわよ!
日本は本当に素晴らしいわ!
今度の月曜日、アクアボッラに行くわね。
緑茶しましょう!」

日本でS子さん、Y子さん、そしてT子さんの御もてなしを受け、すっかり日本の虜になってしまった彼女。

そんな彼女からどんな話が聞けるのでしょうか?

外国人から日本の公共マナーやシステムについての意見を聞くほどに、日本に詳しくなっていく今日この頃です。

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