外国人女性同盟
今日は
ティティです。
今日は定休日。
午前中にエリーナを訪れます。
「いよいよ出発ね、kiyomi。心境はどう?」
「そうね、正直いって落着かないのよ。私の不在中に猫ちゃんは大丈夫かしら?って不安がよぎるわ。でも、2週間後の日本離陸の際には、家族とまた暫く会えないことが悲しくて、成田で泣きはらすのが何時ものパターン」
「分かる、分かる。私も母を訪ねてウクライナに戻るときは、シエナの家のことが気になるし、ウクライナを離れる時はとても悲しいわ」
「若いうちだけかしら?身も心も軽やかに旅行できるの?」
ピアノのレッスン中、いつものようにお喋りに更け、暫しの別れを惜しみます。
その後、パトリッツィオとダリオ君と落ち合い、アンナの家でランチをご馳走になりました。
国立エノテカ・イタリアーナで秘書を務める彼女はスペイン人。
離婚した後、身内のいないシエナで女手一人サラちゃんを育てますが、そんな彼女も23歳になりました。
大学に通い、車の免許を取り、アルバイトで稼いだお金を生活費に当てるようになったお陰で50歳のアンナは自分の時間を楽しみます。
最近見た映画や催し物の感想、昨年卒業したお料理コース、これからチャレンジしてみたいこと等など、生き生きと語りますが2年前に他界したお母様の話に触れると、最近ようやく立ち直れたものの目頭が真っ赤になります。
「今日のパエリアね、母のレシピなの。お料理コースでいくらプロから料理を学んでも、このレシピは特別よ。だって、お料理の中に母が生きているんですもの」
その後サラちゃんの彼も訪れ、彼が出題するクイズに盛り上がりながら日没を迎えました。
帰りの車の中、
「アンナは生活を謳歌するのが上手ね」というkiyomiさんに対し、
「kiyomiは昔のアンナを知らないからね」とパトリッツィオ。
人生、色々です。
外国で暮らす女性たち。
身分証明書が持て公に病院に通えること、暖房のあるアパートに住めること、仕事が出来ること、イタリア人に受け入れられること・・・・
当たり前と思えることにも一苦労がいりますが、それ故、手に入れた環境への満足度が高く、助けてくれるイタリア人や両親への感謝の気持ちを抱き、意見がポジティブです。
そんな外国人女性同盟を感じられた定休日、kiyomiさんはご機嫌です。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント