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2009年6月

2009年6月30日 (火)

今日のお喋り

今日は。ティティです。

ある日、Kiyomiさんはパトリッツィオにユーチューブに掲載された
Nobuyuki Tsujiiさんの動画を紹介しました。

「日本人は、~なんて~なんて人を感動させる国民なんだ」と鼻声で呟く彼、涙が止まりません。

それ以来、レストランのお客様に紹介しては、みんなで感動を共有してます。

しかし、そんな神聖な空気の後はイタリアンムードへ。

続いてアンドレア・ボッチェッリが語る小話を紹介して、笑いを誘います。

話の内容は以下の通りです。

ポイント!
イタリア語のuccelloという意味ですが、俗語で男性の性器も意味します

教会のミサに来た女性が傷ついた鳥を見つけます。

可愛そうな鳥をそっと手に包み、会堂へ。

厳かなザンゲの時が始まり静まりかえる中、
「ピーピー」 と鳥が鳴き声をあげました。

「兄弟よ、鳥をお持ちの方は父なる神の家からご退場願います」と神父さま。

すると、会堂の男性たちが一瞬驚いた様子を見せながら、一斉に立ち上がりました。

慌てた神父さま「どうぞ、席にお戻りください。表現に語弊があったようです。鳥を手にした方はご退場願います」

すると、会堂の女性たち100人ほどが次々に立ち上がり、
申し訳なさそうに背を丸めて退場し始めた。

「いやはや・・・また表現に語弊があったようです。皆様どうぞ席にお戻りください。私の言おうとするところは、この教会で鳥を手にした方、ご退場願います、ということで~」

すると、会堂の修道士たちが恐る恐る立ち上がり、父なる神の家を後にし始めた。

「・・・・何たること。表現に誤解があったようです。正確に申し上げます。今、この教会で鳥を手に掴んでいる方はご退場願います」

すると、後方の片隅の席にいる若いカップルの女性が囁きました。

Oh my God!ど~してバレてるの、私たち!」

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2009年6月23日 (火)

温泉

022_2 今日は。桃太郎です。

僕はお水が苦手ですが、Kiyomiさんは近所にあるラポーラーノ温泉が大好きです。

いつもペットボトルにお茶を用意して、サンドイッチをカバンに入れご機嫌にCIAO CIAOし、夕方遅くに帰ってきます。

指先がばがりではなく、ストレスやムシャクシャすることまで全てふやけるらしいです。

常連客のピーノは、「女性は浸かりすぎに注意しないとダメだよ。卵が茹で上がっちゃうからね」と、いつもの冗談。

彼は、Kiyomiさんのことを〈殺人女〉と呼んでます。

ウサギは彼の家族。そんなウサギを料理する、Kiyomiさんは立派な殺人鬼だそうです。

皆、言いたい放題です。

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2009年6月16日 (火)

女40

035 今日は。ティティです。

Kiyomiさんは、昨年、盲腸の手術をしましたが、その傷跡がまだくっきりしているという話をしたら、パトリッツィオが、「普通、傷は消えていくんだけどKiyomiの場合はよく食べるから、お腹が伸び縮みして、くっつくものもくっつかないんだ」と笑ってました。

「40歳になって何が悲しいって?自分の体のこと言われても思わず笑っちゃう自分がいることね!」とKiyomiさん。
心も体も、丸くて柔らかいのはいいことです。

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2009年6月 9日 (火)

出前で~す

今日は。ティティです。

食ることが大好きなキヨミさんにとって、〈大盛で!〉の注文は刺激的。

通常、一人前150gのピーチ(シエナ特産の太麺パスタ)を、230gのてんこ盛りにして『ヘイお待ち~!』。

例えばですね、私猫が言うのもなんですが、

「美味しい醤油ラーメンが食べたい!」

と思いついたとします。
どこにでもある定番メニュー。

頭の中には、湯気の立ったラーメンがデンと構え、
湧き出る唾液を飲み込みながら足早にお店へ直行。

「 しょうゆラーメン!」とストレートに注文をし、
待ちに待ったラーメンがいざ目の前に現れます。

「あれっ?」

もし、出された器が小洒落た小さなものだったら、どうしましょう?

しかも、トッピングが変りダネだったら・・・

「当店は素材に拘っております」
「当店の自慢は地中海風ラーメンでして、オリーブとトマトの彩と酸味がポイントです」等など・・・

かしこまって説明されても、やはり、ここまでの欲求を満たしてくれるのは、堂々としたボリュームの、チャーシューやメンマがたっぷりとのった元気あるラーメン。

店内でのフレンドリーな接客はあくまでも自然体で、お勘定は親切価格。

「ご馳走様!また来るね~」と挨拶を残し、気分は満足!

日本の皆様に分かりやすくラーメンに例えてご説明しましたが、

イタリアン食堂アクアボッラは、イタリア庶民の率直な期待と欲求に応えます。

さて、すっかりラーメンを食べたくなってしまったあなたにスパゲッティの出前をお届しますね。

 

俳優 TOTO主演の映画Miseria e Nobilta

  俳優 Alberto Sordi主演の映画Un americano a Roma

それでは皆様 Buon appetito ! (いっただっきま~す!)

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2009年6月 2日 (火)

皆様今日は

003 皆様今日は。ティティです。

私は、トスカーナ州・シエナの郊外にある「アクアボッラ」というイタリアン食堂に住んでいる猫です。

この食堂には、オーナーのパトリッツィオと彼の息子ダリオ君、そしてキヨミさんの3人がいます。

しょっちゅう誰かしらの大声が飛び交っていますが、いつもの通り雨なので、聞き耳を立てながらお昼寝を楽しんでます。

さて、アクアボッラでコックを務めるキヨミさん。

実は、2006年の秋まで彼女はコックではなかったんですよ。

当時のコック レオは既に6代目。
「この夏は随分働いたから、ここらで2週間の休暇をとらせてもらうよ!」と勝手に彼女とヴァカンスへ。
コック不在でレストランは臨時休暇。予約もしぶしぶ断りました。
予定日より2日遅れて復帰したレオはキヨミさんにこんな相談を持ちかけます。
「ここの倍の給料の条件で、あるレストランから話があるんだ。もし、パトリッツィオがお給料を倍にしてくれるんだったらこのまま残ってもいいけど・・・・僕から直接言うよりもキヨミから彼に伝えてくれないかな~」。

コックに振り回されるのはもうコリゴリ。

「いい話じゃないか!頑張れよ!」とパトリッツィオ。

「了解!明後日をもって出ていくよ」とレオ。

さ~大変!
明後日以降の予約もあることだし、コックを見つけなけばなりません。

料理学校の講師、厨房を引退した友達のお父さん、商工会議所の掲示板、日本人の留学生などなど・・・
四苦八苦しているうちにレオが去る日の朝を迎えます。

「な~んだ!そういうことよ。私がやればいいんじゃない!」

突然の閃きに高揚し、キヨミさんはカセットテープをもって元気に出勤。

「レオ、メニューに載っている内容全てのレシピを録音させてもらうわよ。明日から私が料理するんだから。ちなみに、私、生まれて37年間、料理経験ないんだから分かりやすく説明してよね!」

パトリッツィオはそんなキヨミさんの姿を何とも複雑な思いで眺めながら、昨日以上のグラッパを浴びますが、
一向に酔えません。

こんな形でスタートした私たちのアクアボッラ。

今ではすっかり自信と誇りを持って、お客様を御もてなし!

常連客のブロージ氏、今日は一人でご来店です。

隣テーブルのオーストラリアのファミリーと楽しそうに会話を交わしています。

「よくいらっしゃるんですか?」
オーストラリアの若いママさん。

「いやいや、よくってわけでもございません。Every evening(毎晩)です」。

軽い冗談と笑い声。
イタリア食堂のテーブルには欠かせません。

パトリッツィオやダイオ君、そしてお客様同士の楽しい会話(時々激しい口論)で賑わうアクアボッラでの生活模様を、私、猫ティティとキヨミさんの自宅に生活するぽっちゃり猫桃太郎君の2匹で紹介していきますね。

追伸:パトリッツィオに「ティティ~、お前はお利口な猫ちゃんだけど、いつも怒った目をしているのが玉に瑕だよ。笑顔、笑顔」と言われますが、私はいたって穏やかです。あしからずご了承願います。

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