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2009年8月

2009年8月30日 (日)

美味しい薬

今日は

ティティです。

「オ~、やっとkiyomiのお出ましだ!たまには働いてくれよ~!」

ランチを終え、サウナのような厨房からkiyomiさんが出てくると、待ってましたとばかりにパトリッツィオが冗談で絡んできます。

「体が参ってるみたい」

こう暑い日が続くと、どんなに寝て食べても体は抵抗を訴えはじめます。

お水を飲んで休んでいると、ダリオ君がコップを持ってやってきました。

「はい、kiyomi。父さんがこれを飲むようにって」

何も考えずに、コップに少々注がれた液体を一気に飲み干します。

「美味しい!」

キンキンに冷やした赤ワインに砂糖をたっぷりいれた極上のお薬。

暫くすると、すっかりいつものコンディションを取り戻しました。

こんなに美味しい薬を公に飲めるとなれば、疲れた~が口癖になりそうです。

その昔、イタリアに着いたばかりの頃、咳で苦しむkiyomiさんに当時のホストファミリーがお薬を用意してくれたことを思い出します。

「中世から伝わる秘伝の薬」といって飲まされたのは、温めたミルクに蜂蜜、そして摩り下ろしたニンニクをたっぷりと入れたもの。

これはマズイ!

今回パトリッツィオが独創的に作ってくれた甘口ワインは冷たく飲み心地が良いものでしたが、本来、弱った体には、体を温めるホットなものをとりいれます。

イタリア人が風邪を引いたときに飲む美味しいお薬は、
お鍋に、赤ワイン カップ2杯、丁子2、シナモン1、乾燥イチジク1、リンゴ(皮付き)1/4、ローリエの葉1をいれて10分ほど煮込み、フィルターに通した液体を飲むといったもの。

身の回りにあるものを賢く利用するお婆さんの知恵として、イタリアではワインが使われますが、日本においては、玉子酒などがありますね。

さて、夜も更け片付けを始めていると、一組のお客様が入ってきました。

「チャオ~kiyomi!」

温泉クアハウスで働くマッサージ師のチロです。

長身で甘いマスクを持つ40歳の彼は、今日もまた違う女性とご来店。

お支払いも女性もちです。

彼のマッサージを受けすっかりリラックスし元気を取り戻した女性たちは、更にチロをおかわりしますが、kiyomiさんにはパトリッツィオお手製のワインをもう一杯!のほうが安上がりで楽チンです!

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2009年8月28日 (金)

田舎のバス

今日は

ティティです。

Kiyomiさんがバスを待っていると、
軽くクラクションが鳴り車が止まりました。

「トヨタタクシーです。どちらまで?」

常連客のブロージ氏です。

ご好意に甘えて、駅のコープまで送っていただき大満足。

普段、郊外に住むKiyomiさんはバスを使ってシエナの街に出ますが、バスの本数は1~2時間に1本。

それゆえ、バスが近づいてくると親指をピーンと立て、力一杯腕を伸ばしてバスストップの合図を出しますが、時々、運転手は若い女性とのお喋りに夢中になり、路上のkiyomiさんに気付かぬまま通り過ぎてしまいます。

また逆の場合もよくあります。

「オーゥ、降りるボタン押したんだよー、停まりなさいなー」

お婆さんの声が車内に響き渡ります。

イタリアでは高齢者の方ほど威勢がよく、満員状態でどんなに賑わっていようが、お婆さんの太い声に一同はピタッと気をとられてしまいます。

「なんてこったい」の捨て台詞に、思わず笑ってしまう若者も居れば、しっかりして欲しいわよね と怪訝そうなご婦人の声も。

通常、郊外に住む人は車で移動しますが、Kiyomiさんのような外国人や高齢者の女性、そして子供などはバスを利用します。

そんな車内に響くお婆さんの声は、町内会の回覧板。

明日の天気予報に始まり、
誰がどこにバカンスに行ったか?
どこのお孫さんが、いつ誕生日を迎えるか?
最近買った商品とそのお店の噂などなど、
活気良く飛び交うスッピン情報に思わず耳を傾けていると、街まで40分の乗車時間もあっという間に過ぎ去ります。

短髪のお婆さんが停車ランプを押しました。

彼女を知る運転手がバス停から少々離れた位置に停車してあげると、

「ブラーヴォ!偉いぞ、運転手。よい一日をね」と下車し、代わってアフリカ人女性が乗り込んできます。

カバンの中からサンドイッチを取り出し、「あなたも、食べる?」とkiyomiさんに差し出す彼女。

見知らぬ同士でも、外国で働く者同士の親近感があるのでしょう。

「ホテルのお掃除が終わって、これから介護の仕事に向うのよ。このところ満室で大変ね~。ベットがシングルだの、ダブルだの、くっつけたり離したり、フウ~」

「エアロビだと思ってやるしかないわね」とkiyomiさん。

「そうそう!ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー」

ゴムのようにピンピンに張った腕を振りかざし踊りだす彼女に二人で大笑い。

「よいフィットネスをね!」

「あなたもね チャオ チャオ!」

バスさえあれば、田舎の生活もまんざらではありませんネ

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2009年8月26日 (水)

エリーナ

今日は

桃太郎です。

エリーナが間もなくウクライナから戻ってきます。

栗色の長い髪を束ね、トルコ石の瞳で柔らかく微笑む彼女は、モネの絵から飛び出してきた女性のよう。

この神秘的な自然美が漂う2歳年上の彼女はKiyomiさんのピアノの先生です。

「このアクセントは、光の雫のように、透明な響きを持たせるの」

「チャイコフスキーの10月は、トスカーナの実り豊かな秋とは違ってどこか悲しげなのよ。まるで木にぶら下がる最後の枯葉が冷たい風に飛ばされていくような、悲愴めいた感じ・・・」

レッスンのコメントには、本に登場する人物のキャラクターや情景なども引用され、譜面の音符は次々と息吹を吹き込まれていきます。

「キエフの音楽学校にはね、難曲に挑んでテクニックを披露し周囲を圧倒させる奏者もいれば、心の琴線に触れて聴衆を泣かせてしまう奏者と両方いたの。私は後者よ」

確かに、彼女の演奏を聴くと
譜面から秘めた告白を受けるようで、胸が一杯になります。

1990年のショパンコンクール出場の際には第2次予選まで進んだ彼女。

シエナにあるキジャーナ音楽院の夏期講習に訪れ、今の旦那様と知り合い、今ではヤンチャ盛りのアレッシオ君のママとして育児に励みます。、

「日本みたいに裕福な国ではないから、ピアノも酷かったわ!」

昔を懐かしみながら、少女のように思い出し笑いをする彼女。

師事を受けた先生からの助言、ショパンを尋ねたパリ、マヨルカ島など各国への旅、読書や絵画鑑賞などなど、レッスン中には、鮮明な思い出がインプットされた引き出しが次々に開けられます。

ベースの知識をしっかりと取得し、そこに彼女の感性や経験が肉付けされたレッスンは、kiyomiさんに音楽の素晴らしさを教えてくれました。

見えてるはずなのに、そこまで見えてなかった。
聞こえているはずなのに、そう聴いてなかった。

ワインはどうでしょう?

飲んでいるけど、そこまでの味に気付かなかった。

エリーナ流にワインを語るためには、
ワインそのものの勉強は勿論のこと、感性の引き出しを多く持つことが大切だと思いました。

ベットの上でゴロンと横たわりテレビをつけてみると、どのチャンネルも、麻薬・マフィア・車の逃走劇・刑事と弁護士等など・・・美しい俳優さんによってスピード競が展開されていますが、いまひとつ、感性の栄養には関係の薄いジャンクフードのようです。

本棚から本を一冊選び、桃君のお腹を撫でながら読書の夜を堪能することとします。

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2009年8月24日 (月)

スローフード男

Img_0102 今日は

ティティです。

口には出しませんが、皆の思いは一つ。

さえない週末

観光客が姿を見せないアクアボッラは、
シーズンオフに入った海の家のよう。

人々を魅惑した糸杉が並ぶ甘い丘陵も、人の少ない週末には手を抜くようで、少々疲れ気味に映ります。

夜の営業が始まり、お客様を待つ疲労感を感じ始めた頃、二人の女性客に続き、三組のファミリーで構成されたグループがやってきました。

大人6人に小さな子供が5人。
彼ら11人分のオーダーは、ミックスサラダ1つ、ツナサラダ2つ、トマトとモッツァレラチーズのサラダ2つ、猪のスパゲッティ1つ、そして子供用に卵焼き。

「何かあったの父さん?」

イライラするパトリッツィオに対して、ダリオ君がいつも通りのマイペースな口調で尋ねます。

「ヴァカンス先のレストランでサラダだけを注文するか? 」

感情的になると、声が大きくなるパトリッツィオ。

思ったことを口と態度で表してしまうため、要領が悪く世渡りが下手です。
周りのペースに乗れない自己嫌悪を心の奥に仕舞い込み、自分の正当性を主張する彼ですが、何だか憎めません。癇癪を起こしておきながら、そのテーブル席の傍らでお喋りしています。

「あなたは、スローフード男ね」
kiyomiさんがスパッと一言。

「スローフード男! いいね~ そのフレーズ。
ゆっくりと味わってくださいってとこか!」

「そうとも言えるけど、こういうこと。土地の産物で、素材の味が加工されてない。郷土の社会性を高めているとも言えるけど、外の世界についていけないとも言えるわ。ファーストフードがあるから、スローフードが注目されるのよ。能率人間はファーストフード。それに比べて天然のままのあなたは、個性的な味を持つスローフード。確かに、ゆっくりと付き合うと美味しいわね。
私の場合は、ファーストフードとスローフードの要素を少しずつ持つ中立かしら?」

「いや、kiyomiはビッグフードだ!」

人里はなれたアクアボッラはゆっくりと閑散期に入っていきます。

このスローフード男とダリオ君の感化を受け、kiyomiさんもゆっくりとスローフード女になっていくのでしょうか?

良くも悪くも・・・

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2009年8月22日 (土)

紳士なチビチャン

今日は

ティティです。

ブロージ氏がレンガ色に焼けて海から戻ってきました。

「お孫さんと過ごしたヴァカンスはいかがでしたか?」

お孫さんの話題になると、まるで大好きな甘菓子を出された時のように、ホワッと顔が丸くなります。

「海の近くのバール(喫茶店)に入ってアイスクリームを食べていたらね、ジュリオが、
お爺ちゃま、あと5分ここにていいですか?
とお願いしてくるんだよ。

いいですよ、と答えて暫く待つとまた、
お爺ちゃま、あと1分ここにていいですか?
とおねだりしてくる。
ようやく店を出ると、こんなことを口にしましたよ。

僕は大きくなったら、またこのバールに戻ってきますよ。
理由は3つあります。

一つ目は海があるから。
二つ目は音楽があるから。
三つ目は綺麗なお姉さんがいるから」

7歳のジュリオ君、自分の意見を理論的に述べています。

トリノから来たファミリーのちびっ子ちゃん達。
若いお父様に
「食べたいもののメニューをはっきり伝えなさい」
と注意を受け、
口を一生懸命開きながらまるで演劇の台詞のような発声でメニューを伝えてくれました。

「ありがとうございます シニョーラ(ご婦人)」
「さようなら シニョーラ(ご婦人)」

妖精のような愛らしい声の挨拶は、今でも耳に残ります。

イタリアでは、大人も子供も共にテーブルを囲むことが多く、大人たちの会話にしっかりと耳を傾けて時を過ごす子供たちは、どこか早熟です。

小学校に上がる前の彼らですが、これから遊びや教育のシーンでコンピュータと向き合う時間が多くなることでしょう。

もし10年後、また彼らと会えたとしたら、
「ボンジョールノ、シニョーラ!」

生き生きとした発音の挨拶が聞きたです。

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2009年8月20日 (木)

甘い夏

今日は

ティティです。

昨日からイタリア全土が茹ってます。

アフリカから訪れた熱風に包まれ、日中は40度近くまでヒートアップ。

勿論、思考回路もショートアップ。

Kiyomiさんが若い頃、

80年代後半から90年にかけて過ごした夏のイメージは、とても爽やかでした。

青い空の下キラキラと輝く海、トロピカルなカクテル。

華奢な服に身を包み、山下達郎やオメガとライブなどライムなメロディーをバックに、まるで自分が片岡義男のショートショートストーリーの登場人物であるかのようにクールな都会で遊んでいられた軽やかな夏。

思い出から現実に戻ってみると、今日も、蝉がヴィ~ン ヴィ~ンと全身を奮わせてだみ声で鳴いてます。

まるで、丘の上の教会の鐘にお知らせの意味があるように、蝉も、暑い夏には自分の声を響き渡せねばならない、という使命感を背負っているようで、「ご苦労様」と言いたくなります。

そんな、だみ声オヤジ蝉の声をバックに、扇風機の前でスイカを食べて過ごすアクアボッラの夏は、子供の頃、田舎で過ごした夏と同じセピア色。

「このスイカは当たりだね~、甘い、甘い!」

「はい、氷アイス。イチゴとレモン味。どれがいいですか~」

昭和の夏同様、アクアボッラの夏も熟れた甘みを含んでます。

さて、日中は暑いシエナですが、夜更けからは温度がグッと下がりエネルギーの充電完了!

今日もまた、蝉のバックミュージックが流れるアクアボッラへ入ってきますね。

今日は、真夏の夜のお酒のつまみに、こんな大人の映像をお届けします。

こちらをクリックしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=YoSWbVahm2s&feature=related

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2009年8月18日 (火)

めでたし めでたし 

今日は

ティティです。

「あなたの言うとおりね。珍しく今回は」
とパトリッツィオに答えると、
「俺は何時でも正しいぞ!」とパトリッツィオ。
「ほらね、全然理にかなってないでしょ!」とkiyomiさん。

嫌味選手権が始まりました。

「今週の厨房はこれにて終了!腰痛いし、右腕の筋が痛むし、足も火照ってるし,あ~もう限界!」というkiyomiさんの悲鳴に対し、
「オ~、年ですなあ~」とパトリッツィオ。

その後
kiyomi、足の痛み和らいだ?」と優しく尋ねてきたので「さっきよりはね」と柔らかめに答えると、「ハイ、じゃあ、これ捨ててきて」とゴミ袋を2つ差し出します。

2日前からケンカムードが続いていますが、
やっと善玉・嫌味合戦に展開してきました。
仲直りの前兆です。

今日はフィレンツェ出身のヤコポがポーランド人の彼女とドイツ人の友達を連れて来ています。

オペラ歌手のヤコポはドイツに住んでいますが、毎年夏シーズンにはトスカーナに戻り、フィレンツェとシエナでコンサートをしていました。
しかし演奏活動だけでは食べていけず、興行チケットの販売ビジネスを手がけ始め、順調に稼動してきたようです。

突然糸を吊り下げて現れたクモに、ヤコポの彼女は軽い悲鳴を上げます。

「ああ、ロレンツォだよ。チャオ~!ちなみにこっちのテーブルの屋根にはアルベルトが住んでるんだ。叔父さんだよ」

パトリッツィオはそっと手のひらにクモを包み、
さり気無く放ちます。

「彼らはとても役に立つんだよ。先日、羽蟻が大量に飛んできたけど、あの垣根のクモの巣がガードしてくれたお陰で、こちらのテーブル席には被害がなかったんだ」

このイタリア語をポーランド人の彼女は、英語に翻訳して友達に伝えますが、羽蟻をコウモリと翻訳してしまいました。

「コウモリの大群が、あの垣根にバタバタとひっかかってたんですか!凄い!」

目を真ん丸くして驚くドイツ人を眺め、kiyomiさんは大笑い。

時折、パトリッツィオはこのポーランド女性を愛おしい眼差しで見つめます。

「彼女は素晴らしく美しい女性だね。相当な頑張り屋だよ」。
「そうね、本当に素敵。でも、昨年も2年前もヤコポと来ていたわよ?」
「そおかい?全く覚えてない。彼女も変わったけど、ヤコポも変わったよ」

質素な服をまとう、短髪の彼女はとても清楚で知的な印象があります。しかし昨年の彼女はイタリア語が分からず、どこか沈んだ雰囲気がありました。そしてヤコポの会話も批判的な話題が多かったのですが、今年はどうでしょう!あまりの居心地のよさに、夜中の2時まで会話が楽しく続きます。

彼女は素敵な笑顔で通訳を務め、その優しい気配りは、テーブルに柔らかな空気をもたらします。

そんな彼女を見て、kiyomiさんは、ここ数日間、自己主張をしてきた攻撃的な態度を恥ずかしく思いました。

今週も素敵な幕を閉じ、めでたし、めでたしです!

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2009年8月17日 (月)

人生を奏でるために

今日は

ティティです。

あちらのテーブルも、こちらのテーブルも今日は偶然に芸術関係のお客様が集まりました。

「人は、経済というフィルターを通してみると、時に愚かに映ることがありますね」

84歳の彫刻の巨匠が意見を述べると、他のテーブル客もその意見に追随し、夜更けと共にアクアボッラのテーブルが賑わいを増していきます。

彫刻家のマヌエーレから催促を受け、kiyomiさんがショパンを弾き始めると、84歳の師匠がやってきて「もっとペダルを浅く」と耳元でアドバイス。

彫刻家でありながら、ピアニストの母を持つ彼の耳は音楽にも長けています。

「ペダルを踏みすぎると、右手で奏でる本来のメロディーがぼやけてしまう。メロディーを鮮明に歌わせてあげてください」

マイクにエコーを効かせて歌うカラオケのように、ペダルの響きは欠点を隠し、それなりの出来に仕上げてくれます。

ペダルに頼らず連続したメロディーを滑らかに奏でるには、それぞれの指の強度をコントロールするための訓練が必要です。

ペダルを使いすぎて上手く誤魔化すよりも、本来の指のタッチでショパンを弾くこと。

ネームヴァリュー、ブランド、役職入りの名刺、かかとの高いヒールや厚化粧、自分のステイタス作りのための派手なサークルなどなど・・・

消費でライフスタイルに響きを与えすぎることなく、本来の素のままの自分の価値観で人生を謳歌すること。

この意味をシエナで学んだkiyomiさんにとって、【勝ち組・負け組み】または【セレブ】という言葉は、依存症の方のための幼稚な発想で、その主役たちは、時にはどうでもよいコマーシャルのように映ります。

お金がないから、仕事がないから自分は響かない、と卑下する時期もありました。

ペダルが壊れたピアノを提供されても、落ち着いてそれなりの演奏ができる。

そうなれるよう、今日も人生のレッスンと向き合いたいです。

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2009年8月16日 (日)

心の整理痛

今日は

ティティです。

「気に食わない、気に食わない」

朝からkiyomiさんはグレーです。

「今日は、何だか気に食わない。自分でも良く分からないけどイライラしてるの。原因不明っていうのもしっくりこないから、昨日の出来事にこじつけてみたり、過去のことを掘り下げてみたりして責任を擦り付けたがってるからたちが悪いわよ。口をふさいでいるに限る」

そう言いつつも、棘のある言葉を発するkiyomiさん。

頭と心は連動していません。

そんな彼女に距離を置きながらパトリッツィオはニコッと笑顔を投げかけ「過ぎ去った?」と様子を伺います。

このまま何とか一日を乗り切れると思いきや・・・

「注文の書き方が悪い!」とkiyomiさん。
「こう書いたら、こう解釈するのが当然だろ!」とパトリッツィオ。

また厨房でケンカの幕開けです。

ヒステリックな彼の大声に、「気に食わない」虫が一斉に目覚めてしまいました。

この虫の正体は心の整理痛。

自然現象の一つで、社会に生きる人間に不定期に訪れます。

人を嫉んだり思うように事が進まずに脱落感を感じる時は、気持ちに余裕がありません。そんな整理痛に効く即効薬は愛情です。

不安を感じた赤ちゃんがお母さんの声を聞いて安堵し、すやすやと眠りにつくように、大人のkiyomiさんも、家族から、友達から、好きな人から無条件な愛情を感じとることが必要です。

「どうやったら整理を回避できるか?」

未然に防ぐため、お作法サプリメントを取得して注意深く生活するという手もありますが、なにしろ、頭と心が連動していないので、得策とは言えません。

症状を軽くして改善に向うこととしますが、

頭で考え続けるのも面倒くさくなったところで、夜食パスタを食べ、お腹を満たすこととします。

明日は明日の風が吹く

40歳にして
「あれもこれも、なっとらん!けしからん!」
を連発すると
愛情欠乏から慢性の風邪にかかり、ガミガミ婆さんになってしまう。

とりあえず、明日は2つのことを守ることにします。

照れ隠しのためのムスッとした表情はしないこと。
そして勝ち負けをはっきりさせるような挑戦的な態度で臨まないこと。

時間と共に痛みは去り、どうでもよいことに変わっていくでしょう。

さて、もう寝ますが、くよくよしない強い女性のシンボル、ソフィア・ローレンの映像(http://www.youtube.com/watch?v=3cK8b11kXT4&feature=relatedから元気をもらうことにします。

おやすみなさ~い! 

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2009年8月15日 (土)

乾杯の準備

144 今日は

桃太郎です。

「オ~シッ、桃君、行ってくるぞ!」

Kiyomiさんはまた、僕のお腹や頭をもみくちゃに撫で回します。

毛繕いしたばかりなのに・・・

僕を執拗に構うのは、Kiyomiさんにストレスがある証拠。

明日、明後日と観光ピークを迎えるシエナ。

団体客の場合は来店時間とメニューが決まっているので、準備さえキチンと整えば後の進行はスムースですが、アラカルトのお客様のオーダーは即興ライブ。

今から落ち着いてはいられません。

はるか昔、小学生の頃、

運動会や合唱際で自分のクラスが優勝すると、
担任の先生が生徒にアイスキャンディーをご馳走してくれたことがあります。

教室で食べるそのアイスの味は格別で、その余韻は大人になった今でも記憶に残ります。

また、ピアノの発表会の日が近づくと、
まるで血液にお酢を注入されたかのごとくツーンとした緊張が体内を駆け巡り、普段は控えめの時計が、心臓めがけて時を挑発的に刻みます。

しかし演奏を終え、家族と楽しむ食事はとてもアダージョ。

来年のステージ目掛けて静かにエンジンが始動します。

さて、今週末の準備は全て整いました。

後は、お客様を待つのみ。

40歳にになってようやく、
kiyomiさんは旨い時間の作り方がわかってきました。

準備を整えて、挑戦に挑む。

料理法はイタリアンでいきましょう。

より早く・効果的にと臨んでは味に深みが増しません。

偶然に出会う新たなメッセージを摘み取り、それを吟味する。

そんな寄り道を楽しみながら、乾杯を目指します。

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2009年8月13日 (木)

2009年 葡萄の収穫スタート

055 皆さん、お元気ですか?

バッカスです。

そろそろ今年の葡萄の出来が気になる季節となりました。

これから収穫までの天候が葡萄の質に大きく影響します。

よって、今年の葡萄の出来を報告するには少々早いのですが、

イタリアの新聞【CORRIERE NAZIONELE】に掲載された記事をもとに、皆様に途中経過を御伝えいたします。

8月9日(日) CORRIERE NAZIONELE紙より

収穫スタート

多雨そして7月の猛暑を受け、2009年、早めの収穫シーズンを迎える

シチリアでは早くもシャルドネの収穫がスタート

「世紀のヴィンテージになるでしょう、各関係者が述べるようにね」

ピエモンテ州出身の農学士フェデリコ クルタツ氏Federico Curtazこれから収穫に向け、まだ葡萄畑に何が起こるか分からない段階であるにも関わらず、早くも関係者たちが口にするコメントを軽く皮肉る。

7月下旬から8月上旬にかけて、それぞれの葡萄品種ごとに、黄色、もしくはすみれ色へと葡萄の粒が色づく着色(invaiatura)が始まった。

これから今年の葡萄の質が問われる段階へと進む。

「高温とまとまった降水量のお陰で、例年より早く成熟しています」

元アンジェロガイアの畑を担当し、今も尚、ピエモンテ、トスカーナ、ウンブリア、シチリアの著名なワイナリーの農学コンサルタントを努めるクルタツ氏は語り続ける。

「シチリアではまずますのアルコール分を備えたシャルドネ種の収穫が始まっています。

トレンティーノの大手ワイナリーにおいては、8月中旬よりスプマンテ用の葡萄の収穫が始まるでしょう。また、ピエモンテ州でも例年より早く収穫を迎えますが、オイディウム菌の被害を受けたモスカートだけは少々遅を見せているところもあります。しかし、例年に比べたら、この遅れはそう目だったものではありません。

現状において、キャンティクラッシコとその周辺(トスカーナ州)が若干遅れぎみです。

イタリア全土において、高温と多雨のお陰で、平均的に1週間ほど葡萄の成熟が促進しています」

ここまでポジティブな見解が続くが、不安要素も指摘する

「今後、悪天候による大雨の被害だけが心配です。葡萄の成熟に歯止めをかけることになるでしょう。
しかし、8月の下旬にかけて気温が下がる分には問題ありません」

クルタツ氏同様、シチリアからトスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州において有名ワイナリーの醸造を勤めるランディ(Landi)氏はこう語る。

「シチリアでいうならば、エトナ島が若干の遅れを見せていますね。

これから気温が著しく上昇しなければ、8月の下旬から9月の上旬にかけてイタリア全体に渡り収穫が始まるでしょう。今の葡萄の状態からワインを推測するとすれば、あまり凝縮しすぎることなく、素晴らしい酸味を伴ったバランスのよいワインが期待できるでしょう。

7月下旬、水不足に陥ることなく葡萄の粒は大きく育ってます。高品質なワインを求める造り手は、既に、大きめの葡萄の房を取り除くという剪定作業をしています。アブルッツォ(モンテプルチャーノ種)とマルケ州は特に、早めの収穫を迎えそうです」

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2009年8月11日 (火)

定休日

今日は

桃太郎です。

今日は定休日です

kiyomiさんは暫くゴロゴロして、

午後には、ティティさんに会いにアクアボッラに向います。

というわけで、今日は写真のご紹介。

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ゴロゴロするの大好き! 桃太郎です

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厨房を出て、お客様とくつろぐkiyomiさん


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ベルギーのトム君とダリオ君。

毎日通い続けてくれるこの家族と、すっかり友達に。

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2009年8月10日 (月)

メニュー「イタリア人」

今日は

ティティです。

「どうして、ペチャクチャ ペチャクチャ喋り続けてられるの、イタリア人?」

と疑問をお持ちになる方も多いのではないでしょうか?

今日は、ヴェネト州からヴァカンスで来た夫婦とお喋りが続きます。

「ヴェネト州の人って、紳士ですよね」 とkiyomiさん。

ワインの催し会の会場となるヴェネト州・ヴェローナの街に訪れることがよくあるkiyomiさんは、今までこの州で苦い経験をしたことがありません。

「ローマやナポリ、フィレンツェでは、ジプシーの動きやタクシーの運転手の狡賢い勘定に注意を払う必要があるけど、ヴェネトは違うのよ。安心していられるの」

「あら、そうでもないわよ」 とヴェネト女性がフォロー。

「この前、盗まれた私の自転車をあるアパートで見つけてね 

「あなたの自転車だと、すぐに分かったんですか?」とダリオ君が尋ねます。

「そう。彼女の自転車なんだ。あれだけ趣味の悪いサーモン色した自転車は珍しい」 と旦那様。

「毎年色を変えているんだけど、この前は何だか凄く変な色になっちゃったわね。でも、かえって盗難防止だからいっか、って笑ってた矢先にやられたのよ」

続けて、女性は話を進めます。

「自転車が止めてあるアパートの守衛さんに話しかけたところ、彼は早速3階の青年を呼んできたの。その少年ったらね、
―自分も自転車が必要だったから―
なんて口走っちゃって、大した勇気でしょ!」 

彼女のトラブル談話に続き、今度はパトリッツィオがシエナで起きた情けない出来事の数々をを語って皆を笑わせます。

今日の日本の新聞で、
40代の男性が女性のスカートの中を隠し撮りして逮捕されたという記事を見かけました。

所変わって、こちらシエナ。

電車の中でお尻を触られ続けた女性が、突然、男性の手首を握り高く掲げます。

「3時間も私のお尻を触り続けるのは、誰~!」 

また、こんなこともありました。

バスの中でイタリア男性が若い女性に下品な言葉を投げかけます。

「オーイ、小麦色の日焼けちゃん。君のあそこはどのくらい深い!」

「深すぎるわよ!あんたのナニに比べたら~」

はっきりと即答し
周囲の笑いを誘います。

kiyomiさんが悪がきに「黄色・黄色」と言われた時は、

「黄色じゃないよ、黄金よ!」と投げ返します。

ちょっと不愉快なことが起こったら、
熟成期間を経て、笑い話に変えてしまうのがイタリア人。

皆様も日常生活の中で時折、「イタリア人」メニューをお試しください。

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2009年8月 9日 (日)

成長要素

101 今日は

ティティです。

昨日から、昼・夜と大混雑。

kiyomi、新規のお客様3名」

kiyomi、4人のお客様のうち一人は小麦粉アレルギーです」

kiyomi、新規2人」

kiyomi、4人到着、2人の子供のパスタをすぐに用意して」・・・

根性で進むしかありません。

全ての料理を作り終え、顔馴染みのお客様にご挨拶。

今日は、ラファエロとアンナが友達を連れてご来店です。

「ねえ、kiyomiちゃん、疲れてる?」 とラファエロ。

「ん~、疲れ切ってるってほどでもないけど、どして?」

「お願いがあるんだけど。ピアノ弾いて!」

両手を合わせてお願いされたら、嫌とは言えません。

「外にも良く聞こえるように窓を全部開けて弾くから、ここでくつろいで頂戴」 kiyomiさん。

実は、人に見られると緊張してしまうのです。

「いやいや、目の前で弾いてくれると、感動も率直に伝わるんだ」

彼の要求を呑み2階に上がり、
まずはアンドレギャニオンを2曲、続いてライトな感じのクラシックを弾き終えると、周りからの拍手にビックリ。

外テーブルのお客様全員が、階段に列を作ってます。

その昔、将来の目標と理想的な自己像をイメージしつつ、今日もまた「まだまだ」と、常に今の自分を認められない日々。

薄い劣等感を羽織い、自信の栄養失調に陥ってました。

そんな冴えない心境を隠そうと、いろいろなものを身にまといますが、自分の錨を下ろせぬまま、世間の波に揺ら揺らと流されていたkiyomiさん。

30歳でイタリアに渡り、10年が経ちました。

ざっくばらんな田舎のイタリア人に囲まれ、口論ありの賑やかな生活を送ってますが、挨拶と同じ頻度で耳にするのが、「褒め言葉」。

バスの中でも、お婆さん同士が、
「あんた、偉いわね~」と相手の話に耳を傾けては、相槌をいれます。

国立エノテカイタリアーナで働くスペイン人のアンナさん。
50代の彼女は、いつも少女らしさが残るファッションを着こなし、キラキラした表情をしています。

「ワ~ォ。今日のアンナも素敵だね」とパトリッツィオが褒めると、

「天然の美しさよ!いつもの通り。それから?」

次なる褒め言葉を笑いながら催促。

イタリア人は褒め言葉を受けると、謙遜することなく、「グラッツェ!(アリガトウ)」 と大きな笑顔で受け取ります。

日々の褒め言葉は、自信の栄養素。

「あれ?ダリオはお皿洗いと片付けを全部終えたの?・・・ということは、もう朝方の3時?」

おっとりとしたダリオ君の後片付けにはとても時間がかかり、夜明けの3時までかかることがしばしばですが、今日は1時で終了!

「随分早いわね~、偉いぞ、ダリオ!」とkiyomiさんが声をかけると、ダリオ君は嬉しくてはしゃぎ気味。

引きこもりで、高校を中退した彼は、毎日、怒鳴られながら、褒められながら、成長しています。

「今日のkiyomiは、最高に偉かったぞ」

パトリッツィオの言葉に、kiyomiさんもまた自信を接収して明日の元気を蓄えます。

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2009年8月 7日 (金)

品定め

今日は

ティティです。

暑い日が続きます。

潮風が通り抜ける沿岸部とは違い、こちら内陸のシエナの空気は、汗を含んだような重量感があります。

そんな炎天下でのランチは、バジルがきいたさっぱりメニューに偏りがちですが、
日が沈むと同時にヒンヤリとした風が現れ、眠っていた食欲が目を覚まし始めます。

さて、ビステカ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風)の注文が入りました。

指2~3本ほどの厚みある、どっしりとしたティーボーンステーキ。

フィレンツェ風と呼ばれるからには、骨を境にヒレとロースがたっぷりのった1キロ以上の牛肉でなければなりません。

コックになりたての頃、
レストラン専用の卸肉屋でステーキを注文すると、
アジア人、しかも女だから何も分からないだろうと
ヒレの部分が貧弱なものを手渡された経験もあります。

今ではすっかりスタッフとも仲良くなり美味しい買い物ができるようになりました。

「チャオ~、サルバトーレ! チャオ~、フランコ!元気~?」 

威勢よく声を張り上げるkiyomiさん。

「おー、やってきたな~、レストランはどぉ?」 

「ボチボチね。お蔭様でお肉が美味しいってお客様から評判よ!フィオレンティーナ頂戴!ハート型した綺麗な綺麗なヤツ、よろしくね」 

パシンッ パシンッと手を打ちながらサルバトーレは奥の倉庫に向かい、
暫く経つと、肉を背負って現れます。

レジでkiyomiさんを待つパトリッツィオ。

なかなか戻らぬkiyomiさんを心配して肉屋まで様子を見に来ることもしばしば。

「戻ってこないから心配しちゃったよ。Kiyomiが冷蔵庫に入れられてるんじゃないかと思って・・・・」

百キロを越す肉が吊り下げられる倉庫で働く彼らは、どこか獣のような雰囲気があり、
また、そこに出入りするトラックの運転手、そして地元レストランのオーナー達も同種な臭いを持っています。

そんな中、スカート姿で現れるアジア女性のkiyomiさんの存在はとっても浮いており、それは、彼らの仲間、というよりも、冷蔵庫に入れられている動物側に分類されるかもしれません。

こちらシエナの田舎で感じることは、
お金を払う側はお客(=神様)という概念はなく、
まず、商品を売る側が相手を鑑定するという傾向があります。

〈この人はお金を持ってそうだ〉 と相手のお財布の厚みを測定する代わりに、
まるで、対面するイヌ同士がおしりの臭いを嗅ぐように、

「こいつの臭いは、どうだ?」

と相手を鑑定し、

「同類か?安心だ」とキャッチすると、愛嬌神経が反応し、サービスホルモンが出始める、そんな感じでしょうか?

その人の勤務先、肩書き、その人が持つコネクション、その人を装飾する全てのものをインプットして、お付き合い方法を組み立てるのは面倒です。

動物のように、臭い(匂いではなく)をかぎ、ゆっくりと近づき始める。

何か不都合な事が起きたら距離を置き、様子をみる。

時間の経過と共に人間関係が形成されていきます。

それは、決して信頼関係という綺麗事だけに限定されませんが、

シンプルなコミュニケーションと共に、軽快に毎日を送れます。

今日は、ロベルトさんが奥様と現れました。

2度目の来店です。

その昔、パトリッツィオが少年時代に通い続けたピザ屋の主人で、コックとしても有名な彼、初回はどことなくヨソヨソしい感じがありましたが、今回はまるで、昔からのお付き合いがあるような親しみを感じます。

お互い臭いを嗅ぎあって、暗黙の了解を得たのでしょう。

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2009年8月 5日 (水)

天然ドクター

今日は

ティティです。

パトリッツィオの甥フェデリコが家族揃ってフランスから里帰り。

そんな彼らを囲んで、楽しいランチです。

2歳になるサロメちゃんは、ここアクアボッラの庭で発見が多くなかなかテーブルにじっとしてられません。
あちらこちらから花を採集してきてはパパとママ、そしてお婆ちゃまのフランチェスカにプレゼント。

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「あら~、Malva(ゼニアオイ)ね。歯が痛くなったらこの葉っぱを噛むと効くのよ」

植物を愛でるフランチェスカ。長年学校の先生をしていた彼女の穏やかで温かな口調は、とても魅力的です。

「そうそう、厨房でもし火傷したらジャガイモが効くわよ。摩り下ろして患部に充てるの」

厨房で毎日付き合うハーブや野菜達が次々に違った表情を見せ始めます。

「ローズマリーは髪の毛を強くするの。そして髪の毛にツヤを与えたかったらお酢ね。」

「それだったら私も知ってる!」 とシルビアちゃん。
「でもお酢を使った後は、髪を洗い流さなくちゃね」

「いえいえ、別に洗い流さなくてもいいのよ。リンゴ酢だったら香りもいいはずよ」

まだまだ、沢山出てきます。

「歯を磨くにはセージの葉。手を洗うにはレモン。そうそう、ここ蜂がいるわね。蜂に刺されたらニンニクを充てるといいわ」

「ダイエットに効く植物、あるかしら?最近、お腹にお肉が居座って困るのよ」

Kiyomiさんが女性定番の質問を投げかけると、フランチェスカに代わって、隣テーブルにいるピーノが声を上げます。

「お腹に肉? 問題ない、問題ない!
もし、お腹に俺みたいなのがいるとなれば、それは問題だ。
ダリオみたいなのがいるとしたら、それは大問題。しかも双子ときたら、もうお終いね」

ピーノの周りには、いつも笑いがあります。

笑いは身体の活性化に効果あり。

その点では、彼も立派な天然免疫ドクターです。

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2009年8月 4日 (火)

お陰様で元気です

ティティです。

今日は、こちらの様子を写真でご紹介しますね

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レストランの前を通る馬たち


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オリーブオイルの作り手ファンチュッリ農園のエンリコ。
最近、ベルギーから大量の注文を受け、

瓶詰め作業~ラベル貼り作業まで一人徹夜でこなします。

広大な農園の中にポツンとある作業小屋でオペラを大音量で聴いていると、

猪や鹿がのそのそ現れるそうです。


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イタリアソムリエ協会 シエナ支部の講師マリオ。

「あっちに走って、こっちに走って、忙しなく生きてストレスを生産している自分に気付いたんだよ。木陰で鳥の声を聞きたくなったら、一日中、ボーっと木陰にいることにした!」

ふら~っとアクアボッラに訪れ、心境を語っていました。


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桃太郎君、寝るときはいつも仰向けです。


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パトリッツィオも、お昼寝


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8月ですね!

2009年も、素敵な夏の思い出を綴りましょう

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2009年8月 2日 (日)

日伊友好

今日は

ティティです。

既に日本でも報道されご存知の方も多いと思いますが、ローマの食堂にて、日本人観光客が法外な金額を支払わされたという事件が起きました。

事件発生から約1ヶ月半。

この件に関する記事がまた取り上げられました。

小さな枠の記事ですが、イタリア人に大きな感動を与えています。

まずは、この件を知らない方のために、
発生当初のニュースをご紹介しましょう。

新聞 CORRIERE DELLA SERA 紙より

二人の日本人客 悪夢の勘定

Passetto

にてランチ695ユーロなり

日本からやってきたカップル。

世界屈指の美しい街、ローマのそよ風が気持ちよいナヴォーナ広場近くの屋外席にてロマンチックに過ごすはずのランチが、勘定で全て台無となった。

前菜2品、パスタ2品、メインディッシュ2品、カップのアイスクリーム2つで695ユーロなり。

高額なレシートには、115.50ユーロのチップまでもが含まれていた。

6月19日(金)の午後、ローマの中心部ナヴォーナ広場の裏手に位置する中・高級クラスのレストランPassettoで事件は起きた。

訪れた日本人客にメニューは渡されず、代わりに英語の出来るウエイターが現れ、親切に愛想よく「私に任せてください」と述べた。

よって、メニューは日本人客が選んだわけではなく、彼らは各料理の金額を知ることもなかった。

料理を平らげ満足したが、勘定に対しては不満足。

その額、695ユーロなり。

はじめは何かの間違えかと思ったが、クレジットカードの領収書を渡された時点で、疑惑が生じた。

渡されたレシートにはチップ115.50ユーロまでもが含まれており、彼らの承認なしで引き落とされたのだ。

日本人客は店に抗議するが、店側はこの土地では妥当な額と確固として主張。

そんな店の態度に屈することなく、日本人客はレストランを出るとTrevi Campo Marzioの警察に出向きことの全てを説明した。

警官のコントロールにより、二人の日本人客に対する請求額はメニューと合致していないことが発覚。

また、警官は食品衛生と栄養管理を司るAsl RmAに検査を依頼したところ、
衛生面でも問題があり、即閉店が命じられた。
後に、建築上の不備、汚い環境、冷蔵庫の故障なども挙げられている。

ローマ市長のジャンニ・アレマンノ氏はこう語る。

「私の見解において、このレストランは二度と開店してはならない。このようなことが起こる場合は、強い姿勢を持って免許剥奪措置とすべきである。

今回の日本人客のケースは、現実のほんの一部にすぎない。この手の詐欺行為の真相を解明するために、臨時の地方警官と一般人による調査を行う。

味とサービス、そして正当な額をもって世界から支持されるローマの多くのレストランの名声に泥を塗る要因となった」

さて、次に7月31日(金) 新聞La NAZIONE紙に掲載された記事をご紹介します。

日本人客

イタリアに戻るでしょう。しかし、自費でね

ローマ 日本からモラルの教訓

6月、ローマのレストラン「Il Passetto」にて法外な支払いの被害を受けた二人の観光客は、イタリア政府の招待によるローマの再訪問を断った。

「おそらく、イタリア国民の税金が使われるのですよね」

続けてこう語る。

「また戻りたいです。イタリアは素晴らしい国ですから」

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2009年8月 1日 (土)

スプマンテのすっきり効能

013 今日は

ティティです。


ランチ時の口論からkiyomiさんはコミュニケーションストライキに入り、

パトリッツィオとダリオ君と口を利かぬまま一日が過ぎようとしています。

「あら、スプマンテ(発泡酒)あるのね。一杯頂戴」

ラストオーダーを作り終えてカウンターに座るkiyomiさん。

美味しい泡の魔法に包まれ、今までの緊張が和らぎはじめます。

「‘お前は本当にクソ女だな’って言ったでしょ。
 
あの言葉が一日中頭の中でグルグルしてるんだけど」

パトリッツィオに向ってkiyomiさんが素っ気無く言います。

kiyomiは立派だよ、本当に感服してる。
だからこそ思うんだ。
どうしてダリオに対して、いつも攻撃的なんだ? 
あいつはよく働いているよ」

「納得。本当に彼はよく働いているわよね。
私が気に入らないのは、言い訳の癖があるってことよ。

間違ったって、分からないことがあったっていいじゃない。
[分からないから確認するね]って言えばいいものを、都合良く言い訳でその場を逃れる。それが気に入らないのよ。それに何よ、いつも息子をかばっちゃって。2対1で私、一人じゃない。民主主義であるべきよ!」

「それは違う!kiyomiはベルルスコーニだ!民主主義、民主主義と言いながら独裁政治をしてるぞ!Kiyomiの気分が、このレストランの空気を操ってるじゃないか!今日のkiyomiはムスッとしているから、見てみろよ、俺たち、こんなに働きにくい!大体、女ってものは、男が一歩譲ると、そこからドカーンと政権を握り始める。やってられない!」

「あ~ら、よく言うわよ!大声を張り上げて言いたい放題言っておきながら、

‘もう、この件での口論は終了!’なんて勝手に幕を閉じるから、あなたはさぞかしスッキリよね。まるで大きなオナラをドカーンって音立てた後の爽快感。

口論終了の合図で、私はオナラが出せないまま、逆流しちゃって、一日中お腹の中でゴロゴロ・ゴロゴロ、スッキリしないわよ!」

kiyomiはずる賢いナポリ型女だと思ってたが、実はリボルノ女だな。お下劣だけど、知己がある。それにしても、悪かったですね~人前でオナラ、ドカーン、ドカーンさせて!」

「例えで言ってるんじゃないの。あなたの口論の勢いをオナラに例えたまでで、あなたが人前でオナラするなんて言ってないでしょ!」

「いや、俺は実際にするぞ!」

いつの間にか、kiyomiさんは笑いに酔ってます。

「ねえ、スプマンテってスッキリさせてくれるわね。」

ケンカの持続は、無駄なエネルギーを消費します。

そんな私たちの仲介をとってくれるのは、いつも一杯のワイン。

身も心もスッキリしたところで、Buona notte !(おやすみなさい!)

イタリアの舞台に「おなら」をテーマにしたものがあります。

興味のある方は、こちらをクリックしてみてください。 

http://www.youtube.com/watch?v=WWgBxonEsno

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