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2009年6月 2日 (火)

皆様今日は

003 皆様今日は。ティティです。

私は、トスカーナ州・シエナの郊外にある「アクアボッラ」というイタリアン食堂に住んでいる猫です。

この食堂には、オーナーのパトリッツィオと彼の息子ダリオ君、そしてキヨミさんの3人がいます。

しょっちゅう誰かしらの大声が飛び交っていますが、いつもの通り雨なので、聞き耳を立てながらお昼寝を楽しんでます。

さて、アクアボッラでコックを務めるキヨミさん。

実は、2006年の秋まで彼女はコックではなかったんですよ。

当時のコック レオは既に6代目。
「この夏は随分働いたから、ここらで2週間の休暇をとらせてもらうよ!」と勝手に彼女とヴァカンスへ。
コック不在でレストランは臨時休暇。予約もしぶしぶ断りました。
予定日より2日遅れて復帰したレオはキヨミさんにこんな相談を持ちかけます。
「ここの倍の給料の条件で、あるレストランから話があるんだ。もし、パトリッツィオがお給料を倍にしてくれるんだったらこのまま残ってもいいけど・・・・僕から直接言うよりもキヨミから彼に伝えてくれないかな~」。

コックに振り回されるのはもうコリゴリ。

「いい話じゃないか!頑張れよ!」とパトリッツィオ。

「了解!明後日をもって出ていくよ」とレオ。

さ~大変!
明後日以降の予約もあることだし、コックを見つけなけばなりません。

料理学校の講師、厨房を引退した友達のお父さん、商工会議所の掲示板、日本人の留学生などなど・・・
四苦八苦しているうちにレオが去る日の朝を迎えます。

「な~んだ!そういうことよ。私がやればいいんじゃない!」

突然の閃きに高揚し、キヨミさんはカセットテープをもって元気に出勤。

「レオ、メニューに載っている内容全てのレシピを録音させてもらうわよ。明日から私が料理するんだから。ちなみに、私、生まれて37年間、料理経験ないんだから分かりやすく説明してよね!」

パトリッツィオはそんなキヨミさんの姿を何とも複雑な思いで眺めながら、昨日以上のグラッパを浴びますが、
一向に酔えません。

こんな形でスタートした私たちのアクアボッラ。

今ではすっかり自信と誇りを持って、お客様を御もてなし!

常連客のブロージ氏、今日は一人でご来店です。

隣テーブルのオーストラリアのファミリーと楽しそうに会話を交わしています。

「よくいらっしゃるんですか?」
オーストラリアの若いママさん。

「いやいや、よくってわけでもございません。Every evening(毎晩)です」。

軽い冗談と笑い声。
イタリア食堂のテーブルには欠かせません。

パトリッツィオやダイオ君、そしてお客様同士の楽しい会話(時々激しい口論)で賑わうアクアボッラでの生活模様を、私、猫ティティとキヨミさんの自宅に生活するぽっちゃり猫桃太郎君の2匹で紹介していきますね。

追伸:パトリッツィオに「ティティ~、お前はお利口な猫ちゃんだけど、いつも怒った目をしているのが玉に瑕だよ。笑顔、笑顔」と言われますが、私はいたって穏やかです。あしからずご了承願います。

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