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2009年11月21日 (土)

気持、通ってます

今日は

桃太郎です。

「桃くーン、桃クーン」という呼び声に目が覚め
「マーオ!ここだよ」と呼び返すとkiyomiさんは大喜び。

「桃君、昨日は帰ってこないから心配したじゃないの!もう、この倉庫に入り込まないで頂戴」

Kiyomiさんの住むアパートは家具屋さんの敷地内で、日中はあちこちの倉庫が開け放れています。
同じ敷地内には、悠々と奔り回る番犬シェパードのレアの他に3匹の猟犬、見知らぬ業者の男性などビックリさせられることが多く、思わず倉庫に避難するのですが、そこで転寝しているうちに鍵を締められてしまうことがしばしばあるのです。

Kiyomiさんは太っちょの僕を肩に担いで家に戻ります。

Kiyomiさんと猫。

「猫を飼う」とか「餌を与える」といった表現は当てはまらず、「猫と一緒に暮らす」「食事を準備する」という対等の表現が似合います。

気持ちが通っているんです。

去年の夏、アクアボッラにベルギーのカップルが愛犬シューミーと一緒に通い続けてくれました。

定休日を除く2週間のランチをアクアボッラで過ごした彼らのオーダーにはパターンがあります。

まずはシューミー用のお肉、そして彼らはブルスケッタをご注文。

その後、kiyomiさんのお任せのパスタを注文しグラスワインと共にのんびりと午後を過ごすのです。

厨房の窓から彼らのテーブルを観察すると、彼がシューミー用の肉を更に細かくちぎって食べやすくしてあげています。

そんな彼を、彼女は笑顔で見つめ、
シューミーが食事にありつくと、彼らもブルスケッタにありつきます。

《明日からはシューミー用のお肉を細かく切ってあげよう!》

毎日通ってくれる彼らのランチの準備に、自然と気持ちがこもります。

そしてついに最終日。

シューミーはお出かけ用の赤い首輪をつけてご来店です。

Photo

厨房でブルスケッタを準備するkiyomiさん、感情が涙となって溢れてきます。

そんなセンチメンタルな部分を隠しつつ、料理を作り終え、彼らのテーブルに挨拶に向うと、彼女の瞳は涙で一杯。

フランス語しか喋れない彼女とは一言、二言の挨拶の仲ですが、お互いの気持ちは充分通い合っていました。

また、今年の春にはルーマニアのカップルが10日間連続で通い続けてくれました。

お互い、馴れない英語を駆使しコミュニケーションを図りますが、話しの内容より、気持ちは充分深く通い合い、素敵なひと時を綴ってくれました。

そしてこの夏の終わり、そんな彼らから紹介されたといって、ルーマニアのお客様が来店しますが、「これを渡すように頼まれているんですよ」と私たちに3枚のCDと写真を届けてくれました。

意味のないおしゃべりで疲れることもありますが、言葉が分からなくても深く通じ合う純粋なもの、そんな心の語学は世界共通です。

そんな語学のレッスンに必要なものはただひとつ、感謝の気持ちです。

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