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2010年5月

2010年5月30日 (日)

マイペース

今日は

ティティです。

「ゴメン、ゴメン~。ボスがなかなか帰してくれなくって遅くなったわ」

夕方遅くに、アリアンナがようやく姿を現しました。

kiyomi、時間ある?私の家にいかない?
アラブのお茶があるのよ」

「ん~、残念!1時間後にはアグリトゥリズモのお客さんが食べに来るのよ。ここでお茶しましょ!」

外のテーブルに腰掛、
「ウエイターさ~ん!」と婦人気取りで声を張り上げると
パトリッツィオが、「はい、マダム。何でございましょう」と一流ホテルのウエイターを装い、二人を笑わせます。

「何か、冷たいものあるかしら?」

「氷で宜しいでしょうか?」

「ノー、ノー!」

パトリッツィオが運んでくれたピーチティーを口に含むと、せっかちな仕事モードがオフに切り替わりアリアンナはホット一息つきます。

「シエナって何もないじゃない?
友達がいないと退屈で生きていけないわ」

「あら、そう? 私、このシエナが肌に合っているような気がしているのよ。
ピアノ曲で例えるとね、単純な曲でも、充分に譜面の読み応えがあるの。

(この曲は、作曲家がどのような心境で書いたのかしら?)ってその時代背景や彼の生い立ちを調べてみたり、沢山のピアニストの演奏を聴き比べながら、私だったらどう構成しうようかな?って研究してみたりね。全身こめて弾くと聴き手の心に触れて、曲が生きるのよ」

kiyomiは掘り下げていくタイプね。
そのうち、シエナに根が生えるわよ!」

「今は、好奇心旺盛に動き回る人の話しを聞くのが楽しいわ。ちょっと前まではね、特に、イタリアで生活する日本人の活躍ぶりなんかを知れば知るほど、(私って、シエナでジッとしちゃって、なんて動かないタイプなんだろ、怠けもの!)って後ろめたさを感じてしまい、苦手だったのよ。でも、今では誇りをもって言えるの。
(私は動かないタイプだ!)って」

学生時代、50分単位で切り替わる学校の授業になかなかついていけませんでした。

社会人になると、会社から出される課題にどう取り組んでよいのか呑み込めずオロオロしては同期から出遅れていました。

イタリアに留学した1~2年は、イタリア人の前に立つと気が動転してしまい会話どころではありませんでした。緊張のあまり貧血で倒れることが続き、入院検査をしたほどです。

同期の仲間に比べると遅れをとっている自分に劣等感を抱いていたのですが、

(自分は新しい物事を受け入れるのに、時間がかかる体質なのだ)という結論に達し、自分流の生き方に自信をもてるようになったのは、最近のことです。

シンプルなピアノ曲を披露するのと同様に、身の回りのさり気無い出来事でも、自分の言葉で表現できたら、それは素晴らしいことです。

そのためには、指の鍛錬曲を繰り返し練習したように、

単語や熟語の勉強を続け、イタリアの歴史や文化を知り、イタリア人の心境を観察してみる。

掘り下げることが沢山あるのです。

もし日本で暮らし続けていたら
旬な話題、新生活スタイルに足並み揃えられない自分に劣等感を抱き、口先では他人を批判しながらも後ろめたく生きていたかも知れません。

自分を認める心境に達するにも時間がかかりましたが、

Chi va piano,va sano e va lontano
ゆっくり行くものは安全に遠くまで行く)

これが私です!

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2010年5月26日 (水)

時間温泉

CIAO CIAO!

皆さん今日は ティティです。

3日ほど前から夏日が解禁!

真っ青な空のもとで、心地よい風が流れます。

温泉に浸かると、体中が「わ~」と喜ぶのと同様、
初夏に流れるこの時間にゆっくりと浸かると、
何も考えられず、ただ、気持良さを感じるのみです。

小鳥の鳴き声や小川のせせらぎを聞き、
野に咲く小さな花の色やバラの香りを楽しみながらの散歩が気持ちいい。

アリアンナからのメッセージ、
kiyomi、今週末お茶しない?」という誘いが気持ちい。

そして、まだ誰も居ない朝のアクアボッラで、ピアノの左手の練習をみっちりしたという満足感が気持ちいい・・・・

これからアクアボッラに出勤しますが、
この際、今日は引き続き時間浴を楽しみます。

メロンのような丸い甘みのある白ワインを開けちゃおうかな?

バジルとトマトのスパゲッティは、大盛に平らげちゃおうかな?

時間温泉に浸ってリラックスしたら、
その後の生活リズムもよりはかどることでしょう!

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2010年5月23日 (日)

ピーノ

今日は

ティティです。

今日もひょっこり、ピーノがランチに訪れました。

彼がテーブルに加わると、まるで大勢で食事をしているような賑わいが生まれます。

「今朝、スカートを履いてみてビックリしたの!ボタンがはまらないっていうか、ボタン穴の位置にボタンが届かないのよ。こ~んな距離」

Kiyomiさんは人差し指と親指をエル字に開いて見せます。

「40女の肉のつき方って思ったより凄いのね。
昔、平だったお腹がお尻のように丸くなって、
丸みのあったお尻は今では垂れて、昔のお腹みたいになってる」

「そうそう、そのうち、胸も垂れてくるぞ。

男だって深刻だ。
髪の毛が下がって(無くなって)、あご髭の部分まで垂れてくるからな」

真っ白なあご髭がたわわなピーノ。

その風貌は仙人のようです。

「今日、ガソリンスタンドで子供が俺の顔をジーッと見てるから、(チャオ!)って声かけたんだ。そしたらその子が、(おじちゃんって・・・・おじちゃんって・・・)て口ごもるから、(そうさ!おじちゃんはサンタクロースだ!)って返事したんだ。

(サンタクロースは赤い服じゃないの?)って言うから(夏はこんな格好さ。今、トナカイに草を食べさせてるところなんだ)って答えたら、(ふーん)って真面目に頷いてた。可愛いな、子供!」

ふと、ピーノの珈琲カップを見ると、ハエが浮かんでます。

「ダリオ、もう一つ珈琲入れてくれる?
ピーノのカップにハエが浮かんじゃってるわ」

すると、ピーノは「大丈夫、大丈夫」といって蠅を指先でつまみ出し、何事もなかったように珈琲を飲み干しました。

「ダリオー!蠅入り珈琲飲んじゃったから、消毒しなくちゃ。ウイスキーくれ~!」

ウイスキーの酔いが加わると下ネタ話に饒舌になる彼。

kiyomiさんはこの辺りで退散しましょ。

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2010年5月21日 (金)

日本逆輸入

今日は

ティティです。

偶然、こんなブログを見つけました。

http://blog.canpan.info/nikkei/

中南米で生まれ育った日系留学生のブログです。

彼らの視点から日本を感じてみるのも面白いです。

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2010年5月20日 (木)

まだまだ眠い

今日は

ティティです。

今日も厚い雲に覆われて冴えない朝。

こんな日は、もうちょっと寝かせて~

P1010005_small

昔、あずかった白ネコ君です。

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2010年5月18日 (火)

アリアンナの日本紀行

CIAO CIAO!

皆さん今日は ティティです。

アリアンナが予定時間より早めにアクアボッラに到着しました。

Kiyomiさんを見るなり両手を広げて駆け寄り(オー)と抱き合いながら言葉に収まらない感動を表現します。

「本当にありがとう。とっても素敵な日本旅行だったわ」

日本から帰国して1週間。

まだ旅行の余韻に浸っている彼女がkiyomiさんと触れ、日本がグッと蘇ったのでしょう。

「はい、お土産!」

「ワーオ!有難う。イタリア人から日本のお土産をいただくの、初めてだわ!」

紙袋には、さきイカやお漬物、緑茶ティーパックなど、
日本の日常が楽しめる優れものが入っています。

(おやっ?)

小さな包みを手にするkiyomiさん。

「これを持っているとラッキーなんですって!」

手にしたお守り袋から日本の香りがプーンと漂いました。

「空港からホテルに到着したのは、19時くらいかな?
カウンターで名前を告げると同時に、
(アリアンナ?)って、背後から声を掛けられたの。
もうビックリ!
S子が待っててくれたのよ。
しかも、ウエルカムのお菓子を用意して!」

この不意な御もてなしに、自分の家のような安堵感を覚えた二人は、S子さん、そして友人のY子さんと最高の東京巡りを楽しみました。

「日本の人って、皆、あんなに親切なの?
私達が道を尋ねるたびに、皆、一生懸命案内してくれるのよ。1キロも付き添ってくれた人もいたわ。
イタリアだったら、(あっちですよ)って方向を指差すだけだもの」

イタリアでも地域によって様々な特色がありますが、
シエナ人は、高慢ちきな態度をとることで有名です。

「高山の雰囲気も素敵だったわ。
日本情緒豊かな小さな家が沢山並んでいるの。
そこのレストランで夕食をしていたらね、ある時、野菜や肉と一緒に七輪が運ばれてきたの。
私達、どうしたら良いのか分からなくて、とにかく卓上にあるものを焼き始めたのよ。
そしたら、二人の女性が丁寧に食べ方を教えてくれたの。
そして、(この後、どちらに行くんですか?)って聞かれたから(このまま宿に戻るだけです)って答えたら、
(それだったら、一緒に温泉に行きませんか?)って誘ってくれたの。車で30分ほどのところにある温泉に連れてってくれたわ!

日本庭園風の屋外温泉、それはそれは素敵なのよ!」

「岡山でT子に連れて行ってもらったレストランも、
独特な雰囲気があって、すっごく面白いの。」

「サラリーマンご用達のホルモン焼でしょ!」

「そうそう。いかにも地元って感じ。
とてもエレガントなT子が煙にまかれて悪戦苦闘してたから、これは、ミケーレが助けてあげないと、って思ったのよ」

その後、アリアンナの友達がアクアボッラに到着し、
グラスワインを片手に、日本紀行が続きます。

「新幹線も完璧ね。
清掃の人が迅速で車内は常に清潔。
イタリア人は日本では絶対に働けないわ。
私たち、ノンビリ屋だもの」

アリアンナは表参道で8千円で購入した着物がとても気に入り、ミケーレはTOTOのウォシュレットを設置しようと、カタログに夢中です。

イタリアで、「日本」というと、
ハイテク、漫画、寿司、天婦羅、モダンと伝統の共存などなどが連想されますが、
日本人に対する印象は、なかなか掴みにくいもの。

日本の文化の根底に流れる「御もてなしの心」が作法やサービス化され、習慣化されていきますが、その形だけを外国人が見ると、(遠い日本は神秘的)とスタイルの違いだけにスポットが当てられがちです。

今回、アリアンナとミケーレは日本人の(御もてなし、思いやり)精神に触れ、日本文化を感じてくれたことでしょう。

日本の褒め言葉を存分に聞いたパトリッツィオは浮かれ気分。

kiyomi、アリアンナのグループ全員がそのうち日本に行きたがるぞ!」

それはそれで、大歓迎!

イタリアにいながら、日本に誇りを感じる今日この頃です。

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2010年5月15日 (土)

日本の公共マナー

ciao ciao!

ティティです。

数日前、友人のエリーナを訪れカフェを楽しみました。

kiyomi、今読んでいる本に日本の描写が出てくるの。何やら、日本のおトイレには音楽が流れるって、書いてあるのよ。それって、本当?」

「あ~。日本人は公共の場に内密な音を漏らしたくないのよ。イタリアでは静まりかえった場でも、大きな音を立てて鼻をかむことが自然だけど、
日本では、恥ずかしい、っていう感覚があるの。
だからトイレの個室にも音消し装置があるのよ」

「それって、全てのおトイレにあるのかしら?
kiyomi
の家もそうなの?
その本にはね、モーツアルトが流れるって書いてあるのよ。もしそうだとしたら、子供が鐘の音を聞いて授業に向うように、日本の人はモーツアルトを聞くたびにおトイレに向いたくなるのではないかしら?って思ってしまったの」

「モーツアルト?それだったら単なるBGMよ。
トイレの個室の音は、川のせせらぎとか、鳥の鳴き声とかだもの」

「面白い!」

ウクライナ人の彼女にとって、日本人独特の細かな拘り装置はとても興味深いもの。

数年前、
パトリッツィオが日本に来た時に驚いたこととして

飛行機に乗り込み、窓の外をふと眺めると、整備員が一列に並び、飛行機に向って皆で手を振っていること

無人の道路で80キロの運転をしていたら、
いつの間にか覆面パトカーに付けられてしまったこと

上野公園の浮浪者の方の生活ぶりに秩序があり、食事の配給時、皆が静かに列を成していた事など等・・・・

日本人にとっては見落としてしまいそうな日常の光景がイタリア人にとっては鮮明に映り、それらを書き出すと、1冊の本が書けてしまうほどですが、中でも、印象強かったのがウォシュレット。

何も知らずに便座のボタンを押してみると、
急所目掛けた突然の噴射にビックリ。

「ねえ、気分でも悪いの?大丈夫?」

最初のうちは、トイレにこもったパトリッツィオを心配し、扉をノックしていましたが、なんてことない。

水温や噴射の角度、フォーンの強弱が調整できることを知った彼は、その後も行く先々のレストランのトイレにこもり、kiyomiさんはテーブルでお茶を啜りながら気長に彼を待つことになります。

さて、携帯にメッセージが届きました。

発信は、日本旅行から帰国したばかりのアリアンナ。

kiyomi、帰ってきたわよ!
日本は本当に素晴らしいわ!
今度の月曜日、アクアボッラに行くわね。
緑茶しましょう!」

日本でS子さん、Y子さん、そしてT子さんの御もてなしを受け、すっかり日本の虜になってしまった彼女。

そんな彼女からどんな話が聞けるのでしょうか?

外国人から日本の公共マナーやシステムについての意見を聞くほどに、日本に詳しくなっていく今日この頃です。

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2010年5月11日 (火)

無知宣言!

今日

ティティです。

先日、ピアニストのクリスチャン・ツィメルマンを紹介したく、彼の映像が見れるアドレスを掲載しましたが、
その後、どういうわけか映像が見られなくなってしまい、
残念です。

1975年、第9回ショパン国際コンクールに優勝したツィメルマン。

コンクールから2年を経た彼にこんな質問が投げかけられます。

「あなたは、自分の演奏スタイルを聴衆に押し付けている、ということを感じませんか?言葉を変えて言うならば、あなたの演奏スタイルで、聴衆を誘惑している」

そんな問に対して、20歳の彼はこう答えます。

「押し付ける、という表現は適切ではありません。
いたって簡単なことです。
私はある曲をいいな、と思う。
すると、もっと知りたくなり掘り下げて勉強したくなる。
そして、ステージに上がる頃には、この曲がこの世で最も美しいと感じ、それを聴衆に伝えたくなる。
聴衆と繋がる感覚は素晴らしいことです」

この彼の台詞の ある曲 の部分を他の単語に置き換えてみましょう。

私はあるワインをいいな、と思う。すると、もっと知りたくなり・・・・

または、

私はある料理をいいな、と思う・・・

私はある絵をいいな、と思う・・・

私はある花を、本を、著者を、歴史の登場人物をいいなと思い、もっと掘り下げて勉強したくなり、それを伝えたくなる。

そんな感性を通じて、コミュニケーションがとれたら、
それは素晴らしいことだと思いました。

まだ未成年の頃、

都会の大人が集う喫茶店に入るだけで、胸が高まりました。

そして、そこに自然な雰囲気で馴染む人たちをカッコいいと思いました。

新入社員の頃、

先輩社員の慣れた働きぶりに憧れ、恋をして、彼の趣味に影響をうけました。

会社での仕事に慣れてくると、海外で活躍する日本人女性がとても素敵に思えました。

無知な故に、感動と憧れにいとも簡単に出逢い、恋心同様、純粋かつ敏感に、他人からの影響を受ける自分が楽しかった20代。

気がついてみると、41歳と5ヶ月。

自立を目指すあまりに、現実的になりすぎ、

これは効率的かどうか?お得かどうか?役にたつかどうか?

と計りにかけては、感動と憧れに遠のいた生活を送っています。

大人になればなるほど、人との共感が嬉しいもの。

20代の頃の、あの無知な自分が懐かしい。

ツィメルマンのインタビューに感銘を受け、彼の考えに影響を受け、彼に恋する自分に楽しむ今日この頃。

さて、来週は誰に恋をして、影響を受けましょうか?!

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2010年5月 7日 (金)

昭和

今日は

ティティです。

遂に彼女がランチに現れました。

バスの中で時折見かけるアジア女性。

気になってはいたものの、声をかけるきっかけがつかめぬまま過ごしてきましたが、その彼女がパトリッツィオの友人と一緒に突然アクアボッラにご来店です。

「チャオ チャオ!Sono kiyomi(私はkiyomiです)。バスの中でよく会いますよね。あなた、日本人ですか?」

「そうよ」

イタリアに渡って40年になるという彼女は画家としてイタリア全土で個展を開いているそうです。

「姉に言わせるとね、私は古き良き日本の時代の感覚のままでいるんですって。今の日本は変わったのでしょうね」

「よき時代ですか~。寅さんのような?」

「寅さんって、何?」

「男はつらいよ、って知りません?」

「知らないわよ!」

40年のうち2度しか日本に帰っていない彼女にとって、日本の記憶とはどのようなものなのでしょうか?

そんな彼女との会話は勿論イタリア語。

まるで、日本に住んだことのある外国人と話をしているようです。

パトリッツィオとkiyomiさんもテーブルに着き、会話を楽しみます。

「私ね、何が一番許せないって、それは自分よ。嫌になっちゃう、この性格。ずっと付き合っていかなければならないのよ!だから、いっそうのこと、このままの自分を受け入れることにしたわ!」      

そう述べると、最近起きたコン畜生、アン畜生物語なども含め、描写豊かに彼女の生活模様を語ります。

ズバズバと思ったことを口にしますが、その人らしさが感じられて一緒にいてとても面白い。

昔の日本。

経済的な豊かさはなかったものの、情は豊かだった昭和の時代。

そんな昔にタイムスリップしてみましょう。

こちらをクリックしてください。

http://www.youtube.com/watch?v=F5SgDBUaCBk

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2010年5月 5日 (水)

春雨

今日は

ティティです。

今日は定休日。

優しい春雨が降りそそぐこんな日は、
熱めのフルーツハーブティーを用意して好きな音楽を楽しみます。

アドレスをクリックしてください。

昔の切ない恋心が蘇りますよ!

Andrea Bocelli Besame Mucho
http://www.youtube.com/watch?v=gPRESlT4Ccg&feature=related

CARMEN MCRAE

No More Blues

http://www.youtube.com/watch?v=q0UWu_xchHU

LUIS MIGUELHISTORIA DE UN AMOR
http://www.youtube.com/watch?v=U-XiWmq31gA&feature=related

Eydie Gorme 「The Gift
http://www.youtube.com/watch?v=05DL3dyudXI&feature=related

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2010年5月 3日 (月)

春なのに・・・

今日は

ティティです。

ここのところ晴天が続きましたが、
今日は朝から雨模様。

そんな天気に影響されてか、
日曜のランチも昨日に比べるとしっとりムードです。

ツーリング客、常連客の若い女医さんに続き、
ペルー人のポンペイヨがやってきました。

彼はアクアボッラでトリッパ(牛モツのトマトソース煮)を食べて以来、すっかりこの味の虜となり、
定期的にトリッパを食べにきます。

「お肉料理は何がお勧めかな?」

「どうせ、トリッパでしょ、今日も?」

「いや、今日はトリッパ以外のものを食べる。
例えば何がある?」

「だったら、ミックスグリルでしょ、ソーセージと豆の煮込みでしょ、あ、サラダ感覚のものどうかしら?
ターキーのサラダ。美味しいわよ!それにしよッ!」

腑に落ちない様子の彼。ボソッと心境を告白します。

「今日はトリッパにする」

「ちょっと~、今日はトリッパ食べないって言ったじゃない!ターキーのサラダ試してみてよ」

「それは今度にする」

「駄目よ!」

彼を軽くからかった後、厨房に戻り調理に取り組むとダリオ君が現れました。

「ねえ、ダリオ、お皿用意してくれる?」

「えっ?ゴメンkiyomi。今、何ていったの?」

「お皿用意して、って言ったのよ」

「ゴメン、ボーっとしちゃって・・・」

(さっきフライパンを手渡した時も手に力が入っていなかったし、いつもの冗談はでないし、どうしちゃったのかしら、今日のダリオ)

ホールに顔を出すと、女医のテーブルの傍らにいるパトリッツィオから「残念だ」という言葉が聞こえました。

「何かあったの?」とkiyomiさん。

「ああ。彼女、ローマの病院に転勤になるんだ。
5年だって」

シエナにはイタリアでも有名な大学病院があり、そこに働く若い医者達はアクアボッラによく訪れます。

その中でも、とても優しく、ソフトな彼女はダリオ君の憧れのマドンナでした。

週に2回はアクアボッラで食事をしていたマドンナとのお別れに、ショックを受けていたダリオ君。

パトリッツィオもkiyomiさんも、このデリケートな話題には触れず、遠目にダリオ君を見守ります。

桜の花のように儚くまい散るダリオ君の恋心。

厨房で口ずさむ歌は、昔聞いたこの曲。

春なのに お別れですか?

春なのに、涙がこぼれます

春なのに、春なのに、

ため息、また一つ

(柏原芳恵/春なのに)

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