アリアンナの日本紀行
CIAO CIAO!
皆さん今日は ティティです。
アリアンナが予定時間より早めにアクアボッラに到着しました。
Kiyomiさんを見るなり両手を広げて駆け寄り(オー)と抱き合いながら言葉に収まらない感動を表現します。
「本当にありがとう。とっても素敵な日本旅行だったわ」
日本から帰国して1週間。
まだ旅行の余韻に浸っている彼女がkiyomiさんと触れ、日本がグッと蘇ったのでしょう。
「はい、お土産!」
「ワーオ!有難う。イタリア人から日本のお土産をいただくの、初めてだわ!」
紙袋には、さきイカやお漬物、緑茶ティーパックなど、
日本の日常が楽しめる優れものが入っています。
(おやっ?)
小さな包みを手にするkiyomiさん。
「これを持っているとラッキーなんですって!」
手にしたお守り袋から日本の香りがプーンと漂いました。
「空港からホテルに到着したのは、19時くらいかな?
カウンターで名前を告げると同時に、
(アリアンナ?)って、背後から声を掛けられたの。
もうビックリ!S子が待っててくれたのよ。
しかも、ウエルカムのお菓子を用意して!」
この不意な御もてなしに、自分の家のような安堵感を覚えた二人は、S子さん、そして友人のY子さんと最高の東京巡りを楽しみました。
「日本の人って、皆、あんなに親切なの?
私達が道を尋ねるたびに、皆、一生懸命案内してくれるのよ。1キロも付き添ってくれた人もいたわ。
イタリアだったら、(あっちですよ)って方向を指差すだけだもの」
イタリアでも地域によって様々な特色がありますが、
シエナ人は、高慢ちきな態度をとることで有名です。
「高山の雰囲気も素敵だったわ。
日本情緒豊かな小さな家が沢山並んでいるの。
そこのレストランで夕食をしていたらね、ある時、野菜や肉と一緒に七輪が運ばれてきたの。
私達、どうしたら良いのか分からなくて、とにかく卓上にあるものを焼き始めたのよ。
そしたら、二人の女性が丁寧に食べ方を教えてくれたの。
そして、(この後、どちらに行くんですか?)って聞かれたから(このまま宿に戻るだけです)って答えたら、
(それだったら、一緒に温泉に行きませんか?)って誘ってくれたの。車で30分ほどのところにある温泉に連れてってくれたわ!
日本庭園風の屋外温泉、それはそれは素敵なのよ!」
「岡山でT子に連れて行ってもらったレストランも、
独特な雰囲気があって、すっごく面白いの。」
「サラリーマンご用達のホルモン焼でしょ!」
「そうそう。いかにも地元って感じ。
とてもエレガントなT子が煙にまかれて悪戦苦闘してたから、これは、ミケーレが助けてあげないと、って思ったのよ」
その後、アリアンナの友達がアクアボッラに到着し、
グラスワインを片手に、日本紀行が続きます。
「新幹線も完璧ね。
清掃の人が迅速で車内は常に清潔。
イタリア人は日本では絶対に働けないわ。
私たち、ノンビリ屋だもの」
アリアンナは表参道で8千円で購入した着物がとても気に入り、ミケーレはTOTOのウォシュレットを設置しようと、カタログに夢中です。
イタリアで、「日本」というと、
ハイテク、漫画、寿司、天婦羅、モダンと伝統の共存などなどが連想されますが、
日本人に対する印象は、なかなか掴みにくいもの。
日本の文化の根底に流れる「御もてなしの心」が作法やサービス化され、習慣化されていきますが、その形だけを外国人が見ると、(遠い日本は神秘的)とスタイルの違いだけにスポットが当てられがちです。
今回、アリアンナとミケーレは日本人の(御もてなし、思いやり)精神に触れ、日本文化を感じてくれたことでしょう。
日本の褒め言葉を存分に聞いたパトリッツィオは浮かれ気分。
「kiyomi、アリアンナのグループ全員がそのうち日本に行きたがるぞ!」
それはそれで、大歓迎!
イタリアにいながら、日本に誇りを感じる今日この頃です。
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