中国 その1
中国での仕事を終えて、無事、日本に帰国したkiyomiさん。
暫く、「何も考えない、何もしない、ただ胃と心を満たすだけ」という贅沢なバカンス気分に浸っていたら、
風邪に目をつけられ寝て過ごす羽目に・・・
鼻が詰まって脳みそが鈍感ですが、
中国の感想を書き留めておきましょう。
イタリア人二人と共に中国のデパートを歩いていると、時折、中国人の青年が話しかけてきます。
北京の空港でも同じことが起こりました。
ちょっと驚き、同行している中国の方に尋ねると、
「彼らは英語を勉強しているのです。外人を見かけると試したくてしょうがないのです」とのこと。
到着翌日、ホテルの朝食時にジャスミンティーをオーダーしてみました。
「ジャスミンティー、プリーズ」
kiyomiさんを中国人だと思い込んでいた女性スタッフは英語を聞くと困惑し、近くの女性スタッフに助けを求めます。
二人を前にもう一度「ジャスミンティー、プリーズ」?
二人目の女性も困惑し3人目のスタッフが加わり、
4人目のスタッフが加わり
「ジャスミンティー プリーズ」??
「ジャスミンティー プリーズ」 ???
最終的に分かり合えた時は、クイズ番組で正解を出した女性陣チームのようにはしゃいで喜こびました。
それからというもの、ホテルの部屋にはジャスミンティーが置かれ、
翌日も、翌々日も、朝食バイキングのテーブルに着くと、彼女たちはスーッとジャスミンティーを運んでくれます。
しっかりとお客様の目を見ながら、笑顔でお辞儀をするスタッフたち。
そんな中国の人たちを見ながら、昔、日本で流行った「ガッツ!」という言葉を思い出しました。
「ガッツ!(当たってけ!)」
どこか田舎臭い響き。
だからこそ、農耕民族出身の私たちにとって、懐かしくも感じられるこの台詞。
都会を目指した日本人は都会人へ。
そして国際社会に生きる国際人へと変わっていきました。
社会にスマートに適応しようと、本来の自分らしさを隠し周囲の様子を観察しますが、他人の行動に過敏になりすぎるあまり、摩擦から生じた乱気流の渦に巻き込まれ、自分のアイデンティティが飛ばされそうになっている人もいるのではないでしょうか?
国際社会、新入生の中国人から感じたガッツ、
それはどことなく懐かしい昭和の匂いでした。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント