2018年12月10日 (月)

羊に興奮の日曜日

今日は日曜日。

行きつけのバールが休みなので、
いつもとは違った方角に車を走らせた。

人家が姿を消し、
なだらかに続く丘を泳ぐように走行すること10分。

緩やかなカーブを曲がったところで、私達は声を上げた。

「羊だ~!」

車を止め、
私は興奮を抑えながら羊たちに忍び足で近寄った。

写真を撮り始めたその時、車は勢いよく走り出した。

置き去りにされた私は羊に夢中で、
そんなパトリッツィオの冗談に全く応じなかった。

写真を撮り終え、車に向かって歩き始めると、今度は、
さっきより もっと凄い勢いで車がバックしてきた。

私は満足気に助手席に着いたけど、
パトリッツィオはやや興奮気味だ。

走行し始めると、
すぐに道路の左側に白い犬の姿があった。

そして更に進むと、
さっきよりも大きなマレンマ・シープドッグが
ライオンのように道路に横たわっていた。

興奮とスリルでテンションが上がり、私たちは暫くの間
「ベ~ッ、ベ~ッ」と声を出して笑い合った!

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2018年12月 6日 (木)

今日の勉強

今日、パトリッツィオはイタリア語字幕で、
私は日本語訳で、
元ウルグアイの大統領、ホセ・ムヒカ氏の演説を聞きました。


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2018年12月 5日 (水)

今日の優しい風景

16時半を過ぎると 慌てたように陽は姿を消し、
外の世界は一色単となった。

「レア―、レアー」

中庭にアンナおばさんの声が響いている

「レアー、レアー」

番犬レアは14歳。

この夏から老化が進み、ヨタヨタと歩くようになったが、
最近は視力も聴覚も衰え、
おばさんが呼んでも聞こえないので、
こうして敷地内にレアを探す声が響くようになった。

私も気になり、外に出て一緒に声をあげた途端、

「居たわよ~」という声がした。

何てことはない。

レアは玄関に寝っ転がっていた。

こういう状況って、本人はケロッとしていて、
家族が深刻になっていくところは、
犬も人間も似ているな~と思った。

安心して部屋に戻り、簡単な夕食を済ませた頃、
ロベルトが窓ガラスを叩いた。

「チャオ、ロベルト。
 腰の様子はどう? 湿布の効き目、あった?」

「ん~、あまり効き目がないみたいだ」

「そう。じゃ、例のクリームを塗ってあげる」

私は洗面所に行き、ビニールの手袋とクリームをもってきた。

「このクリームを塗る時はね、手袋をしなくちゃダメなの。
 唐辛子が入っているから、肌がピリピリ火照るのよ!
 本来は、馬が足を骨折した時に使われていたんだけど、
 人間にも効果がある事が分かったの」

そう言ってロベルトの腰一体にクリームを塗ってあげると、

「俺はロバだから、馬の親戚。
 このクリームは効くはずだ!」

と冗談を言った。

家電屋で働くロベルトは、
いつも、冷蔵庫やテレビなどの搬入や納品をしていて、
重い荷物を扱っている。

そんな自分を、
昔の荷物の運び屋ロバに例えるところが面白い。

日が暮れる前、パトリッツィオと愛犬モッラと一緒にキャンティ地区を周った時、
葡萄の木に微かに残る葉が、傾きかけた夕日を浴びて黄金色に光っていた。

夕日を浴びると、ただの石ころでも美しく見える。

レアの老化、ロベルトの腰痛・・・

健康と反する事は本来、悲しい事なのだけれども、
何故だか、そんな景色からも、
優しい日常の一コマを垣間見れる今日この頃です。

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近所付き合い

仕事のピークを越え、贅沢にも20時にベットに横たわっていると、窓ガラスを叩く音がした。

「大家のアンナおばさんかな? 今頃、何の用かしら?」

窓を開けると、外には
近所に住むロベルトが恥じらったような笑顔で立っていた。

「ごめんキヨミ。一つお願いがあるんだ」

「何?」

「湿布を貼って欲しいんだよ」

ロベルトは昨年 離婚し、
今年は子供も同棲を始めた為に家を出たため、
今では一人暮らしになってしまった。

離婚して間もなく彼女をみつけ、上手くやっているが、
彼女にも生活があるので、夜は一人でいる事が多い。

「腰を痛めたから、病院で湿布をもらったんだ。
 昼は彼女に貼ってもらったんだけど、
 今、貼り替えなくちゃならないんだよ」

そういって、腰をさすった。

「お安い御用よ!」

私は窓にまたがって身を乗り出した。

「ほら~、キヨミはそういう恰好ができるだろ?
 俺は出来ない」

そういって私に背を向け、セーターをまくりあげ、
ズボンを軽く下した。

お尻が半分むき出しになっているけど、
動揺しない振りをした

「まずは、この大きな湿布を剥がさなくちゃね」

そういって、短い爪で湿布の端っこをひっかき、
そっと剥がし始めた。

ピチピチ・・・と音を立てながら、
湿布は毛を毟りながら肌から離れ、
ロベルトは、「オーッ!」と声を上げた。

「ごめ~ん! 一気に剥がしたほうがいいわね。
 行くわよ!」

そういって私は覚悟を決め、ビリーっと湿布を剥がした。

同時にロベルトは「オ―ッ!」と悲鳴をあげ、
エビのように仰け反った。

私も力んだけど、
同時に、少し面白がっている小悪魔的な顔も垣間見た。

「一体どうしちゃったの?」

「年だよ」

「早く楽になるといいわね。
 もし、湿布が効かなかったら、
 日本から持ってきた特効クリームがあるから、
 それを塗ってあげる!」

「そんなのあるの?」

「そうよ。
 本来は馬が足を骨折した時に付ける薬だったらしいの。
 でも、人間にも効くのよ」

「是非、お願いしたいところだ」

翌日19時を超え、
私はロベルトが窓を叩くのを待っている。

昭和のドラマに出てくるような近所づきあいを味わっている今日この頃です・・・

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2018年11月26日 (月)

ワインを飲みながら、ご一緒に鑑賞しませんか?

早いもので、今年も12月を迎えようとしていますね。

今年は、ワインを飲みながら、
グスターヴォ・ドゥダメル氏の指揮する第九に浸ります。

ここでは多くを語りません。
皆様もご一緒に感動を共有しませんか?


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2018年11月17日 (土)

ミステリー小旅行

午前中から青空が広がっていたので、気分が高揚し、
いつもとは ちょっぴり違った事がしたくなった。

いつものメンバー、パトリッツィオと愛犬モッラ、
そして私の三人で、北に向かって走行。

その方角には、マミコちゃんが住んでいる。

「これから迎えに行くから、一緒にランチしない?」
と電話をすると、マミコちゃんから
「了解!」と一つ返事が返ってきた。

マミコちゃんをピックアップした途端、
後部座席でモッラと遊ぶ彼女の声で車内が賑わった。

「ねえパトリッツィオ、何処に行く?」

「そうだな、ミステリーツアーだ。行先を決めずに走ろう」

「いいけど・・・
 いつもの食堂に行ってランチを済ませない?」

「俺はお腹が空いてないけど、キヨミは空いてるのかい?
 ランチの場所も、行き当たりばったりで決めるのさ」

行先表示に出くわす度に、右・左を選択しながら、
私たちは紀元前の歴史が垣間見れる街、
ヴォルテッラに近づいた。

カーブをグングン坂り続けると、
見晴らしのいい場所にキッチンカーの姿があった。

「ここで豚の丸焼きパニーニを食べるってのはどうだい?」

「賛成!」

気持ちを膨らませて車から降りると、
余りにも風が冷たくて、私たちは体を縮こまらせた。

肩をすくめながら頬張るパニーノには、
独特なライブ感があっていい。

ほんの5分も経つと、半袖姿の運転手が現れ、
ソーセージのパニーノを注文した。

「寒く無いんですか?」と尋ねると、

「俺はトリノ人さ。こんなの、トリノの夏だ!」と言ってのけた。

「しかし、トスカーナ人ってのはパーティー好きな人種だな!
 何かにつけて、パーティーばかりやってる!
 楽しく人生を過ごす事が好きな人種だよ」
 
パトリッツィオは「そうかもしれない」と言って苦笑した。

ヴォルテッラに到着し、私たちはそぞろ歩きをした。

地面の石には、気の遠くなるほど昔に生きていた貝が埋まっていて、その歴史探しを楽しんだ。

私は、紀元前に建築されたという門に抱き着いて、
エネルギーをチャージした。

見晴らしのよいスポットで寛いでいると、
人懐っこい鳩が寄ってきて、しばし、私たちと時を共にした。

時間の枠にはまらず、
目的達成というミッションを持たないミステリーツアー。

寒かったけど、ほっこり温かい思い出が残りました!

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ストリート大学

バールのカウンター席で朝食をしていたら、
人懐っこい顔をしたイタリア人男性が、通りがかりに話しかけてきた。

「1956を2026に書き換えなくちゃ!」

私は何のことか分からなくって「ンッ?」と反応すると、
男性は私のジャンパーの左腕にあるステッカーをさして

「2026年さ」と言った。

それでもまだ意味が分からず「何っ?」と聞き返した。

「2026年に開催される冬季オリンピック。
 スウェーデンのストックホルムになるか?
 イタリアのコルティーナになるか?
 もうすぐ結果が発表されるんだよ」

なるほど~!

このブルーのジャンパーはもらいものなので、
ワッペンに書かれている内容を今まで気にせず過ごしてきたけど、1956年のオリンピックが書かれていた事を今になって知った。

男性はスポーツに詳しくて、
1956年のイタリア人メダリストの名前を口にした。

大分前、パトリッツィオと、彼よりだいぶ年配の人と一緒に食事をしている席で、「昔はストリート大学というのがあったのさ」と言っていた事を思い出した。

道端で出会った人から、色々な事を聞き、
いつの間にか知識がついていく。

今ではそんな風潮が無くなってしまった・・・
と、かつてのシエナを懐かしがっていた。

流行りの情報をメディアから仕入れるのは便利だけど、
「ストリート大学」の情報には感性と温度が感じられて、
豊かな気分になれる。

ちょっとした事だけど、
あちこちで、こんなコミュニティが見られる小さな町。

一杯のカプチーノで、美味しいひと時を過ごしました!

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2018年11月 6日 (火)

今年の搾りたてオリーブオイル:ファンチュッリ農園のテイスティングコメントです!

皆様、今日は!

いつも大変お世話になっております。

今年も搾りたてのオリーブオイルをお届けする時期がやってまいりました。

既に、皆様にはメールでご案内させていただきましたが、
まだお知らせを受取っていない方、ご一報くださいませ。

送料キャンペーン価格でのご注文は、
11月30日までとなっております。

当店では
「トスカーナ州シエナ産」「シチリア産」の
2タイプのお取り扱いがございます。

シチリア産は入荷待の為 味見が出来ておりませんが、

今回は「トスカーナ州・シエナ産・ファンチュッリ農園」
のテイスティングコメントをご紹介です。

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ファンチュッリ農園

2018年絞り  無農薬エキストラヴァージンオリーブオイル

色は輝くエメラルドグリーン。

今年のファンチュッリ農園のオリーブオイルでは、
深みある緑の香りに「爽やかさ」も感じとる事が出来ます。

黒キャベツ、ラディッキョ、ほうれん草、小松菜といった
深みある野菜のニュアンスは
厚みがありながらも、その逞しさに優しさがあり、
そこに、高いトーンの輝きが同居しているので、
オリーブオイルに躍動感を感じます。

通常、トスカーナのオリーブオイルは苦味と辛味を含んでおりますが、〈苦味&渋味〉よりも、ピリ辛感が感じられ、
お料理にまわしかけると、よいアクセントを与えてくれそうです!

バランスがとても良い仕上がりとなってます!

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🍃 無農薬の畑の様子



🍃 小さな家族経営の光景

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2018年11月 4日 (日)

ガウディ

私は毎日、母と電話で会話をしている。

大抵、私は聞き役で、母は今日の出来事を回想しては、
思い出し笑いをしながら語ってくれる。

散歩中にすれ違った犬の気持ちから新聞の記事、
施設の父との会話など、話題は尽きない。

今日は録画していたテレビ番組を3本観たらしく、
ガウディ、白洲次郎、あともう一人、
今話題になっている編集者の事を語ってくれた。

この日の午後、パトリッツィオとお茶をした時、
この3本のうち、彼も知ってるガウディの話をしてみた。

「ガウディの建築って、2026年に完成するんだって。
 彼は建物の外で寝ていて、
 亡くなった時は誰にも気づかれなかったんだって・・・」

「ああ、そうだったな」

この手の話題は、パトリッツィオも既に知っていた。

加えて、彼は、こんな事を教えてくれた。

「そういえば2週間ほど前、ガウディの記事を読んだよ。
 ガウディが罰金刑に課せられたんだ。
 133年間、バルセロナ市の許可を得ずに建築を続けた
 事に対する罰金で、その額は3600万ユーロ。
 その記事を書いたジャーナリストは、こう締めくくった。

 ‟イタリアもただ事では済まされないですぞ!

  ローマにある全ての教会は、
  ローマ市に許可を得ていたのでしょうか?

 そうでなければ、一体
 長年分の税金がかけられる事になるのでしょう?!

 エジプトはもっと大変だ!

 紀元前から現代まで、
 一体、罰金はいくらにかさんでるんだ!!!」

イタリア人ジャーナリストも面白い!

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秋のトスカーナは、お洒落度アップ!

こんなグレーな空でも、
光を駆使して美を纏うトスカーナの大地。

ワンランク上のセンスを垣間見る今日この頃です!

※この景色は、私の家から車で10分。
 トスカーナに旅行を御考えの方、
 御気軽にご連絡ください(*^^*)

 大地を渡り歩きましょう!

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