シエナのカフェって、こんな感じです!
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今日の朝食は、カラブリア産ミンモのフレッシュオレンジジュースと、マッシモの庭で育ったプルーンジャム添えのヨーグルト。
カラブリアに住むミンモは、
トラックにオレンジや野菜、ハーブティー等、
様々な地産商品を積んで、ゆっくりと北上しながら月に一度、シエナにも訪れる。
いつ、誰がきっかけで、どのように広まったか知らないが、
「今月は〇日にミンモが来るよ!」と、
シエナに住む友達の間でメッセージが交わされるようになり、
「私、買いに行くけど、あなたの分も買っておこうか?」
など、友達の分を気遣うメッセージが交わされたりもする。
この時期、オレンジなんて何処でも買えるのに、
カラブリアから来るこのオレンジが特別、
という訳ではないのに、「ミンモのオレンジ」は
一部の友達の間で、コミュニティの意味を帯びるようになった。
今回は、フランカがオレンジを買い、
兄のマッシモが彼女から半分もらい、
その一部をマッシモが私にプレゼントしてくれた経緯を経て、今朝、私は美味しいフレッシュジュースにありつけた。
世の中では、どんどんオンラインショッピングが広まっていく。
確かに、ネットで購入したら、
朝だろうが夜中だろうがオレンジをいつでも注文出来るし、
外出しなくても家まで届き、重い思いをしなくて済むし、
誰とも話さなくても商品を受け取れるし・・・
ん? 誰とも話さなくて済む?
ちょっと待ってください!
便利かもしれないけど、
全てがオンラインになってしまったらそれは困る!
きっと私、ますます人と接する機会が減っていって、
年を重ねるごとに、少しずつ気落ちしていきそうだわ~。
自分では気づいてなくとも、
店員さんや係員さんとのちょっとした言葉の交わし合いで、気持ちが潤う場面も多い。
きっとミンモもお客さんも、郊外の駐車場の路上で、
お喋りを楽しんでいることだろう。
そういえば、私が子供の頃、
夕方にお豆腐屋さんが町内を回っていて、
ラッパを聞きつけた主婦たちはお鍋をもって、外に出ていたな~
今、私の住むシエナでは、
ミンモのように地方からやってくる農産物移動販売の他、
鐘を鳴らしながら町内を回り、パンや魚などを販売する行商をみかける。
スーパーではプラスチックトレイやパックに野菜や果物が包まれているが、小さな会話で包まれる野菜や果物、地域の暮らしに密着した販売所が残ってくれることを願う今日この頃です。
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私だけだろうか?
ここ数年「今を生きる!」という言葉をよく見かける。
今、自分が触れている状況に視点をおいてみると、
意外と小さな喜びを感じられて、
幸せを味わえるよ、という教え。
そこで早速、朝のバールで「今」を味わってみた。
・朝のショーケースには、
所狭しとお菓子やパニーノが置かれていて、
どれも美味しそう!
・2羽の雀が朝食にありつきたくて、
外テーブルに着いてくれそうな客がいないかどうか?
店内の様子を伺っている姿が可愛い!
・飼い主さんに似たのであろう、
お行儀のよいワンちゃんが可愛い
・今日、バリスタが選んでくれたのは
Hertel Jacob Bavariaのカップ。
1906年にバイエルンで誕生したこの会社は
1980年に閉鎖されている故、
一期一会を感じてしまう。
おそらく、この工場が珈琲カップに力を入れていたのは1949年頃だというから、今から76年前くらいのものかな?
よくぞ今日まで割れずに、存在してくれました!
珈琲を飲み終えた時に出てくる内側に描かれた絵のサプライズも嬉しい!
バールで「今」を観察してみたら、
今日も小さな幸せをいくつか味わえた!
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この時期、イタリアの各地ではワインの試飲会が行われ、
レストランやワインショップに従事する者は、
試飲をしながら取り扱いワインを決めている。
ワイン選びをする中で、
時々、ネックになるのが、日本での販売価格。
例えば、サッシカイア(SASSICAIA TENUTA SAN GUIDO)
トスカーナ州ボルゲリで作られるワインだが、
何故、トスカーナ州シエナの大手スーパーでは€315(約5万円)で売られているのに、日本のサイトでは、38,500円で販売されているのだろう?
2018年、ワイン・スペクテーター誌は、
『サッシカイア2015』を世界のNo1ワインとして表彰した。
続く2016年ヴィンテージは、
ワイン・アドヴォケイト誌にて100点を獲得している。
この快挙を知ったトスカーナに住むイタリア人の知人は、
日本に旅行した際、日本でサッシカイア2015年を購入し、
イタリアに持ち帰っていた。
サッシカイアのような特別なワインはおいといて、
今、「仕入れてみようかな?」というワインと向き合ったが、
手を引く事にした。
私は、ワインの事業をしているので、
作り手からワインを買う際は、勿論、仕入れ価格となる。
Lacrima di Morro d'Alba
仕入れ価格:税込み€10.98 (日本円にすると1,767円)
しかし、日本のサイトを調べてみると、
インポータを通じて日本に渡ったこのワインは、ネットで1,800円で販売されている。
その反対もあり、
イタリアの仕入れ価格に対し、
日本のネットでは、とても高い価格が付けられているワインもある。
ちなみに、仕入れを検討していたこのワイン「Lacrima di Morro d'Alba」
も、Luca Maroni から 99 ポイントを得ているとのこと。
『大量生産』+『ワインジャーナリストの高評価』=日本の方が安く買える、という構図。
日本の方が美味しいワインをお手頃価格で買える事は良いと思うのですが、
「どうして、海外送料、通関料、様々な流通を経ているのに、この価格で販売できるんだろう?」と、その仕組みを知りたいな?と思ってしまう今日この頃です。
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地元のシエナ人に愛されているバールで朝食。
今回もバールを出た時に、
私の顔は笑顔でほころんでいたので、
このバールの評価は☕☕☕☕☕
分析としては、
・店内のワンちゃんたちが可愛かった。
・バリスタが笑顔で接してくれた。
・ビンテージもののカップが美しかった。
・カプチーノのクリームが滑らかだった。
・カフェにかぶさるクリームの色も良かった。
・店内が明るくて観葉植物が綺麗だった。
・パスタが美味しかった。
そして、マッシモとの会話が柔らかかったから
どのバールに入っても、カフェやカプチーノの味に大した差はなく、
似たような金額を設定している。
そんな中、今日の始まりの朝は、
自己流5つカップのバールで過ごし、
少しでも明るいスタートを切りだしたい!
個人的には、ワンちゃんがいるバールはポイントが高いです。
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実家で過ごす間、毎日のように近くの大型スーパーに通った。
鮭、ブリ、納豆、豆腐、キャベツ、バナナ・・・
母との献立をあれこれ考えてみるが、
結局のところ、いつも同じ食材を買ってしまう。
今回、軽い衝撃を覚えたのは、
これまで、1回の会計が2,000円台で収まっていたのに、今回は軽く3,000円を超え、うっかりすると、5,000円近くなってしまったこと。
ホントに、物価が上がったもんだな~
でも、鮭の切身が1パック2切入で500円。
ユーロにすると1パック3ユーロか?
それを考えると、
イタリアで売られているサーモンはやや大きめだが、日本の方が、肉や魚はお買い得かな?と感じたりしたが、
シエナでの私の食生活は野菜が多く、
イタリアから日本へと場所が変わっても、
生野菜をバリバリと食べないと気が済まない。
日本に到着した初日、何も知らずにスーパーに行き、キャベツの金額を目にした時には、ほんとに驚いた!
一体、何が起こったの?
キャベツ1玉が500円だなんて!
その他、トマトは1つ160円、
玉ねぎは2個入りで300円・・・
ちなみに、シエナのスーパーでは、
・キャベツ1玉(800g)は €1.23(約198円)
・レタス1玉(400g)は €060(約96円)
・玉ねぎ1個 は €0.25(約40円)
夏になると、大家さんが自家菜園で育てたトマトやレタス、ズッキーニをどんどんくれるので、
お気軽に野菜生活を楽しめている。
そういえば、今回の帰省中、友達と沖縄料理店で食べたゴーヤチャンプルには、沢山のもやしが使われていたな。
悪天候、人件費の高騰や円安、農業の経費の値上がり等々、
野菜の価格高騰の裏には、様々な要因がある事も分かるのだけど、
美味しく健康生活を続ける上で、節約できないのが野菜。
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暦には〔1月20日は大寒〕とあるけど、
一体それは、いつの時代の事だったのだろう?
私がシエナに来たばかりの頃は、
雪で覆われた街や葡萄畑を見る事もあったが、
あれから20年。
自然に目を向けると、
休眠期で眠りについているはずの薔薇は目を覚まし、ミモザもそろそろ、咲き始めようとしている。
朝の空に響く鳥たちの声も賑やかで、
クロウタドリが美しい声で奏でていると思いきや、
カササギは相変わらず風邪をひいていて、咳払いをしているし、
鳩は朝から、絶望的な声で何かを叫んでいるようだ・・・
カレンダーを見ながら
「春の到着まで、まだ時間があるね」
とのんびり構えていると、
早めの到着に慌ててしまうかもしれない!
アーモンドや杏の花が咲き出したら、
気持ちが浮きだって、じっとしていられないから、
面倒で地味な作業は、
今のうちに、片付けておかなければ・・・
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