2025.11.5 動画日記
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搾りたてのオリーブオイルの発送をスタートいたしました。
今年もどうぞ、宜しくお願いいたします<m(__)m>
さて、当店に納品されたオリーブオイルのうち、
日本に到着後、いくつかで わずかな液漏れが見つかりました。
原因はおそらく「入れすぎ」によるものと考えています。
寒い時期、オイルは冷えて少し縮みます。
その状態で缶いっぱいに詰めてフタをすると、
気温が上がったときにオイルが膨らみ、
逃げ場を失ってキャップから漏れ出してしまうのです。
イタリアの収穫期には、最低気温が4度ほどの日が続いていました。
朝から晩まで収穫と圧搾を繰り返し、
ボトリングはその冷え込む真夜中に行われました。
日本に届くころには気温が上がり、
その温度差によってオイルが膨張し、
わずかに液漏れを起こしてしまったようです。
より多く詰めてあげたいという“サービス精神”が、今回は少し裏目に出てしまいました。
ありがたいことに、
液漏れのオイルを受け取られたお客様からは
「たいした漏れではないですよ。
缶の上面の縁にうっすらと溜まっているだけなので、
ペーパーで拭いて並べておけば全く問題ないです。
ラベルまでオイルが染みてはいないですし」
「わずかな液漏れありましたがホント僅かで、
ペーパータオルで拭いたらわかりません。
ラベルにシミができるほどではありません。
また、理由も説明いただきましたし、全く問題ないです」
といった寛大なお言葉を頂いております。
これから発送する際には、セロハンテープ
(見つかればビニールテープ)で巻き付け、
液漏れを極力に防止する努力をいたします。
※セロハンテープよりビニールテープの方がよい、
という情報がありました。
商品のお届け後も、テープは楽にはがす事が出来るとのこと。
街に行って、探してまいります・・・
勝手を申して申し訳ないのですが、
オイルの品質にはまったく問題ございませんので、どうぞご安心ください<m(__)m>
皆様のご理解、ご協力をいただけますよう
お願い申し上げます<m(__)m>
大多和聖美
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シエナ行きのバスに揺られていると、突然に「ドスンッ」という振動があり、その衝撃と同時に、「オー!」と、男の声がバスの中に響いた。
私の体は、むしろ、その男の声に衝撃を受けた。
運転席の後ろに座っていた大男は一瞬で運転席に詰め寄り、「気をつけろよ! 子どもも年寄りもいるんだぞ!」と怒鳴り散らした。
シエナの道路には、あちらこちらに減速帯が敷かれている。
運転手は、盛り上がった道路での不快な振動を避けたくて、自然にスピードを落とす、という仕組みで、丁度このとき、バスは墓地前の減速帯を通過したところだった。
私たちは慣れっこになってしまったが、
時々、旧式のバスになると、この振動はもろ体に響くので、
座っている乗客は、減速の度に、腰を浮かしたりしている。
今回の「ドスン」は、それほどひどくはなかったのだが、
この大男はえらく興奮していて、正気ではない。
絡まれた運転手も負けずと、
「運転の邪魔をするな!」と大声で返している。
すると火に油を注がれた大男は、
「もっと、ちゃんと運転しろよ! しかも10分も遅れてるじゃないか、このバスは!」と早口でまくし立てた。
運転手も負けずとヒートアップして、
サングラスを投げつけ、
大男の声を遮るように、大声でまくし立てている。
お互いが声を張り上げ続けるものだから、
後部席から青年が現れ、二人の間に立ちはだかり、まるで壁を作るように間を仕切った。
「calma, calma、落ち着こうよ」
と運転手に囁くその言葉から
「落ち着こう。相手にするの、やめようよ」というニュアンスが伝わってくる。
青年が席に戻ると、運転手は大男に向かい
「じっくり話そうじゃないか。コーヒーでも飲みながら。俺がおごってやるからよ」と言った。
シエナ行のバスは、街に到着する手前のDue Pontiで一時停車し、運転手の交代が行われる。
この運転手もDue Pontiで下車するのだが、そこには運転手ご用達のバールがある。
私は、バスの一番前の席に座っていたから、
運転手の声も良く聞こえるし、大男とも近い距離にいて、運転手から珈琲の提案を受け、「へっ?」と拍子抜けした大男の目と合ってしまった。
そして、私に向かって、少し落ち着いたトーンで、「子どもも年寄りもいるんだ。気を付けるべきだろ?」と言ってきたので、私は、大男にニッコリと微笑み、3度、大きく頷いた。
それから大男は落ち着きを取り戻し、
席に戻ると、大人しく座っていた。
バスはDue Pontiに到着。
別の運転手が乗り込み、これまでの運転手が席を立った。
立ち上がった彼は、背が高く、白髪の長髪を一つに結び、
気骨の強そうなロックな風貌をしていた。
運転手に続き、大男もバスを降りた。
私は出発したバスの窓ごしに二人を眺め、
「いったい、どんな展開になるんだろう?」と、面白く感じた。
それにしても・・・
運転手の「珈琲を飲みながら話をつけよう。俺がおごるから!」という切り替えには驚いた!
なかなか、やるな~♪
私も使えるだろうか?
口論になって興奮した時、相手に向かって、
「珈琲でも飲みながら話さない? 私がおごるから」って!?
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皆様、こんにちは。
ご無沙汰しております。
ブログの更新も、そして恒例のオリーブオイルのお知らせもできず、「キヨミさん、どうしちゃったんだろう?」と心配してくださっている方々に、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
心からお詫び申し上げます。
1週間以内には、今年のオリーブオイルのお知らせを完成させ、
皆様にメールでお届けできるよう準備を進めております。
実は、今年をもって
「エノテカトスカーナ」を閉める事にいたしました。
数年前から、この日が来る事を覚悟しておりましたが、
今年の6月以降、いくつかの出来事が重なり、
来年の1月に事業を終了する決心をいたしました。
シエナでの私の事業は一度閉じますが、
来年以降は少し違った形で、皆様にオリーブオイルをお届けする予定です。
現在、日本の運送専門の方とも打ち合わせを進めています。
皆様にこれまで以上に喜んでいただける形でお届けできますよう、心を込めて準備してまいります。
事業閉鎖を控え、今年の秋の販売について、
概要をお伝えさえていただきます。
●搾りたてオリーブオイル
今年もシエナから発送いたします
シエナ産トッピーニ農園のオリーブオイルをメインに、
お勧めさせていただきます。
●ワイン
事業閉鎖に伴い在庫を抱えられませんので、
現在手元にある分のみの販売となります。
毎年ワインを中心にご注文をくださる方に、
個別にご連絡をいれさせていただきます。
●「秋の味覚」セット
大変申し訳ございませんが、お取り扱いがありません。
●白バルサミコ酢
現在の在庫もって、皆様への最終販売となります。
賞味期限は2028年1月です。
以上です。
皆様の応援があったからこそ、
今日まで歩んでくることができました。
気持ちを寄せご贔屓くださいました事に、
心から感謝申し上げます。
私はこれまで「いいな」と感じた事を、
「ぜひ、皆様にもお伝えしたい!」「共有したい!」と心が躍り、それが投稿の記事やオリーブオイルのお知らせにも現れていました。
かつて、旅行や留学でシエナを訪れた方は、搾りたてのオリーブオイルの香りに触れる度に、当時の思い出がそっと蘇り、今も心の中で、シエナのある日々を楽しんでくださっていることでしょう。
また、毎年この季節になると、搾りたてのオリーブオイルのお渡しを通じて、大切な方々との交わりを大切にされてらっしゃる方もいらっしゃいますね。
オリーブオイルの作り手さんも、心を込めて、出来る限りを尽くしてくれています。
沢山の方の心が絡んだ搾りたてのオリーブオイル。
心が原点にあるにも関わらず、
その橋渡しをするべき私の心は、
6月頃から起こった様々な事に向き合ううちに、炎症してしまったようです。
心の状態が文章に現れ、行動にも現れる。
「商売でオリーブオイルを売っている」という以上に、心が絡んでしまっております故、皆様への感謝、農園の方々への尊敬の念、ワクワクした気持ち、皆様との繋がりの躍動感・・・
それらが感じられるようになるまでの時間が必要でした。
そして少しずつですが、心に流れが感じられるようになりました。
ゆっくりで申し訳ないのですが、稼働いたします。
メールやコメントを頂いた場合、お返事に時間がかかってしまうかもしれませんが、どうか温かく見守っていただけたら嬉しいです。
いつも、応援してくださり、ありがとうございます。
大多和聖美
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こんにちは。
皆様、いかがお過ごしですか?
長い間、ブログから離れてしまいました。
心が落ち着かない状況で物事を発信するのは、難しいですね。
ついつい、私の不安や不満、愚痴の臭いが漏れてしまう文章になってしまう。
そんな文章に触れた人は、モヤモヤしてしまうし、
また、マイナス思考を抱えた人が、私の記事に共感して、
そんな話題で盛り上がってしまうような気がして・・・
10月に入り、気持ちが整ってきました。
もう少ししたら、ブログで近況を伝えたく思います。
秋の夜、こんな音楽を皆様と共有しましょう!
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