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2009年9月

2009年9月29日 (火)

秋の味覚セット 予告編

今日は

最近、今年のオリーブオイルに関するお問合せが増えてまいりました。

今年も、
オリーブの実を搾ったばかりの、
香豊かなコクの深い美味しいオリーブオイルを皆様にご提供させていただきます。

毎年恒例の「秋の味覚セット」

今年もオリーブオイル、新酒、その他、美味しいワインをセレクトし、
6本入り(送料込)15,000円です。

皆様に詳しい情報をお送りできますのは、
10月半ば頃となりそうです。

一つだけ、お教えしてしまいますね。

今年の秋の味覚セット 15,000円(6本入・送料込)には、美味しい・美味しいブルネロが入ってます!

取り急ぎ、予告まで

Ciao ciao!

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2009年9月27日 (日)

飲酒運転

今日は

ティティです。

ある日の真夜中過ぎ、
一仕事を終えた警察官や消防の方々がアクアボッラにぞろぞろと集まります。

「グラッパ 4つ!上等なのね。やれやれ~、お疲れさ~ん」

警察官4人組は46度あるグラッパをカーッと飲み乾し、さっと解散。

消防員グループは、赤ワインで解散の音頭をとり、他の作業員も、何かしらのアルコールを一気に飲み干し、帰途についていきました。

ワインの生産量一位を誇るイタリア。

一応、飲酒運転取締りの法律があるのですが、ワインをお茶のような感覚で楽しむ彼らにとって、どこか他人事のような法律です。

日本に於いては職務中の飲酒、または飲酒後の運転は絶対的なタブーですね。

しかし所変わってこちらイタリアではまだ大目に見られているこの現状。

「イタリアだからね」
といつもの定義で片付けてしまう前に、このような記事を皆様にご紹介しましょう。

アルコールが肝臓で酵素になって分解されると、アセトアルデヒドという物質ができる。これは毒性のある化合物で、二日酔いの主な原因の一つになるが、ほとんどの場合、アルデヒド分解酵素(ALDH)によってもっと害の少ない酢酸に分解される。だが、日本人と中国人のおよそ85%はALDH欠損型の遺伝子をもっている。そういう人たちが酒を飲みすぎると不快な紅潮感を経験するわけだ。 

ワインの科学/ジェイミー・グッド著 河出書房新社

こちらアクアボッラでは、お酒を飲みすぎたお客様が居眠りを始めたり、気性が荒くなったり、また嘔吐してしまうといった醜態をさらす方はいらっしゃいません。

一昔前、開放感を求めて大学生やサラリーマンの間で一気飲みが流行りましたが、こちらイタリアに於いては、羽目を外すほどの神経の開放を求め、麻薬に手を出す若者が増えています。

2009年9月3日付けの新聞「LA NAZIONE SIENA」に、
農業大臣 ルカ・ザイア(Luca Zaia)氏のコメントが掲載されていました。

一部を抜粋して、皆さまにご紹介しましょう。

【運転とワインは両立できる。法律を守りさえすれば】

血中アルコール濃度の法定基準は1リットルの血液に対し、0.5ミリグラム以下。

食事中、アルコール度数11度のワイン、2杯分に当たります。
交通事故の統計を見ていただきたい。
0. 5をはるかに超えた泥酔状態の飲酒運転者が引き起こす交通事故は全体の2.09%。

良識と節度をもってワインを楽しむ人たちに禁酒を強いるよりも、春先にアレルギーを起こす人が飲む抗ヒスタミン剤や精神安定剤の睡眠効果、そして運転中の携帯電話の使用、麻薬について目を向けるべきなのです。
ここ数年、増えつつあるこれらの状況は無視されている。
そして、特に若者には、自覚と節度ある飲み方の教育をすべきなのです。

質の高いワインを嗜むこと、そして薬の乱用と麻薬の使用。これらを一食単にしてはならない

ワイン生産国1位を誇るイタリアの農業大臣は、170万のワイン生産者を生存を守らなければなりません。

今後、飲酒運転がどこまで厳しく規制されていくのか?
注目を浴びるところです。

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2009年9月24日 (木)

お爺ちゃんの決心

今日は

ティティです。

「一応、レストランなんだ。休憩だけにテーブルに居てもらったら困るよ」 

ゴムの長靴を身にまとった家族に向かい、パトリッツィオが呼びかけます。

「おっしゃる通り。あとで珈琲、飲みにいくわよ!」

暫くして、老夫婦と娘夫婦、そしてお孫さんなどなど総勢8人がカウンターに並びます。

「珈琲6つちょうだいな」

背丈の小さなお爺さんがご注文。

「私はリモンチェッロもらうわ」
「俺は、グラッパ」

娘さん夫婦は朝からアルコール度数の高いリキュールをオーダーします。

「お母さん、僕、アイスクリームが食べたい」

お孫さんの一人がおねだりします。

「きのこ狩りをしようと森に行ってみたけど、全然収穫なくてね!それでアクアボッラに遊びに来たってわけよ」 

早起きをして家族総出でピクニックとは健康的です。

「お会計ね、珈琲6杯分は私が払いますよ」
とお爺ちゃんが述べると、

「あら、私のリモンチェッロは払ってくれないの?」と娘さん。

「・・・よし、じゃあ リモンチェッロも払ってやる」

お爺ちゃんはお財布から10ユーロを取り出します。

「俺のグラッパは別会計ということだな」

娘さんの旦那がつぶやくと、

「グラッパも払ってやってよ」と娘さんが催促。

「おし!そいじゃ~グラッパも払ってやるぞ!」

お爺ちゃんの返事に力がこもります。

「アイスクリームもお爺ちゃんもち?」
パトリッツィオが口を挟むと、

「オ~、アイスクリーム含めて、この際、全部お爺ちゃんが払ってやる!10ユーロじゃ足りないな。その前に、グラッパを私にも一杯くれ!」

その言葉に皆、仰天。

「ノー、ノー! 父チャンがグラッパなんて!父チャンがグラッパなんて!ノー!」

娘さんが笑い声を上げて叫びます。

どうやらこのお爺ちゃんは46度あるグラッパを飲む習慣がなく、そんな彼が朝からグラッパを一気に飲み干すとは、とても異例なことのようです。

清水の舞台から飛び降りる覚悟で、皆に飲み物をおごったお爺ちゃん。

グラッパを飲み干した彼に、皆、拍手をささげました。

家族揃って過ごす休日、温かな笑いが心地よいです。

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2009年9月22日 (火)

おまけ2

今日は

ティティです。

こんな可愛いピアニストは初めて!

こちらをクリックしてください

http://www.youtube.com/watch?v=v0zgQAp7EYw&feature=channel

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2009年9月21日 (月)

おまけ

今日は

ティティです。

最近、kiyomiさんとパトリッツィオはこんな映像を見つけて、楽しんでいます。

こちらをクリックしてくださ

http://www.youtube.com/watch?v=I2NOfOeSX4k&feature=PlayList&p=f4sfIAyOgwc

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2009年9月19日 (土)

イタリアでの仕事

今日は

ティティです。

涼しい風が吹き込み、いよいよ秋のスタート。

日本の皆様にご紹介するためのワインを決め、昨日、やっと注文をかけました。

あとは無事の到着を待つのみです。

単純にみえる作業も、イタリアでは一苦労。

「ワインを注文したいんですけど、料金リストを送ってくれますか?」

「はい。この後すぐに送りますね」

「昨日頼んだワインリスト、まだ手元に届かないのですが、送ってくれますか?」

「あ~すいません。今日の午後に送ります」

「もしもし」

「あ~、ワインリストですよね。すみません、バタバタしてまして。今日中に送ります」

これはごく普通のパターンです。

3日かけて問い合わせを完了させるのが第一ハードル。

次のハードルは到着です。

「昨日も来たんですよ。誰もいやしない」

少々苛立っている運転手に対して、「ご苦労様ね」と応えるkiyomiさん。

早い時間に配達されても、定休日に来られてもアクアボッラには誰もいません。

配達の際は事前に連絡を入れるようにと、注文書にkiyomiさんの携帯番号も添えますが、その伝言は配達する方には伝わらないのが常です。

「ここと、ここにサインをお願いします」

荷台からワインを運び終え、さっさと立ち去ろうとする運転手のせっかちな口調に力が入りますが、そのペースには乗りません。

「ちょっと待って。確認しなくちゃ。パトリッツィオ、○○ワイン合計60本。ちゃんとある?」

OK kiyomi

次は、「○○ワイン、ちゃんとある?」

「ん~どれだ?あ、この箱だ。一つ、二つ・・・」

大抵は、一箱足りなかったり、ワインとオーダー数が合わなかったりするのです。

また、ブルネロのような高級ワインの場合、箱の底から数本が抜き取られている場合もあります。

そのような場合は、配達伝票に運転手のコメントを書いてもらい、ワインの造り手に報告を入れる必要があります。

最後のハードルは請求書。

当初の条件と記載額があっていません。

「人間だから」

間違えた時に口走る彼らの決まり文句。

うっかりと起こってしまう間違えも、kiyomiさん側に有利に運べば気分がいいのですが、何故ゆえに、彼らに都合よく偶然は生じるのでしょうか?

緻密な計画を立て、問題が生じぬように万全な体制で臨む日本人。

その能力を「常識」として構えては、イタリアで仕事は出来ません。

日本のインポータの方とワイナリーの間に入って仕事をする場合は、神経がピリピリします。今年は更に、南イタリアのワインを中国に大量に輸出する仕事を受け、問題なく任務を終えました。これは、相当嬉しいです!

特急列車に乗り込んだものの、その電車がトラブルで何度か停車したり減速したりすると調子が狂いますが、始めから鈍行列車に乗り込んだと自覚していれば、スピードの遅さや停車も受け入れる余裕ができます。

鈍行列車を使用する以上、こちらも時間見積もりをたっぷりとって臨み、周りの景色を眺めながらゆっくりと確実に進みましょう。

「メール送ってくれる?」

モンタルチーノの作り手に問合わせますが、なかなか返事が届きません。

kiyomiのメールアドレス、これだよね。何度も送ってるけど戻ってきちゃうよ」

また、kiyomiさんが彼にファックスを送ろうとしても、ファックス音の代わりに「もしもし~」の声が聞こえ、なかなか通信ができません。

畑仕事に向き合い、体力を消耗する彼ら。

小さな農家にとって、回線ネットワークとは別世界のことであり、夕食前にくつろぐ彼らに、メールやファクスを依頼をすることに抵抗を感じます。

kiyomi、資料を渡すの遅れていてゴメン。俺の友達が明日シエナ方面に向うから、彼に書類を渡したよ」

友達ネットワークは豊富です。

注文から納品にかけて色々とありますが、何より大切なことは、アクアボッラに届くワインやオリーブオイルが美味しいこと。

進行上の件で彼らを責めるよりも、応援に回ったほうがよさそうです。

日本の常識とイタリアの常識に挟まれるkiyomiさん。

柔軟剤を使う代わりにワインで脳みそと神経を柔らかく仕上げ、今日も仕事に臨みます。

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2009年9月17日 (木)

心身、充実

今日は

ティティです。

今日は定休日。

午前中、エリーナにピアノのレッスンを受け、
そのまま温泉クワハウスに直行です。

Kiyomiさんのアパートにはシャワーしかありませんので、お湯に体を浸かることは最高の贅沢。

「フゥ~」

夢気分に浸り続けること3時間半。

パトリッツィオにこの気分のご報告を入れます。

「チャオ、元気?」

「チャオ kiyomi、今、どこに居るの?」

「温泉!極楽よ」

「それはいいことしてるね。ところで、今晩働く気ない?予約が入ったんだ」

日本人DNAの性でしょうか?
一つ返事でOK

夜の8時を過ぎに5人家族のお客様がご来店です。

前菜、パスタに続き、メインはフィレンツェ風ステーキ。

ごく普通の地元の方なのに、平日に特別なワインとは、少々様子が違います。

ステーキを焼いていると、パトリッツィオが厨房に入ってきました。

「まずいね」

「何が?」

「雰囲気。夫婦で口論しているよ。あれは親父さんが悪い。52歳だってさ。この年代の男は扱い難いんだよ」

〈更年期障害〉 というのは、男性のための症状ではないか?とkiyomiさんは密かに思っています。

「結婚記念日30年らしいんだ。だから、あとでピアノ弾いてくれないかな?」

「了解!」

ここまで順調に運んでいたものの、
ほんの些細なことで空気の流れが変わります。

kiyomi、出番だよ!」というパトリッツィオの合図に、

「ちょっと待ってね、このお皿濯いじゃうわね」
と軽く返事をした途端に彼の態度は豹変。

「糞しに行きな!」

こう言われては黙っていられません。

「ちょっと待ってよ。糞しに行けとは何なのよ!あなた、自分が何言ってるか分かってるの?ここまで順調に運んでいたのに。最近変よ。すぐに大声で怒鳴ったりして情緒不安定じゃない。」

kiyojmiのせいだ。Kiyomiはここ半年というもの攻撃的だし、kiyomiの情緒不安定が俺の問題なんだ」

「そうですか。感情的にならないように自分をセーブして以前よりはましだと思ってたけど、あなたに負担をかける女である以上、一緒にいられないわね」

「お客がいるんだから、後で続きをしよう」

興奮した気持ちを内に秘め、お客様のテーブルに向かうkiyomiさん。

「結婚記念日、おめでとうございます。お祝いに一曲、プレゼントさせていただきますね」

ピアノを弾くkiyomiさんの肩に手をかけてくるパトリッツィオ。

仲直りのお近づきのサインを送ってきても、そう簡単に許すわけには行きません。

暫くすると、奥様がお会計のためにレジに現れました。

「離婚が当たり前になった今、結婚30年とは素晴らしいですね」
kiyomiさんが述べると、

「そうね、でも結婚生活を続けるには忍耐も必要だわ」と笑顔で答える彼女。

定休日のレストランを予約されたお客様はすっかり満足したご様子で、皆、パトリッツィオと握手を交わしお店を去っていきました。

さて、第二ラウンドの始まりです。

威勢よく大声でかかってくると思いきや・・・・

「俺には何のとりえもない。体はあちこち故障してくるし、将来への抱負もない。感性も鈍っていくような気がする・・・それに引き換え、kiyomiは仕事をしているし・・・」

そういう彼の告白を聞いて、kiyomiさんはハッと気付かされました。

その昔、涙を浮かべて、
「私なんて、何にも出来ない」と弱音を吐いていたkiyomiさん。

そんな彼女を励まし続けてくれたパトリッツィオが、今ナイーブな気分で過ごしていることに思いを寄せることなく、自分のことに夢中になっていました。

頑張ることは美学でも、大切な人を寂しい思いに追いやってはノックアウトです。

「何言ってるのよ!忘れられない素敵な時をお客様に提供するあなたは、素晴らしいじゃないの」

目に映る相手の態度や言葉。

しかし、真実は目に見えません。

「忍耐が必要ね」

旦那様との口論の後、何事もなかったかのように明るい笑顔で佇む奥様の姿が印象的です。

今日は定休日。

パトリッツィオとも仲直りをしたところで、身も心もたっぷり充実の一日でした!

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2009年9月14日 (月)

体に美味しいワイン

今日は

バッカスです。

Amore(アモーレ/愛して) Cantare (カンターレ/歌って)Mangiare (マンジャーレ/食べて)

イタリア人を定義するのに、このようなフレーズが使われますね。

今を楽しく生きる達人、イタリア人。

ブログにも、元気なお爺ちゃん・お婆ちゃんの様子がしばしば登場いたしますが、彼らのスタミナは一体どこから来るのでしょうか?

話が飛びますが、このような小話があります。

タイタニックが沈み、沢山の人が救命ボートに乗ったため、何人かは海に飛び込まなければならなかった。

なかなか言うことを聞いてくれない外国人に向かい、
船長はこう呼びかけた。


イギリス人へ 
「あなたは紳士ですね」イギリス人は飛び込みました。

ドイツ人へ 
「これは船長の命令だ」ドイツ人は飛び込みました。

アメリカ人へ 
「あなたには生命保険が一杯付いていますよ」アメリカ人は飛び込みました。

イタリア人へ 
「あなたは飛び込んではいけない」イタリア人は飛び込みました。

最後に日本人が残っていました。

「他のみなさん、みんな飛び込みましたよ」
日本人は飛び込みました。

規律に従うことが苦手なイタリア人。

生活習慣や食事のバランスをコントロールし節制した生活を心がける代わりに、ワインを接収することで、ちゃっかりと健康を維持しています。

確かに、乾杯の音頭には「SALUTE! (サルーテ/健康を祝して!) 」 という言葉が使われます。

そんなイタリア人の健康の友、ワインの効能について書かれた記事をご紹介いたしましょう。


抗酸化食品が体を守る
著者:板倉弘重

河出書房新社

 

赤ワインは脳梗塞やガン、アルツハイマー病も予防する?!

赤ワインに関する研究から、赤ワインは血小板の凝集を抑える、わかりやすく言えば、血液をサラサラにする効果にすぐれていることもわかった。
血小板が凝固しやすいと、心筋梗塞や脳梗塞、肺梗塞などいろいろな臓器の血行障害が起こってくる。
血液がねばっこくなると抹消の循環障害を起こしやすくなり、糖尿病、高血圧、高脂血症など成人病でよくみられる、手足が痺れを起こしたりするようになる。
また、脳の末梢の循環障害は痴呆につながりやすい、恐ろしいものだ。
脳に活性酸素による酸化物が増加する、つまり、脳が サビ ると、老化が促進され、痴呆にもつながってしまうのである。
赤ワインだけではなく、白ワインやその他アルコール類でも血小板凝集を抑えることが分かっているが、問題は酔いがめてから起こる。
赤ワインの飲んだ後は10時間以上、血小板凝集抑制効果が続いているが、白ワインや他のアルコールはもとに戻ってしまい、逆に血栓をつくりやすくしてしまうこともあるのだ。
赤ワインには、抗癌作用があることもわかってきた。
葡萄の皮には、リスベラトロールという物質が含まれている。
葡萄にはカビがつきやすく、そのままでは腐ってしまうが、ブドウは皮に、リスベラトロールを集め、カビを防いでくれるのである。
マウスの皮膚にリスベラトロールを塗布したところ、これを塗らなかったマウスよりも皮膚ガンの発生は68~98パーセント減少した。
リスベラトロールには活性酸素を取り除く作用があり、ガンの発病から進行段階まで、あらゆる段階のガンに効果を発揮してくれるのだ。
ブドウを皮ごと使って醸造した赤ワインには、当然、リスベラトロールもたっぷり含まれている。
赤ワインはアルツハイマー病の予防にも効果があるといわれている。
ワインの産地であるボルドー市とその近郊に住む65歳以上の男女を調査し、ワインを飲む量とアルツハイマー病の発病について関連を調べたところ、
ワインを飲まない人のアルツハイマー病発病率は、4.9パーセント、少量飲用者は5.1パーセント、中等飲用者は0.9パーセント、多量飲用者は1.6パーセントであることがわかった。
65歳以上でも、中等程度(適量の)ワインを飲んでいると、アルツハイマー病の発病が抑えられるといってもよいだろう。
私たちの研究によって、赤ワインに動脈硬化予防効果があることが明らかになったが、その他、ガン、痴呆症など、現在心配される成人病にすばらしい効果があることが多くの人に知られ、赤ワインブームが起こったのだろう。だからといって、一度に大量に飲めばそれだけ効果があるわけではない。それよりも、適量を毎日のように飲むほうが健康的な飲み方であることを知っていただきたい。

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2009年9月12日 (土)

エレガントなイタリア人

今日は

ティティです。

パトリッツィオの友人、アンドレアさんからビュッフェスタイルのパーティーの予約が入りました。

93歳になるお父様の誕生パーティーです。

「主役の老紳士はどなたかしら?」

グラスを片手にお喋りする方々を眺めkiyomiさんが尋ねると、

「あれが、親父ですよ」

アンドレアさんが小柄の紳士を指差します。

背広を見事に着こなした紳士、背筋がピンと伸びているせいか堂々として見えます。

「親父はね、今だ週一回は事務所に出勤してるんですよ。歩いてね」

心身、しっかりと現役です。

また、パトリッツィオの叔母様テレーザさんは83歳。

小さな頃から彼女を慕うパトリッツィオは、時折一人暮らしの彼女を訪ねますが、ある日、彼女から招待を受け、三人でレストランで食事をしました。

「まあ、素敵!」

美容院でいつも通りの色に髪を染めた彼女。

金髪に近い栗毛色の柔らかなウェーブ姿で登場した彼女にKiyomiさんは思わず歓喜の声を上げました。

「ワインレッドのスーツに合わせて、イヤリングも金縁のルビー、そしてマニキュアも同色ですね。とても素敵です。」

「昔、叔母さんはシエナで一番モテたんだ!銀行でお偉いさんのルイージ、お菓子メーカーのフランチェスコさんだろ、それに・・・叔母さん、誰かと結婚していたら今頃大金持ちだったよな!」

そんなパトリッツィオの話を、瞳をキラキラとさせて聞く彼女。

可憐な白いバラのような表情から女性としての柔らかさ、逞しさ、そして品格が伝わります。

一昔前は、〈年寄り〉というとどこか弱者のイメージがありましたが、今ではどうでしょう。

健康的な生活習慣を通じて、より人生を楽しもうと前向きに生きる高齢者の方が目立つ一方、疲れたら麻薬に走る精神的に免疫力のない若者が目立ちます。

Kiyomiさんは、そんな社会現象を眺めながら、ますます年を重ねていくことが楽しくなってきました!

外見は綺麗なように見えても中身は繊細なつくりで壊れやすい、というコピー商品は大人には似合いません。

まだまだ成長は続きます

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2009年9月 9日 (水)

葡萄のお披露目

今日は
バッカスです。

取り急ぎ、2009年9月8日(火)現在

モンタルチーノのブルネロ用の葡萄の近況をお披露目いたします。

間もなく、収穫です!

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2009年9月 8日 (火)

走る理由

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今日は

ティティです。

日没の時間が早まり、お客様が早く来店してくださるお陰で帰宅時間も深夜を過ぎることがなくなりました。

生活習慣を秋モードに切り替え、
またランニングのスタートです。

走行中、ふと昨年の出来事を思い出します。

「いくら汗かいたからといっても食べすぎよ。
パックに残っていたアイス全部食べちゃったんでしょ?
そりゃ、お腹も痛くなるわよ」 

「しこりがあるって? kiyomiは食べすぎ。詰まってるんだよ」

右下腹部に出来たソーセージ大のしこりに気付いたkiyomiさん。

周りの人に相談しますが、返事はどれも「食べすぎ」。

パトリッツィオが購入してくれた便秘薬を飲み続けますが、状況は一向に変わりません。

思い切って主治医の先生を訪れると、診断結果は盲腸でした。

「薬で飛ばしましょう。今日からパスタにパルミジャーノチーズを振りかけたシンプルな食事だけをとってください。他のソースはダメですよ。勿論、珈琲やワインも絶ってください」

3週間、淡白な生活を続けますが厨房での味見にもビクビク。

思い切って、先生に手術をお願いしました。

「救急車で担ぎこまれれば即手術となりますが、そうでない場合はかなり待ちますよ。とりあえず、一通りの検査を受けておいてください」 

指定された日時にシエナの大学病院で検査を受け、院内の公衆電話から先生に報告の電話を入れると、別館にある医局に呼ばれます。

「ボナセーラ。お蔭様で一式の検査を終えました」

あちらこちらの待合室で硬い椅子に座り慣れたkiyomiさん。

座り心地の良いはずの革のソファーですが、主治医の先生と白髪の教授との打ち合わせを前に佇むとリラックスできません。

「明日、やっちゃいましょ。7:30ね」

突然、元気よく言われ

「ハイ!」と反射的に返事が飛び出ます。

翌日、朝の8時には手術台へ。

手術帽にマスク、ゴム手袋をまとった先生や看護婦さんに囲まれ緊張と戦っているkiyomiさんに向い、白髪の教授は、「今日のランチは、君、スパゲッティ作ってくれよ!猪のソースがいいな」と冗談を言います。

全く笑えません。

無事に手術を終えますが、ここまでお腹が痛むものとは知りませんでした。

「本当に3日後には病院から追い出されちゃうのかしら?」

術後の心配も他所に、3日目には歩行が大分楽になっていました。

また白髪の教授が沢山の学生を率いて病室に訪れます。

Kiyomiさんの顔を覗き込み、指で軽くおでこをパチン。

「お前さん、いつまでぬくぬくとここで暮らしているんだい?」

「先生、私、もう出て行かないといけないんですよね?」

「そうともさ~!」

イタリアで手術をしたんだな、という実感がこみ上げます。

さて、こうとなってはデリケートな患者さん気分ではいられません。

「すいません、点滴抜いてくれます?私、もう退院しなければならないんです」

近くを通り過ぎる看護婦さんを呼びとめお願いすると、他の案件も抱えている彼女は「ちょっと、待っててね」と足早に部屋を出て、暫く戻ってきません。

その間、日本からお客様と訪れたインポータのI君に連絡を入れることにします。

「あ、kiyomiさん、勘弁してくださいよ!お客さん連れてイタリアに来ているのに、全然連絡とれないじゃないですか!もー、心配しますよ!」

「ごめん、ごめん!実はね、病院からなの。手術を終えて退院するところよ」

「え~、マジッすか~」

手術から1週間後、彼らとモンタルチーノのワイナリーを訪れ、ブルネロをしっかりとテイスティング。

美味し過ぎます!

女40歳。体のラインへの関心は薄くなってきましたが、とにかく神経の筋肉を鍛えるために、今日も走ります!

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2009年9月 5日 (土)

モンタペルティの戦い

今日は

ティティです。

1260年9月4日、7万人ものフィレンツェ軍の兵士がシエナに押し寄せますが、僅か2万人足らずのシエナ軍が勝利を収めます。

このモンタペルティの戦いは今でもシエナ住民の誇りであり、毎年9月4日には、松明を掲げた住民が記念碑に向かいミサを奉げます。

レストラン アクアボッラは、まさに、749年前に戦場となった場所にあるのです。

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2009年9月 4日 (金)

ヴィンテージ 2

今日は

バッカスです。

前回のヴィンテージのお話に続き、今日もこの話題に触れたく思います。

「先生、イタリアの中で一番優れたエノロゴ(醸造家)を挙げるとしたら、どなたですか?」 

ソムリエ講習の講義で、ある男性が講師に質問を投げかけました。

「色々な方がいますね~。中でも、アンティノーリ社のエノロゴは素晴らしいと思いますよ。毎年1800万本という大量なワインを生産する彼ら、どんな年であろうが同じ味に作り上げてしまうんですから」

少々皮肉交じりの回答に、生徒一同から笑いが沸きます。

スーパーに売られている商品を見渡してみましょう。

「2009年、雨が多く冷涼な夏となり、酸味があるトマトに育ちました!3つ星です」
といったトマトジュースを見たことがありません。
また、ビールや日本酒に関しても同様で、その年の麦やお米の状況から商品が語られることはまずありません。
各社研究を重ね、試行錯誤の末、消費者から好評を得る味を生み出すと、そのテイストを安定的に供給し続けるために大々的に機械を導入して各行程を管理していきます。

均一化が求められる流通の世界において、気象条件による変化を堂々と打ち出せるワインは、21世紀の商品群から見ると、とても異例ですね。

2002年、トスカーナは多雨に悩まされました。

この年、ブルネロの生みの親であるBiondi Santi家はブルネロの生産を断念します。

手塩にかけて育てたブルネロ用の葡萄は、下の格付けに当たるロッソ ディ モンタルチーノ というワインに使用されることになりました。

現地でも、1本 70ユーロほどするBiondi Santiのブルネロ。

この葡萄が、1本15ユーロほどで買えるワインに使用されるとの情報を聞き、ワインファンは喜んでロッソに飛びつきます。

一方、無名ではありますが同じくモンタルチーノで代々葡萄を育てる小さな農家。一つ一つの房を手に取り、より良い状態だけの葡萄を収穫するという緻密な作業に追われ、収穫後も、より葡萄の成分を抽出すべく発酵に時間を費やしました。

その結果、2002年のブルネロの生産本数は僅か3000本。通年の三分の一です。

「2002年のブルネロは通年に比べると凝縮感に欠けます。飲み口のよいタイプとしてお楽しみいただきたい方にはお勧めできます」と販売した結果、難しいヴィンテージでありながらも即、完売となりました。

さて、今年はどうでしょう?

暑い夏を迎えた2009年。

2003年も猛暑を迎えましたが水不足となり、アルコール度が高いが酸味とアロマが不足するという欠点に悩まされた生産者でしたが、今年は、春の多雨、夏の高温の運びで葡萄の成長のバランスがよく、生産者も難題に挑戦しなくてすみそうです。

毎年の気候条件によって味に違いが出てくるワインが魅力的なように、人間も、環境に応じて出来が左右されますね。

思わぬ災害を受けた後、農家の方には地道な作業が強いられますが、それゆえに収穫を迎え、ワインが誕生することに深い喜びを味わいます。

kiyomiさんが生活するうえで、思わぬ悪天候に巻き込まれる時もありますが、その後の生活を地道に耕しながら、その先に訪れるチャンスを収穫する。そして成果を味わう。

より都会へ、より遠い世界へ、より速く、より新しく・・・

土に触れることが少なくなった私たちへ、ワインは今日もメッセージを届けてくれます。

SALUTE !(サルーテ/乾杯!)

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2009年9月 3日 (木)

ヴィンテージ

今日は

バッカスです。

今年の葡萄の成長過程はすばらしく、モンタルチーノでは今月20日ごろから収穫がスタート。

各誌の紙面では
「2009年 ここ10年で最良の5つ星か!」
と踊るようなタイトルが付けられておりますが、果たして【順調な気候=優良ワイン】または【不利な気象条件の年=ハズレワイン】とどこまで言い切れるのでしょうか?

今回はワインのヴィンテージ(収穫年の格付け)について、現地シエナでの実体験を元に少々語ってみましょう。

以前、ブルネロ協会主催の試飲会に参加した際、このような話を聞きました。

毎年付けられるヴィンテージチャートの星の数は、気象条件の運びによるものではないということを明確に御伝えしたいと思います。

もし、その年の気象状況でヴィンテージが決まってしまうとすれば、気温と雨量、日照時間などをコンピュータにインプットし、その結果、自動的に「今年は一つ星・二つ星・三つ星」とはじき出すだけで済んでしまう。

実際には、その年に収穫された葡萄のワインをクリスマスシーズン、そして1月の2度にわたりテイスティングにかけ、関係者が協議の元で決めるものであり、あくまでも生産物に対する評価なのです。

『気象条件』プラス『人間の労働』からなされるものです。(醸造家/ニコロ ダフィット氏)

その昔、Badia a Coltibuonoというワイナリーの招待を受け昼食会に出席しました。

ワイナリーの責任者であるエマヌエッラ女史は、
当時のキャンティクラッシコ協会の会長でもあります。

恰幅のよい男性陣が並ぶテーブルにて会話の進行を務める彼女の落ち着き払った知的な態度は何とも潔く、印象的。

「皆さん、今日はあえて不作とされるヴィンテージワインをお披露目したく思います」

2つ星ヴィンテージのワインを蔵から取り出し、暖炉の近くにそっと横たえます。

長年コルクで封じ込められたワインは、皆の注目を浴びる中、ゆっくりと開花していきました。

「ホワイトチョコレートを彷彿させるような甘みがありますね」

ある男性からこんな感想が放たれます。

当たり年、またはプレミアム受賞作など保証されたワインを選ぶのではなく、あえて不作ヴィンテージとされるワインを選び、このワイナリーのポテンシャルを皆に知らしめる。このインパクトの与え方は見事です。

また、kiyomiさんの誕生年である69年も2つ星ですが、36歳の誕生日の際にあけたBiondi-Santiのブルネロ‘69は生命力の主張が素晴らしく、皆をアッと言わせました。

この時、各賞を総なめした話題のワイン、サッシカイヤも同時に明けてみましたが、69年2つ星ヴィンテージワインの足元にも及びません。

上記の飲み比べには、誕生年という主観的な感情が含まれますが、同じヴィンテージ同士の飲み比べはどうでしょう?

毎年2月に行われるブルネロ協会主催のテイスティング。

その年にリリースされるブルネロが約150種ほど並びますが、どれも皆、同一地域で生産された同一葡萄品種から成るワインです

甘みが目立ちアルコール度が高いものから、酸味が際立つものまで多くのキャラクターが存在する中、特殊な臭いを含む残念なブルネロも時折みかけます。

熟成期間中には澱が樽底にたまりますが、定期的に樽を洗浄してこの澱を排除しないと、ワインは澱を通じて呼吸してしまい、嫌味な風味がついてしまう結果となります。

さて、天候に恵まれた2009年の葡萄たち。

人間の労働が加わり、どのようなキャラクターのワインに生まれ変わっていくのでしょうか?

優良年とされるワインの出荷を楽しみに待つ一方で、
「ああ、このヴィンテージですね。不作年とされていますが、試してみましょうか?!」

遊び心をもって挑戦してみることにより、ワインとのお付き合いが一歩深まるかもしれません。

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