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2009年11月19日 (木)

郷に入ればイタリアに従え

今日は

ティティです。

11月に入ると観光客はすっかり姿を消し、イタリア人も家で大人しく過ごします。

そんな中、今まで駆け足で過ごした時間を補うかのように、アクアボッラにひっそりと時が流れ始めます。

「今日お客がいなかったら9時にはお店を閉めよう。
日本についての講演会があるんだ」 とパトリッツィオ。

大雑把な彼にしては珍しく、数日前の新聞の切り抜きを大事にお財布にはさみ、この日をチェックしていました。

シエナの町から北西に車を走らせ30分、

Colle Val d’Elsa(コッレ ヴァル デルサ)というクリスタル製品で有名な小さな市があり、
そこの市営図書館で22:30より講演会があるとのこと。

《こんな夜遅くに面倒だわ・・・》
と思いを抱きながらも車に乗り込むkiyomiさん。

何の期待も抱かず会場に向いますが、館内の光景に目が覚めます。

テレビの前で寛ぐよりも異国の文化を聞きにいこう!と夜の10時過に200人もの人が集まる館内。図書館が用意した折りたたみ椅子の倍以上の人が立ち見です。

「ねえ、パトリッツィオ、凄く視線を感じるんだけど・・・・」と怯むkiyomiさん。

「そうだろうよ。唯一の日本人はkiyomiしかいないんだから、講師だと思ってるんだよ」
と面白がるパトリッツィオ。

さて、講演の始まりです。

「皆さま、今日はお集まりいただきまして有難うございます。今日は日本を紹介しましょう。私たちが日本に訪れたのは2008年の8月、とても蒸し暑い季節でした」
イタリア人男性がスライドに投影された写真に説明を添えて進行します。

別府温泉、広島、京都、奈良、大阪、日光、東京と電車で移動していく彼らの旅。

イタリア人にとっては、色の違う温泉や原爆ドーム、京都の名所、高層ビル群などなど、全てがイタリアには全く見当たらない珍しいもので興味深いものですが、それに加えて日本人のサービスにも興味を惹かれたようです。

「夕刻、ある百貨店を観察していました。制服姿の女性販売員が勤務を終えて更衣室に向うのでしょう、スタッフ専用の入り口の前でお辞儀をするのです。《誰かにお辞儀をしたのだろう》と思いそのまま眺めてましたら、また別の女性も同じように、お辞儀をして更衣室に向うのです。皆さん、これが日本の尊敬のレベルですよ。私たちのそれとは比べ物にならない!お客様のいる空間に対してまでもお辞儀をするのです!」

館内がざわざわします。

「この女性を見てください。新幹線のグリーン車の入り口です。この制服姿の女性は、乗客一人一人に向って笑顔でお辞儀をし、プロフェッショナルな接客をするのですよ!実は私、昔は鉄道に勤めておりましたので、日本の異様なまでに正確な時刻とサービスの質の高さに圧倒されました」

またどよめきが起こります。

「日本、モダンと伝統」 というテーマに沿って編集された講演会。

拍手をもって会は閉じ、参加者は優しい眼差しをkiyomiさんに向けながら会場を去っていきます。

「やはり、日本のサービスはNo 1ね!」と優越感に浸ると同時に、来週の出張が重くのしかかります。

23日(月)は商談のためプーリアへ。

中国から来るインポータの方とはプーリアの空港で待ち合わせです。

《朝方、薄暗い道で待つ私に、バスの運転手は気付いてくれるかしら?》

《シエナからローマ行きのバスは事故の渋滞に巻き込まれないかしら?》

《ローマからバリへの飛行機は欠航、もしくはストライキにならないかしら?》

しかし心配したところで状況が変わるわけではありません。

郷に入れば郷に従え

バリとローマのガイドブック、そして読みたい本を2冊カバンに入れ、何か起きたならば、その土地のテーブルワインが飲めるバールを見つけることにしましょう!

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