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2010年5月11日 (火)

無知宣言!

今日

ティティです。

先日、ピアニストのクリスチャン・ツィメルマンを紹介したく、彼の映像が見れるアドレスを掲載しましたが、
その後、どういうわけか映像が見られなくなってしまい、
残念です。

1975年、第9回ショパン国際コンクールに優勝したツィメルマン。

コンクールから2年を経た彼にこんな質問が投げかけられます。

「あなたは、自分の演奏スタイルを聴衆に押し付けている、ということを感じませんか?言葉を変えて言うならば、あなたの演奏スタイルで、聴衆を誘惑している」

そんな問に対して、20歳の彼はこう答えます。

「押し付ける、という表現は適切ではありません。
いたって簡単なことです。
私はある曲をいいな、と思う。
すると、もっと知りたくなり掘り下げて勉強したくなる。
そして、ステージに上がる頃には、この曲がこの世で最も美しいと感じ、それを聴衆に伝えたくなる。
聴衆と繋がる感覚は素晴らしいことです」

この彼の台詞の ある曲 の部分を他の単語に置き換えてみましょう。

私はあるワインをいいな、と思う。すると、もっと知りたくなり・・・・

または、

私はある料理をいいな、と思う・・・

私はある絵をいいな、と思う・・・

私はある花を、本を、著者を、歴史の登場人物をいいなと思い、もっと掘り下げて勉強したくなり、それを伝えたくなる。

そんな感性を通じて、コミュニケーションがとれたら、
それは素晴らしいことだと思いました。

まだ未成年の頃、

都会の大人が集う喫茶店に入るだけで、胸が高まりました。

そして、そこに自然な雰囲気で馴染む人たちをカッコいいと思いました。

新入社員の頃、

先輩社員の慣れた働きぶりに憧れ、恋をして、彼の趣味に影響をうけました。

会社での仕事に慣れてくると、海外で活躍する日本人女性がとても素敵に思えました。

無知な故に、感動と憧れにいとも簡単に出逢い、恋心同様、純粋かつ敏感に、他人からの影響を受ける自分が楽しかった20代。

気がついてみると、41歳と5ヶ月。

自立を目指すあまりに、現実的になりすぎ、

これは効率的かどうか?お得かどうか?役にたつかどうか?

と計りにかけては、感動と憧れに遠のいた生活を送っています。

大人になればなるほど、人との共感が嬉しいもの。

20代の頃の、あの無知な自分が懐かしい。

ツィメルマンのインタビューに感銘を受け、彼の考えに影響を受け、彼に恋する自分に楽しむ今日この頃。

さて、来週は誰に恋をして、影響を受けましょうか?!

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