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2010年2月

2010年2月27日 (土)

お花見セットのご案内

皆さん、今日は

いつも大変お世話になっております。

先日予告いたしました「お花見セット」 のご紹介です!

14,000円(送料込)で以下の商品をセットにしてみました。

(2セット分、同じ住所にまとめてお送りする場合は、26,500円です)

赤ワイン/ブルネロ 750ml

赤ワイン/アリアニコ  750ml 

赤ワイン/キャンティ コッリ セネージ 750ml

ロゼワイン/ ボンビーノ ネーロ 750ml 

発砲ワイン(赤・白)またはデザートワインよりお好きなタイプをチョイス

食材3点セット

パルミジャーノチーズ 5年熟成タイプ 約250グラム

パスタ (500グラム)

バルサミコ (250グラム)

食材よりもワインに興味がある方には、食材の代わりに赤ワインで対応いたします。

また、発砲ワインや食材の代わりにオリーブオイルの指定も可能です。

料金は据え置きです。

ワインに興味のあるお客様へはワインリストもご用意してございます。

尚、インポータの方々にご迷惑がかかりませぬよう、

ブログ上では作り手、価格の表記を控えさせていただきます。

興味のある方は、どうぞお気軽にメールを下さい。

詳細情報をお送りさせていただきます。

kiyomisiena@aol.com (おおたわきよみ)

GRAZIE !437_small

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お花見セットをご希望のお客様、
有料(各650円)で以下の商品もございます。

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左より 
トリュフ入りバター 40グラム
トリュフ風味のオリーブオイル 55ml
トリュフ入り アカシアの蜂蜜 120グラム

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2010年2月25日 (木)

お花見セット 予告編

CIAO CIAO!

皆さん今日は 

静かな足取りで、桜の開花時期が近づいていますね。

柔らかな季節の中で皆様のお喋りをも開花したく、

「お花見セット」を企画しております。

今週末には皆様にご紹介できますよう、
情報作成中でございます。

ちょこっとだけ内容を公開しますと・・・

ブルネロや優れたロゼなどワイン5本に、
5年熟成のパルミジャーノチーズ、他イタリアの食材を加え、セット価格は14,000円(送料込)です。

2009年秋に当店をご利用いただけましたお客様には
メールでご案内を入れさせていただきます。

また、興味のございます方は、
どうぞ、こちらまでご連絡をお願いいたします。

kiyomisiena@aol.com おおたわ きよみ434_small_2

取り急ぎ、予告編でした。

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2010年2月23日 (火)

イタリアンショー

今日は

ティティです。

お馴染みのヴォラーレやボッチェッリなど、
イタリアの歌謡曲を世界に紹介するサンレモ音楽祭。
60周年を迎えた今年のショーが先日幕を閉じました。

・1958年大賞のヴォラーレ 
   http://www.youtube.com/watch?v=Z-DVi0ugelc&feature=related


・1994年新人賞を受賞したアンドレアボッチェッリ 

        http://www.youtube.com/watch?v=Pj3IIvrNWBY

この音楽祭では、イタリア国民の注目を集める故にアクシデントも起こりがち。

昨年は、舞台に突然ヌード女性が登場し、その後連行されるというハプニングがありましたが、ベテラン司会者の知己に富んだ演出でショーはスムースに進行します。

http://sognonuvole.blogspot.com/2009/02/foto-donna-nuda-sul-palco-sul-palco-del.html

さて今年のひと悶着の主役は王子。

第二次世界大戦後の国民投票により王制廃止が決定して共和制となると、かつてのイタリア王家であったサヴォイア家一族は国外追放を余儀なくされ2002年までイタリアに入国を禁じられました。

イタリア王国最後の国王ウンベルト2世を祖父に持つエマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイア(通称、王子様)。

2003年にイタリアの地を初めて踏み、その後、バラエティ番組などに出演しますが、歌番組へのレギュラー出演をきっかけにこの音楽祭にも出場。
ベテラン歌手を差置いて3組のフィナリストに残ってしまったからさあ大変。

その様子はこちらから

http://www.youtube.com/watch?v=z_-qUA0vnMY&feature=player_embedded

女性司会者が10人の候補者を3人に絞るべく、落選の7組を読みあげると会場は騒然となります。

遂に王子様が最終選考に残ることが明らかになるや否や、会場はブーイングの嵐。

場内のジャーナリストも、「イ~ンチキ!イ~ンチキ!」と抗議の唱和を上げ、オーケストラも楽譜を丸めて投げるというなんともイタリアンな展開となりました。

しかし、イタリアの司会者は進行のプロ。

「オーケストラが楽譜を丸めて投げるなんて見たことないわ~!もー!・・・国民の電話投票で決められるんですもの。国民が権威者です!」

私情を表しながらも毅然と進行を続けます。

この手の抗議を表すイタリア人は、軽い怒りを感じると同時にどこか喜劇を楽しみたがっている。
そんな聴衆の期待に応えるべく、司会者は余裕をもってエンターテイメントへと運んでいくのがイタリアンショー。

定食に添えられるお新香のように、
イタリアではどんな感情バトルが展開されても
「もらい笑い」の箸休めがついてきます。

ひと悶着から一夜明け、インタビューに応じる王子様。

「歌手として歌うなんて一度だけのことです。もう歌わないから、皆さん安心してください」と
とても穏やか。

王子様の映像はこちらです(中央が王子様)

 http://www.youtube.com/watch?v=HI-DQNWgyLo&feature=related

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2010年2月21日 (日)

キャンティクラッシコ

先日行われたキャンティクラッシコのテイスティングは、非常に興味深いものでした。

キャンティクラッシコのワインが359本揃う会場で、
あえて、自分のテーマに沿ったワインのみを選び、テイスティングに臨みます。

広大なキャンティクラッシコの生産地。

ゾーンが変わるとワインの個性も変わると言われ、
テロワール(葡萄の生育環境)がワインの味に現れる、
といいますが、それは具体的にどういうことなのか?

標高の高い畑と低い畑では、酸味の違いがどれほど現れるのか?、

伝統的な葡萄品種を使用したワインと、外国品種を混醸したワインの印象はどれほど違うのか?

大樽のみを使用して作られた伝統的手法のワインと、バリック(小樽)で熟成されたワインのボリューム、味わいはどのくらい違うのか?

同じゾーン、同じ標高に位置する2つのワイナリー。
同一の葡萄品種を用いて作った同年のワインは味が似ているが、やはり、口中で広がるボリュームと余韻に向けた力強さが違う。これがワイナリーのポテンシャルなのか?

テイスティングを進めながら、事例を実証しているケースに納得したり、または事例を覆すような結果に驚き、その理由を考えたり・・・

5時間ほど経つと体がワインを拒否し始めたので、数をこなすことなく切り上げました。

唐突ですが、
ショパンコンクールの優勝者には異端的と評されるビビッドな技法を披露するピアニストもいれば、内面的な世界を繊細に表現するピアニストまで、いろいろな奏者がいます。

ワインも「キャンティクラッシコ」という同じカテゴリー内で色々な表現が存在し評価されます。

いろいろな奏者の演奏を聴き比べることで、より、ある奏者の個性が鮮明に見えてくるように、キャンティクラッシコも、かつて、アメリカ人好みのアタックが強い溌剌としたワイン作りに迎合した時期があったからこそ、今のキャンティクラッシコの全体の傾向を感じとることができました。

キャンティクラッシコ地区に昔から存在する伝統的な葡萄品種を使い、土地の味を出していこう、という作り手のここ数年の意識がワインに表れていた今回の試飲会。

美味しい、と感激するキャンティクラッシコからは、
ベローナのアレーナ野外オペラ劇場が連想されます。

美しく澄んだ声が何の制約もなしに空に響き渡る。

グラスからは筋の通った、あくまでも柔らかく太い声が自由に放たれ、
それは、葡萄そのものが生まれ持ったタレントに加えて、地道な訓練を続けたからこそバランスを調整でき、心地よい響きを奏でられる成果。

そんな芸術の営みを感じました。

さて、今日はブルネロの試飲会です。

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2010年2月17日 (水)

ちょっと一息

皆さん今日は 

ティティです。

本日は皆様をファンタジーな世界に御連れしましょう。

若手画家、米田和恵さんの絵と共に、
空想の旅をお楽しみ下さい。

http://www.kazueyoneda.com/site.html

アヒルマーク Galleryをクリックすると絵画がご覧になれます

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2010年2月16日 (火)

ワイン 試飲会1

今日は

久々の登場、バッカスです。

ここ一週間、トスカーナではワインのテイスティングが続きます。

本日は、モンテプルチャーノ村で作られるワイン、
Vino Nobile di Montepulciano
(ヴィーノ・ノービレ ディ モンテプルチャーノ)のテイスティングに参加。

ヴィーノ・ノービレの作り手としてまず浮かぶ御三家は、
AvignonesiBoscarelli、そしてPoliziano

知名度があり、仕入れ価格もそこそこするこれらの作り手のワインは押さえておきたく、早速、テイスティングをしてみますが、期待していた感動には巡り合えません

次々にワインを試していきますが、
そこそこ美味しいものの
熟成樽が古く、その臭いがワインに影響を与えてしまっているもの、
葡萄の果実味が大人しいもの、
余韻の響きが物足りないもの等など・・・

「ん~」と首を傾げてしまう。

本来、「高貴なワイン」として知られるヴィーノ・ノービレのワイン。

澄んだソプラノの響きが周囲を魅惑するアリアのように、綺麗な果実味が響き渡る、そんなワインを求めていたのですが、その路線でワインを見つけるのは難しいようです。

しかし、今回出展した29社の作り手の中で一つ、
アリア調の優雅さ、というよりはダイナミックな存在で高貴な香りを響かせるワインに出会えました。

作り手 「Le Berne

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熟れた果実、ジャムのような甘みを帯びた香が立ち上り、ワインの水面下に力と深さが漂います。

口に含むと、芯の太いタンニンと酸味がそれぞれの役割を同等のボリュームで奏で、口中でワインが響く。

葡萄品種はPrugnolo Gentile(サンジョヴェーゼ種のクローン)97%使用され、
このダイナミズムはメルローやカベルネなどの外国品種で混醸されたものではない、ということろも嬉しい。

さて、明日はキャンティクラッシコ協会のテイスティングです。

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2010年2月13日 (土)

当たらぬ天気予報

皆さん今日は 

ティティです。

前日の天気予報によると、
本日は曇り時々晴れのはず。

しかし、正午からぼたん雪が降り始め、
視界は既に真っ白です。

Kiyomiさんの家の前の坂道では、
スリップした車が次々と溝にはまり、身動きできません。

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「どうして、天気予報は当たらないのかしら?」

「なぜ、イタリア人は車のチェーンをしないのかしら?」

警察の車ですらチェーンをつけていません。

kiyomiさんを送ってくれたパトリッツィオの安否を心配していると、電話が鳴りました。

「もしもし、僕、ダリオ。
ほぼ、家にたどり着いたから安心して!」

「フゥ~、こっちは車が凄いことになってるのよ」

「分かってる。僕たちも何台もそういう車を見てきたから。でも、もう大丈夫。ほぼ家にたどり着いたんだ」

「ほぼ?そんなのまだ安心できないわ。頼むから、家に着いたら家の電話から連絡ちょうだい」

その後、彼らの家から無事帰宅の連絡が入りました。

安心したところで、今度は当たらぬ天気予報に腹が立ってきます。

「ねえ、パトリッツィオ。どうしてイタリアの天気予報はいつも当たらないの?こんな大雪を予報できないなんて、おかしいわよ」

「わざとじゃないか?経済活動が止まってしまうだろ?」

イタリアの首相ベルルスコーニはイタリアメディアの
70%をコントロールするメディア王でもあります。

ニュース番組の構成は、彼の活動を賛辞すること、
それに続き何の根拠もない景気回復の兆しと移民が起こす諸問題等など、まるで共産主義のよう。

クイズ番組を見ていても、司会者が視聴者の家に電話をかけクイズを読み上げるのですが、時折、司会者が質問を投げかける前から舞い上がった回答者は正解を口走ってしまう・・・・
そうして当たった賞金はどこに行くのでしょうか?

ここまで現実離れした天気予報。

まさか~っ!

でも、本当にこれも彼の政策なのかしら?

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2010年2月12日 (金)

相手にまっすぐ、掛け声

皆さん今日は 

ティティです。

億劫に感じながらも携帯に手を伸ばすkiyomiさん。

着信は予想通りパトリッツィオからです。

kiyomi、用意できた?」

突然のパトリッツィオの迎えに困惑するkiyomiさん。

「後からゆっくり歩いて行くから、先行ってて頂戴」

「今、kiyomiのアパートの下にいるんだよ」

「でも、まだパジャマなの。何も用意してないのよ。
時間かかるから先にいってて頂戴」

「いや、待ってるぞ!10分あれば準備できるだろ」

〈あの人が勝手に来たんだもの。関係ないわ〉

ゆっくりとトイレを済ませ、鈍い動作で準備をしていると
痺れを切らしたパトリッツィオがドアをノックします。

「ごめんね。何も湧いてこないのよ。
つい先日までは、桃君のことを思い出すたびに涙があふれてきたけど、その涙もなくなったら、気持ちが空っぽで、何も行動したくないの・・・・」

「そうだろうよ。しょうがないよ」

穏やかにそう答え、新聞に目を通しながらゆっくりkiyomiさんの仕度を待ちます。

「ふ~、今日も寒いわね~!」

「うん・・・心が寒~い・・・グスン、グスン」 と泣きじゃくる真似をして、両目でギュッとウインク。

相手を見つめてから両目を閉じるウインクは、
「あなた、大好き」という猫の愛情表現。

猫の真似をするパトリッツィオにクスッと笑うだけで心に晴れ間を感じます。

雪山の遭難シーンで、
「ここで眠るなー」と声を張り上げて隊員を励ますリーダーのように、

「ここで殻にこもるなー」と適度にユーモアを投げかけ、塞がろうとする心に刺激を与えてくれるパトリッツィオ。

今回、寂しい思いをしたkiyomiさんは日本の皆様に温かく慰められ、現地でも周囲の方から声をかけてもらいました。

これが元気に戻れる処方箋。

心が塞ぎこんでしまい、何もかも無意味に思える。そして鬱状態にスーッと入り込むことを防ぐのは、遠くから届く思いやりと日常生活でかけられる声。

毎日顔を合わせるコンビ二の定員ですら、お客様と視線を合わせない。

マンションのエレベータで一緒になった方に挨拶はするが、それは社交辞令であって視線を交わさない。

賑わう商店街で交わされた威勢のよい声が消え、学校の先生の威厳のある声が弱まり、校庭で野球やドッチボールをする子供の声が消え・・・

社会の中で自分に真直ぐ向けられた声が消えていくかわりに、コンピュータのカチャkチャという無機質な音が鳴り響く。

そんな音を聞いて育つ子供たちが開発するロボットに、私たちはやがて介護されていくのでしょうか?

繊細な心を持ち、思いやりのある日本人。

その私たちが、社会で互いに声を掛け合うことにより、皆の心が自然に刺激され、日本の鬱病患者の数は減っていくのではないでしょうか?

相手に向って声をかける。

誰でも、いつでも出来る心の準備体操です。

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2010年2月10日 (水)

感謝の日

今日は

桃太郎君の件では、沢山の方から慰めのお言葉をいただきました。

本当に有難うございます。

この件で皆様からいただいた慈悲深いお言葉をプリントアウトし、時々読み返しながら「人を思いやる」という尊さを学ぼうと思います。

桃君が旅立ったのは、2月2日。

毎月2日は、「感謝の日」です。

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2010年2月 8日 (月)

今日は八日

皆さん今日は 

ティティです。

今日は8日です。

中国との仕事に携わるようになってから、
いつの間にか数字の『八』に敏感になっているkiyomiさん。

中国出張の間、
レストランで昼食をとっていると、爆竹音が聞こえました。

「あの音は何ですか?」とイタリア人のF氏が驚きます。

「結婚式ですよ」

「平日でも、結婚式を挙げるんですね」

「はい、暦がよければ曜日はあまり関係ないんです。
開始時間には8が絡むんですよ。
12時8分、18分、28分・・・というようにね」

北京オリンピックが2008年8月8日、午後8時8分に開会したように、中国の方の8への拘りはとても強いですね。

「お昼の結婚式ですので、初婚です。
再婚の場合は夜に祝います」

「ホーッ、なるほど。
それでは、3回目の結婚式はいつ行うんでしょうか?」

〈流石、イタリア人ね・・・〉

恋愛事情に敏感なイタリア男ならではの質問、と感心しつつ通訳を続けます。

「3回目の結婚式ですか?そんなの式は挙げませんよ。
招待されるほうも、呆れて出席しなーい!」

ごもっとも

さて、今日は8日。

お金持ちになるという意味の八。

無限大という意味の八。

毎日のささやかな生活の中で、
「今日は特別な日」と感じられること。

それは、心に咲いた野花をふと見つけたような、
ちょっぴり嬉しい気分です。

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2010年2月 5日 (金)

見つけた!

桃太郎君の他界が悲しくて、夜中、眠れません。

そんな中、ネットで同じ思いを抱えている人のコメントを見ているうちに、

動物愛護のページ

http://www.youtube.com/watch?v=LB87HRuW6gk に行き着き、

その後、ボランティアのページ

http://www.lifeboatjapan.org/ に行き着きました。

沢山のボランティアの方が、処分寸前の動物を保護しようと懸命に働いています。

限られたスペースで暮らす猫ちゃん、ワンちゃんたち。

それに比べると、桃太郎君は、

生まれた時からたっぷりの愛情を受け、飢えや寒さを知らず、思いっきり外で遊び、そんな特権の中で交通事故にあい、苦しまずに天国に行きました。

心の底から、「桃君、幸せだね」と思えるようになりました。

これからボランティア活動に参加します。

桃くんのご飯代を寄付します。

そうすることによって、愛情に飢えた沢山の猫ちゃん、ワンちゃんと繋がりながら生活できるんですよね。

kiyomi、バスタオルもって行かない?沢山たまっちゃったのよ?」

日本の帰省中、お母さんが漏らした言葉を思い出しました。

施設の方が必要とするものの中に、タオルや新聞紙がありますので、早速、柏の施設に送ってもらうようお母さんに頼んだところ大賛成!

できたら、シエナの動物愛護施設を訪問してみたいのですが、かわいそうな犬、猫を全部引き取りたい衝動に駆られることになるでしょう。

目を見てしまったら、
「あなた達を救えなくて、ごめんなさい」と悲しみにつぶれてしまいます。

自分の出来ることをしていきます。

人生の中で悲しみにあうと、

そこには、偶然を装って目の前に現れる出会いが必ずあります。

見逃してしまいそうなのですが、この小さな出会いに気付くことが大切。

シエナへの留学も、エノテカで働くようになったいきさつも、レストランの厨房でコックになったきっかけも、全てが全て、辛い経験からの流れでたどり着いた場所でした。

しかし、そこには偶然のような顔で佇んでいる原石があり、それを磨いたから素晴らしい人生を送ることができています。

皆さんも、辛いことや悲しいことがあったら、そこに現れる偶然の出会いに敏感になってみてください。

そこにこそ、人生の光が潜んでいるかもしれないのです。

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2010年2月 4日 (木)

ポカポカ、アクアボッラ

今日は

ティティです。

kiyomiさんのトーンが弱いせいか、
アクアボッラはひっそり。

テレビをつけると、どの番組も罵声や中傷の飛ばしあいが目立ち、刺激が強いのでオフ。

私たち猫は、寝て、食べて、トイレして、愛情を感じグルー、グルーと喉を鳴らす。

そんなシンプルな生活を送って満足してるのに、人間の中には面倒なタイプもいるんですね。

今あるものに満足できず、もっと変わったものを求めて自然界の資源を無駄使いしたり、生まれもった繊細な感情をグルー、グルーと感じないで、他の人を嫉んだり、いじめたり、遠い将来を心配したり・・・

でも、人間パトリッツィオは、私たち動物の持つ単純な心を持って、時折、それを臭わせます。

「森の中に~、ライオンが住んでいました~。ある日ライオンは~森中の動物を集めて~・・・」

なにやら、コンピュータで検索したイソップ童話を読んでいるようです。

「ある日~、一匹のノミが退屈な生活を送っていました~、そこでノミは~」 

『ノミと闘牛』『ライオンと蚊』 『カエルとネズミ』などなど、ショートストーリの主人公は皆、動物。

闘牛の太い声と、ノミのしゃがれた甲高い声。

ライオンの悠々とした声に続き、蚊のセコセコした甲高い声。

もともとバリトンの声色を持つパトリッツィオがノミや蚊になりきる声が可笑しくて、kiyomiさんは「プッ」と噴出します。

「ねえ、もう一度ノミの声聞かせて!」と催促すると、

「ノミだけ?そういうのはやらない!」と彼は真剣な様子で朗読を続けます。

イソップ童話を聞き続けているうちに、kiyomiさんは眠りに落ちたようです。

今日のアクアボッラ。

来店客はゼロ。

外の気温もマイナス度。

それでも、アクアボッラは温かです。

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2010年2月 3日 (水)

僕、いるよ

今日は

桃太郎です。

僕は見えなくなっただけで、居なくなったのとは違います。

Kiyomiさん、

「本当のことは目に見えない」なんて言ってるくせに、

口だけだな~

僕は前よりもっとkiyomiさんの側にいるんだから、

そんな僕の存在に慣れてほしいです。

Kiyomiさんがメソメソする度に、

「今、ここだよ」 と言ってあげて、

笑顔にしてあげてます。

大泣きされたら、ちょっと見守ってますけど、

繰り返します。
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桃君は永遠

何を書いていいのか分かりません。

ただ、頭で考えることに心が反抗して、自分が疲れてしまうのです。

愛情には別れという影がつきまとう。

人生の掟は非情に思える部分もあり、
それをどう乗り越えるか?
それにもまた愛情が必要で、
その愛情にも、別れの影がある。

愛情がある故に辛い思いをする経験を「心の財産」と呼べるのでしょうか?

心は駄々をこねて反発してますが、
でも、自分で構築していかねば。

大人なんだから。

夜の10時。

桃君の事故を知らせてくれたのは、大家の息子のルカです。

彼はシエナの街中に住む両親、アンナさんとアルドに状況を携帯で知らせました。

彼らは、すぐに車で駆けつけて哀れんでくれました。

隣に住むラウラは一緒に泣いてくれました。

パトリッツィオに電話をしたら、彼もすぐに飛んできて泣きわめく私を朝の4時までなだめてくれました。

実家のお母さんも深く悲しんでいます。

「桃君の可愛い瞳で見つめられなくて寂しいよー」

「私、アパートに一人ぼっちよー」と悲劇に嘆きながらも、この周囲の方々の優しさ、思いやりを摘み取りながらしっかりしていきたい。

周囲の人の愛情にも敏感でいたい。

40年も生きてきた大人なんだから、つらいことがあっても、構築できるよね。

桃君、これからも一緒だよ

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行かないで、桃君

道路の端に横たわっていたのは、桃君でした。

さっきまで、グーグー喉を鳴らしながら私の側にいてくれたのに・・・・

悪い夢を見ているように、まだ現実を受け止められません。

ただ、ただ、寂しいです。悲しいです。辛いです。

桃君、今までありがとう。

桃君がいたから、毎日、家で笑顔でいられたのに、

これから、どうしよう?

桃君に会いたい。

滅茶苦茶、寂しい

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2010年2月 2日 (火)

お帰り!

今日は

桃太郎です。

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やっとKiyomiさんが戻ってきました!

昨日の夜はピターッと頬を寄せ合って眠り、
気分は「グルーッ、グルーッ」

2週間ものお留守番の間、
僕は2日間だけお家に戻りませんでした。

すると、シッターを頼まれていた大家のアンナさんは、
お店で働くスタッフを招集して、

「全部の倉庫を探すのよ!いいわね!」と命令を発したので、大事にならないうちにそっとお家に戻ることにしました。

喧しく吠えるシェパードのレアはアルドの前では小さくなり、業者や従業員に向って吠える店長のアルドは妻アンナさんの前では小さくなります。

イタリア女性は母ちゃん〈=最高司令官〉です。

そんなアンナさんによくしてもらえるkiyomiさんは恵まれています。

さて、再会の感動も落ち着いたところで、お散歩に出かけてきますね。

プレゼントをしたいんです。
特上のやつを!

「桃君、もーいいから!」とkiyomiさんは大袈裟に遠慮しますが、ここは一つ、ビックリするようなのを探してきます!

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