昭和
今日は
ティティです。
遂に彼女がランチに現れました。
バスの中で時折見かけるアジア女性。
気になってはいたものの、声をかけるきっかけがつかめぬまま過ごしてきましたが、その彼女がパトリッツィオの友人と一緒に突然アクアボッラにご来店です。
「チャオ チャオ!Sono kiyomi(私はkiyomiです)。バスの中でよく会いますよね。あなた、日本人ですか?」
「そうよ」
イタリアに渡って40年になるという彼女は画家としてイタリア全土で個展を開いているそうです。
「姉に言わせるとね、私は古き良き日本の時代の感覚のままでいるんですって。今の日本は変わったのでしょうね」
「よき時代ですか~。寅さんのような?」
「寅さんって、何?」
「男はつらいよ、って知りません?」
「知らないわよ!」
40年のうち2度しか日本に帰っていない彼女にとって、日本の記憶とはどのようなものなのでしょうか?
そんな彼女との会話は勿論イタリア語。
まるで、日本に住んだことのある外国人と話をしているようです。
パトリッツィオとkiyomiさんもテーブルに着き、会話を楽しみます。
「私ね、何が一番許せないって、それは自分よ。嫌になっちゃう、この性格。ずっと付き合っていかなければならないのよ!だから、いっそうのこと、このままの自分を受け入れることにしたわ!」
そう述べると、最近起きたコン畜生、アン畜生物語なども含め、描写豊かに彼女の生活模様を語ります。
ズバズバと思ったことを口にしますが、その人らしさが感じられて一緒にいてとても面白い。
昔の日本。
経済的な豊かさはなかったものの、情は豊かだった昭和の時代。
そんな昔にタイムスリップしてみましょう。
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